スナップショットには、仮想マシンのメモリ、仮想マシンの設定、およびすべての仮想ディスクの状態が含まれます。スナップショットに戻ったときに、仮想マシンのメモリ、設定、仮想ディスクがすべてスナップショット作成時の状態に戻ります。

仮想マシンで変更の予定が複数ある場合、線形処理でスナップショットを作成できます。たとえば、スナップショットを作成する、その時点から引き続き仮想マシンを使用する、後の時点で別のスナップショットを作成する、という作業を繰り返すことができます。プロジェクトの変更後、期待どおりに動作しない場合、動作することがわかっている以前の状態のスナップショットに戻すことができます。

ローカル仮想マシンでは、各線形処理で 100 個以上のスナップショットを作成できます。共有仮想マシンおよびリモート仮想マシンでは、各線形処理で最大 31 個のスナップショットを作成できます。

ソフトウェアをテストしている場合、プロセス ツリーの 1 つのベースラインから複数のスナップショットをブランチとして保存できます。たとえば、別バージョンのアプリケーションをインストールする前にスナップショットを作成し、各インストールが同一のベースラインから開始されるようにすることができます。

図 1. プロセス ツリー内の復元ポイントとしてのスナップショット
プロセス ツリー内のスナップショット図

複数のスナップショットには親子関係があります。仮想マシンの親スナップショットとは、現在の状態の元のスナップショットです。スナップショットの作成後は、保存されたその状態が仮想マシンの親スナップショットです。前のスナップショットに復元した場合、そのスナップショットが仮想マシンの親スナップショットとなります。

線形処理では、各スナップショットに親スナップショットと子スナップショットが 1 つずつ存在しますが、最後のスナップショットだけは親スナップショットのみです。プロセス ツリーでは、各スナップショットに親スナップショットは 1 つ存在します。子スナップショットが複数ある場合もありますが、スナップショットの多くは子スナップショットが存在しません。