CLI によるアップグレードは、オンライン アップグレードが機能しない場合、またはシングルクリックのオフライン アップグレードが機能しない場合にのみ検討します。コレクタ仮想マシンの前にプラットフォーム仮想マシンをアップグレードする必要があります。ただし、CLI を使用してオフライン アップグレードを開始する前に、VMware のサポートに問い合わせる必要があります。

クラスタ環境では、Platform 1 (P1) ノードからのみアップグレード操作を実行する必要があります。クラスタ内の他のプラットフォーム ノードは自動的にアップグレードします。ただし、各コレクタは個別にアップグレードする必要があります。

前提条件

  • /tmp ディレクトリに十分な容量がない場合、アップグレード手順が失敗することがあります。以下のプラットフォームおよびコレクタ サーバのディスク容量に関する要件を満たしていることを確認します。
    • /tmp - 6 GB
    • /home - 2 GB
    • /var - 40 GB
  • すべてのノードがオンラインであることを確認します。いずれかのノードが非アクティブの場合、アップグレードをトリガすることはできません。
  • 仮想マシンのスナップショットを作成します。
  • 移行後に次の値を確認します。
    • 仮想マシンの数
    • スナップショット数が 0 を超える仮想マシン
    • ファイアウォール ルールの数
    • セキュリティ グループの数
    • NSX ファイアウォールの数

手順

  1. 必要なアップグレード バンドル ファイルを My VMware からダウンロードします。
  2. ダウンロードしたバンドルの MD5SUM 値が、VMware の Web サイトで指定されている MD5SUM 値と一致することを確認します。
  3. アップグレード バンドルを、vRealize Network Insight Platform 1 仮想マシンとすべてのコレクタ仮想マシンにコピーします。
    • ファイルを Linux 仮想マシンから vRealize Network Insight 仮想マシンにコピーするには、コマンド scp <filename>.upgrade.bundle consoleuser@<IP_Address_vRNI_VM>:~/ を実行します。
    • ファイルを Windows 仮想マシンから vRealize Network Insight 仮想マシンにコピーするには、コマンド pscp -scp <SOURCE_PATH>\<filename>.upgrade.bundle consoleuser@<IP_Address_vRNI_VM>:~/ を実行します。
      注:

      https://the.earth.li/~sgtatham/putty/latest/w64/pscp.exepscp ユーティリティを使用します。

  4. CLI で consoleuser を使用して vRealize Network Insight Platform 1 にログインし、次のコマンドを実行します。
    • package-installer copy --host localhost --user consoleuser --path /home/consoleuser/<filename>.upgrade.bundle
    • package-installer upgrade --name <filename>.upgrade.bundle
    注: 最初にプラットフォームのアップグレードを実行してから、コレクタのアップデートを開始する必要があります。
  5. OS アップグレードの一環として、セットアップの再起動後に package-installer upgrade コマンドを再度実行します。
    重要: SSH セッションのタイムアウト エラーが発生した場合は、再起動がすでに行われているかどうかを確認するために、 /var/log/arkin/centralized_upgrade.log を確認する必要があります。正常に再起動していた場合、 package-installer upgrade コマンドを再度実行する必要があります。
  6. CLI を介して各コレクタ ノードにログインし、プラットフォームのアップグレードで使用したのと同じコマンドを使用してアップグレードを実行します。
    注: すべてのコレクタを同時にアップグレードできます。
  7. show-version コマンドを使用して、アップグレードしたバージョンを確認します。