VMware Workstation 16 Pro | 2020 年 9 月 14 日 | ビルド 16894299 |
リリース ノートの概要
VMware Workstation Pro について
VMware Workstation Pro™ では、技術者が複数の x86 ベースの Windows、Linux、および他のオペレーティング システムを同じ PC で同時に実行してソフトウェアを開発、テスト、デモ、および導入できます。
仮想マシンが個人用 PC またはプライベート エンタープライズ クラウドのどちらにあっても、仮想マシンでサーバ、デスクトップ、およびタブレット環境を複製し、複数のプロセッサ コア、数 GB のメイン メモリとグラフィック メモリを各仮想マシンに割り当てることができます。
詳細については、VMware Workstation Pro のドキュメントを参照してください。
システム要件
2011 年以降に発売されたプロセッサ (CPU) を使用したシステムがサポートされています。以下はサポート対象外です。
- 2011 Bonnell マイクロアーキテクチャをベースにする Intel Atom プロセッサ。Atom Z670/Z650、Atom N570 など。
- 2012 Saltwell マイクロアーキテクチャをベースにする Intel Atom プロセッサを使用するシステム。Atom S1200、Atom D2700/D2500、Atom N2800/N2600 など。
- Llano および Bobcat マイクロアーキテクチャをベースにする AMD プロセッサを使用するシステム。コード名 Hondo、Ontario、Zacate、Llano など。
また、以下のシステムもサポートされます。2010 Westmere マイクロアーキテクチャをベースにする Intel プロセッサを使用するシステム。Xeon 5600、Xeon 3600、Core i7-970、Core i7-980、Core i7-990 など。
新機能
- コンテナと Kubernetes のサポート
- vctl CLI を使用して、コンテナ イメージを構築/実行/プル/プッシュします。
- Workstation Pro 上で実行されている KIND の Kubernetes クラスタをサポートします。
注:Windows 10 1809 以降が必要です。
- 新しいゲスト OS のサポート
- RHEL 8.2
- Debian 10.5
- Fedora 32
- CentOS 8.2
- SLE 15 SP2 GA
- FreeBSD 11.4
- ESXi 7.0
- ゲストでの DirectX 11 および OpenGL 4.1 のサポート
-
ハードウェア要件:
- Windows ホストの場合、DirectX 11.0 をサポートする GPU が必要です。
- Linux ホストの場合は、NVIDIA GPU が必要です。
- ソフトウェア要件:
- ホスト OS (64 ビット):
- Windows 8 以降
- OpenGL 4.5 以降をサポートする NVIDIA ドライバを搭載した GNU/Linux
- ゲスト OS
- Windows 7 以降
- vmwgfx を搭載した GNU/Linux
- ホスト OS (64 ビット):
-
- Linux Workstation の Vulkan レンダリングのサポート
Workstation 16 Pro は、Linux ホスト上の Intel GPU の 3D サポートを有効にして、Vulkan レンダラを使用して DirectX 10.1 および OpenGL 3.3 を仮想マシンに提供します。
注:最新の Intel/Vulkan ドライバを搭載した Linux ホスト OS が必要です。Mesa 20.1 以降を推奨します。
- サンドボックス グラフィックス
仮想マシンのセキュリティは、vmx からグラフィックスのレンダリングを削除し、別のサンドボックス プロセスとして実行することによって強化されています。
- USB 3.1 コントローラのサポート
仮想マシンの仮想 XHCI コントローラが USB 3.0 から USB 3.1 に変更され、10 Gbps がサポートされるようになりました。
- より大規模な仮想マシン
- 32 個の仮想 CPU
- 128 GB の仮想メモリ
注:32 個の vCPU で仮想マシンを実行するには、ご使用のホスト OS とゲスト OS の両方が 32 論理プロセッサをサポートしている必要があります。 - 8 GB の仮想グラフィックス メモリ
-
ダーク モード
Workstation 16 Pro は、ユーザーの使用環境を最適化するためにダーク モードをサポートしています。
注:ホスト OS は Windows 10 1809 以降である必要があります。
-
vSphere 7.0 のサポート
Workstation 16 では、次の操作を実行できます。
- vSphere 7.0 に接続する。
- ローカルの仮想マシンを vSphere 7.0 にアップロードする。
- vSphere 7.0 で実行されているリモート仮想マシンをローカル デスクトップにダウンロードする。
- パフォーマンスの向上
- ファイル転送速度が向上(ドラッグ アンド ドロップ、コピーと貼り付け)
- 仮想マシンのシャットダウン時間の短縮。
- 仮想 NVMe ストレージのパフォーマンスが向上。
-
アクセシビリティ サポートの向上
アクセシビリティの向上が追加され、Workstation Pro が WCAG 2.1 基準に準拠するようになりました。
製品サポートに関する注意事項
- 共有仮想マシン機能の削除
共有仮想マシン (Workstation-as-server) がサポート終了になり、VMware Workstation 16 から削除されました。 - 制限付き仮想マシンの削除
制限付き仮想マシンがサポート終了になり、VMware Workstation 16 から削除されました。
重要な修正
このリリースの VMware Workstation は、以下の問題に対処しています。
-
Workstation は、Cortado ThinPrint コンポーネントの境界外読み取りの脆弱性に対処しました。Common Vulnerabilities and Exposures プロジェクト (cve.mitre.org) では、これらの問題に CVE-2020-3986、CVE-2020-3987、および CVE-2020-3988 という識別子を割り当てています。詳細については、VMSA-2020-0020 を参照してください。
-
Workstation は、Cortado ThinPrint コンポーネントの境界外書き込みの問題に起因するサービス拒否の脆弱性に対処しました。Common Vulnerabilities and Exposures プロジェクト (cve.mitre.org) では、この問題に CVE-2020-3989 という識別子を割り当てています。詳細については、VMSA-2020-0020 を参照してください。
-
Workstation は、Cortado ThinPrint コンポーネントの整数オーバーフローの問題に起因する情報漏えいの脆弱性に対処しました。Common Vulnerabilities and Exposures プロジェクト (cve.mitre.org) では、この問題に CVE-2020-3990 という識別子を割り当てています。詳細については、VMSA-2020-0020 を参照してください。
解決した問題
- 仮想マシンの構成ファイルで「priority.ungrabbed = "low"」を設定した後、ホストのタスク マネージャで確認すると、vmware-vmx プロセスの優先度が「Normal」と表示される
この設定は、Workstation Pro 15.5 がリリースされるまで常に機能していましたが、15.5.5 リリースでは、プロセスのステータスは「Normal」のままになります。
この問題は解決されました。
- Hyper-V が有効になっている Win10 ホストで Workstation を実行すると、Windows XP x64 仮想マシンが起動中にフリーズする
MSFT には、WinXP SP2 の起動プロセスをブロックする APIC 仮想化のバグがあります。
この問題は解決されました。
既知の問題
- 簡易インストール操作が完了すると、情報バーに VMware Tools を手動でインストールする必要があることが表示される
簡易インストールでは、VMware Tools は Windows 7、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2008 R2 などの一部のゲスト OS にインストールされません。これは、VMware Tools をインストールする前に、一部の Windows 更新パッケージを手動でインストールする必要があるためです。
対処法: ゲスト OS の準備ができたら、次の手順を実行します。
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 ゲストの場合:
- https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4472027/2019-sha-2-code-signing-support-requirement-for-windows-and-wsus で詳細情報を参照します。
- https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4474419/sha-2-code-signing-support-update および https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4490628/servicing-stack-update-for-windows-7-sp1-and-windows-server-2008-r2 で提供されている必要な Windows 更新プログラムをダウンロードして、インストールします。
Windows Server 2012 R2 ゲストの場合:
- Windows 更新プログラムを手動で入手し、https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=42334 から更新パッケージ (KB2919355) をダウンロードして、インストールします。
- .NET 3.5 フレームワークをインストールします。
- ゲスト OS に VMware Tools を手動でインストールします。
- システム ディスクとして HDD(ハード ディスク ドライブ)が搭載されたマシンで vctl CLI を使用すると、パフォーマンスが低下するか、障害が発生することがある
HDD(ハード ディスク ドライブ)を使用しているマシンで vctl コマンドを実行している場合、コマンドの実行が非常に遅くなったり、失敗したりすることがあります。
対処法: SSD(ソリッド ステート ドライブ)を装備したマシンで vctl CLI を使用することをお勧めします。