SaltStack Config のインストールに直接関係するすべてのノードに、必ず Salt をインストールしておきます。そうしないと、インストールが失敗します。標準インストールでは、4 台のノードで Salt マスター、RaaS、Redis データベース、および PostgreSQL データベースをホストします。
これらの手順は、SaltStack Config の標準インストールのインストール前プロセスの一部です。このガイドでは、インストールを実行するために使用しているノードで Salt をインストールまたはアップグレードする方法について説明します。標準インストール後に残りのインフラストラクチャに Salt をインストールする方法については、インフラストラクチャへの Salt のインストールを参照してください。
既存の Salt インフラストラクチャに SaltStack Config をインストールする場合、Salt はすでにインストールされています。この場合は、代わりにSalt と Python のアップグレードの手順を参照してください。
Salt を 4 台のインストール ノードにインストールする場合、主なタスクは次の 3 つです。
- Salt マスターへの Salt のインストール
- ミニオンへの Salt のインストール
- Salt マスターでのミニオン キーの受け入れ
以降のセクションでは、これらのタスクの実行方法について説明します。
Salt マスターへの Salt のインストール
標準インストールでは、Salt マスター サービスとミニオン サービスの両方を Salt マスター ホストにインストールする必要があります。
この手順では、最新の Salt リリースを Redhat/Centos 7 PY3 にインストールします。マシンで別のオペレーティング システム、または異なるバージョンの Python が実行されている場合、スクリプトは動作しません。Salt を別のオペレーティング システムまたは異なるバージョンの Python にインストールする方法については、SaltStack Package Repoを参照してください。
- Salt プロジェクト リポジトリとキーをインストールします。
sudo yum install https://repo.saltstack.com/py3/redhat/salt-py3-repo-latest.el7.noarch.rpm
- キャッシュをクリアします。
sudo yum clean expire-cache
- Salt マスター ノードに Salt マスター サービスとミニオン サービスをインストールします。
sudo yum install salt-master sudo yum install salt-minion
/etc/salt/minion.d
ディレクトリ内にmaster.conf
ファイルを作成します。このファイルで、自身を指すように Salt マスターの IP アドレスを設定します。master: localhost
- Salt マスター サービスとミニオン サービスを開始します。
sudo systemctl start salt-master sudo systemctl enable salt-minion sudo systemctl start salt-minion
必要に応じて、
servicesalt-minionrestart
を使用してミニオンを再起動します。
Salt ミニオンへの Salt のインストール
前のセクションの説明どおりに Salt を Salt マスターにインストールした後、次の手順として、RaaS、Redis データベース、PostgreSQL データベースになる 3 台のノードにミニオン サービス(マスター サービスではなく)をインストールします。
次に、Salt マスターと通信するようにミニオンを構成する必要があります。ミニオン サービスのインストールの詳細については、Salt ドキュメントのMinion Configurationを参照してください。
ミニオン サービスをインストールするには、次の手順に従います。
- 次のコマンドを実行して ミニオン サービスのみをインストールします。
sudo yum install salt-minion
- すべてのプロンプトに対して
y
と応答して、すべての変更を受け入れます。 /etc/salt/minion.d
ディレクトリ内にmaster.conf
ファイルを作成して、各ミニオンが Salt マスターと通信するように構成します。このファイルで、Salt マスターの IP アドレスを指定します。例:master: 192.0.2.1
- ミニオン サービスを開始します。
sudo systemctl enable salt-minion sudo systemctl start salt-minion
必要に応じて、
servicesalt-minionrestart
を使用してミニオンを再起動します。 - 残りのすべてのノードについて、前の手順を繰り返します。
マスターでのミニオン キーの受け入れ
これで、Salt マスター サービスとミニオン サービスがインストールされ、Salt マスターの IP アドレスがミニオンに設定されました。次は、Salt マスターがミニオンにコマンドを送信できるように、Salt マスターでミニオン キーを受け入れます。
最初に、次の手順に従います。
- Salt マスター サービスが有効になっており、開始されていることを確認します(必要に応じて、Salt マスターへの Salt のインストールセクションの最後の手順を参照してください)。
- すべてのノードでミニオンが有効になっており、開始されていることを確認します(必要に応じて、Salt ミニオンへの Salt のインストールセクションの最後の手順を参照してください)。
キーを受け入れるには、次の手順に従います。
- Salt マスターのターミナルで、Salt マスター上のすべてのキーを一覧表示します。
salt-key -L
- すべてのミニオン ID が
Unacceptedkeys
に一覧表示されていることを確認します。Acceptedkeys
にミニオン ID が表示されていれば、現時点でこれ以上のアクションは不要です。 - <your-minion-id> を実際のネットワークの ID に置き換えて次のコマンドを使用し、各ミニオン ID を受け入れます。
salt-key -a <your-minion-ID>
salt-key-A
を実行すると、すべてのキーが受け入れられます。 - すべてのプロンプトに
y
と応答します。 salt-key-L
コマンドをもう 1 回実行して、すべてのミニオンがAcceptedkeys
に表示されていることを確認します。
次の手順
すべてのミニオン キーが受け入れられたら、Salt のインストールは正常に完了し、次のインストール前の手順に進むことができます。次の手順では、インストール シナリオに基づくインストール ファイルをダウンロード、検証、転送します。インストール前のプロセスを続行するには、ファイルの転送とインポートを参照してください。