SaltStack Config をアップグレードする前には、データを必ずバックアップする必要があります。以降のセクションでは、アップグレード プロセスの完了後にリストアできるようにバックアップする必要があるデータについて説明します。
SaltStack Config のファイルおよびディレクトリのバックアップ
次のファイルおよびディレクトリには、カスタムの SaltStack Config 構成が含まれているため、アップグレードの前にバックアップする必要があります。
- RaaS ノードで、次のディレクトリ全体をバックアップします。
/etc/raas/raas
/etc/raas/raas.secconf
/var/log/raas
/etc/raas/pki/
注:pki
ディレクトリには隠しファイルが含まれているため、必ずディレクトリ全体をバックアップします。/var/log/raas
ディレクトリ内のログ ファイルをバックアップするかどうかはオプションです。アップグレード プロセスでトラブルシューティングが必要になった場合は、クリーンなログ ファイルを提供するためにログ ファイルをクリアします。 - 各 Salt マスターで、
/etc/salt/master.d/raas.conf
および/etc/salt/master.d/eAPIMasterPaths.conf
ファイルをバックアップします。注:SaltStack Config を最初にインストールした方法によっては、eAPI Salt マスター パスが代わりに
/etc/salt/master.d/raas.conf
ファイル内に記述されている場合があります。
SaltStack Config および Salt マスター ファイルをバックアップしたら、次のセクションに進みます。
データベース スキーマのバックアップ
RaaS ノードをアップグレードすると、データベース スキーマが更新されます。このため、アップグレードの前には必ずデータベースのバックアップを作成してください。
データベースをバックアップするには、PostgreSQL データベース名を調べてから、その内容をコピーする必要があります。
- PostgreSQL サーバで、次のファイルをバックアップします。
postgres.conf
pg_hba.conf
- 次のコマンドを使用して、
postgres
ユーザーとしてログインします。sudo su - postgres
- データベース名を確認します。次のコマンドを使用して、PostgreSQL に入り、データベースのリストを取得します。
psql \l
- PostgreSQL を終了して
postgres
ユーザーとしてログアウトするために、Ctrl+D キーを押してから次のコマンドを実行します。exit
- データベースの内容をファイルにコピーします。次のコマンドで例を示します。
pg_dump -U salt_eapi raas_db_name > postgres_raas_backup_$(date +%Y-%m-%d).sql
これで、データベース ファイルがバックアップされます。バックアップの実行に関する最新情報については、PostgreSQL データベースのバックアップを参照してください。
次の手順
データをバックアップした後、アップグレード プロセスの次の手順は、SaltStack Config データベースの更新です。詳細については、データベースのアップグレードを参照してください。