ジョブの戻り値ページには、実行が完了した各ジョブの結果に関する詳細が表示されます。このページを使用して、ジョブの詳細とジョブからの出力を確認できます。SaltStack Config には、一般的なジョブ タイプに対して結果のフォーマットを設定する、カスタムのアウトプッタがあります。
ジョブは、リモート実行タスクの実行、状態の適用、Salt ランナーの起動に使用されます。詳細については、ジョブを参照してください。
特定のミニオンまたは特定の期間について、完了したジョブのリストを表示できます。また、ジョブの戻り値それぞれに関する詳細レポートも表示できます。ジョブの戻り値に含まれるカスタムのアウトプッタの詳細については、カスタム アウトプッタを参照してください。
ミニオンは minion サービスが実行されるノードであり、Salt マスターからのコマンドをリッスンして、要求されたタスクを実行できます。ミニオンの詳細については、ミニオンを参照してください。
ミニオン別のジョブ結果の表示
特定のミニオンのジョブ結果を表示するには、次の手順に従います。
- [ミニオン] ワークスペースに移動し、ミニオン ID を選択します。
- [詳細] 画面で、[アクティビティ] タブを選択します。
[アクティビティ] タブには、ユーザー インターフェイスで選択されたミニオンに対して最近実行された最大 500 件のジョブのリストが表示されます。
- 表示するジョブの戻り値のジョブ ID を選択します。
完了時刻別のジョブ結果の表示
特定の日時範囲のジョブ結果を表示するには、次の手順に従います。
- [アクティビティ] > [完了] に移動します。
[完了] セクションに、完了したジョブのリストが表示されます。特定の時間範囲のアクティビティを表示するには、[開始時刻] 列でフィルタリングするか並べ替えます。時間による結果のフィルタリングの詳細については、時間範囲によるフィルタリングを参照してください。[アクティビティ] ワークスペースの詳細については、アクティビティを参照してください。
- 表示するジョブの戻り値のジョブ ID をクリックして、ジョブの詳細を開きます。
ジョブ結果のダウンロード
特定のジョブのジョブ結果をダウンロードするには、次の手順に従います。
- 前のセクションで説明したミニオン別または完了時刻別にジョブ結果を表示する手順に従って、ジョブ ID をクリックします。
- ジョブの戻り値の右上にある [ダウンロード] をクリックしてメニューを開き、[JSON] を選択します。
ブラウザに対して、.json
ファイルのダウンロードが開始されます。
ジョブの戻り値の情報フィールド
ジョブ結果ページには、選択したジョブ実行に関する次の詳細が表示されます。
- タイトル
- ジョブ結果ページのタイトルは、ジョブの機能とジョブ ID (JID) を示します。
- サブタイトル
-
サブタイトルは、実行されたジョブのタイプによって異なります。サブタイトルには、このジョブ実行に関する次のような具体的な情報が表示されます。
- ジョブ名
- ターゲット([すべてのミニオン] など)
- ジョブを発行した 1 台または複数の Salt マスター
- ジョブを実行したユーザーの名前
- 戻り値の詳細
- ジョブの詳細ビュー
-
次のオプションから選択して、戻り値データのフォーマットを変更します。
- サマリ
- ジョブのターゲットとなるミニオンのリスト。各ミニオンには追加の詳細があり、それぞれのドロップダウンを開いたり閉じたりして表示を調整できます。
- カスタム アウトプッタ
- ジョブに関連付けられた機能に適した設計により、ジョブ結果をカスタマイズして表示すること。詳細については、 カスタム アウトプッタを参照してください。
- 未フォーマット
- フォーマットが最小限に抑えられた未フォーマットの JSON データ構造。
- ジョブ情報
- 返される予定のミニオンのほか、返されなかったミニオンも含むジョブの概要。
カスタム アウトプッタ
SaltStack Config には、一般的なジョブ タイプに対して結果のフォーマットを設定する、カスタムのアウトプッタがあります。アウトプッタの名前は、実行されたジョブまたは機能によって異なります。アウトプッタのタイトルとして使用されるものは次のとおりです。
- 状態ジョブ
- test.ping
- disk.usage
- status.cpuinfo
- network.routes
- network.ipaddrs
- network.netstat
- cmd.run
- cmd.script
- pkg.list_pkgs
- ユーザー情報
カスタム アウトプッタの例
このセクションでは、カスタムのジョブの戻り値アウトプッタの一部について、例を示します。
[状態ジョブ]
状態ジョブの実行時に、指定された状態モジュールの結果を state.sls
、state.highstate
、または state.apply
によって返します。状態関数は状態モジュール内に含まれる関数であり、アプリケーションがシステムに対して特定の状態になるように管理することができます。状態関数は多くの場合、指定されたタスクを実行するために 1 つまたは複数の実行モジュールを呼び出します。Salt の状態の詳細については、次の Salt ドキュメントを参照してください。How do I use Salt States? 。ジョブの詳細については、ジョブを参照してください。
[Test.ping]
ターゲット グループ内の各ノードに対して test.ping
を実行した結果を返します。
[ディスク使用率]
ターゲット グループ内のミニオンにマウントされているボリュームの使用率情報を返します。
[CPU 情報]
このアウトプッタにはさまざまなビューが含まれており、左側の列を使用して適用できます。
[ルート]
ルーティング テーブルから、現在設定されているルートを返します。
[IP アドレス]
ホストに割り当てられている IPv4 アドレスのリストを返します。
[Netstat]
インタラクティブなグラフに、ミニオンと Salt マスターの間の接続が表示されます。
[パッケージのリスト]
各ミニオンに現在インストールされているパッケージを表示します。
[ユーザー情報]
対象のミニオン上にある OS 定義のユーザー グループの情報を返します。