vRealize Network Insight はライセンス キーのタイプを複数サポートしています。vRealize Network Insight 機能は、これらのライセンス タイプに基づいて使用できます。

各ライセンス キーで使用可能な機能の詳細については、「ライセンス エディションに基づく機能の比較」を参照してください。

vRealize Network Insight 6.0 は、新しいライセンス キーを必要とするメジャー バージョンです。6.0 にアップグレードすると、NSX Enterprise Plus を除くすべてのライセンス キーが機能を停止します。新しいライセンス キーは MyVMware ポータルから取得できます。詳細については、 VMware のナレッジベースの記事 KB80358を参照してください。
注:
  • アップグレード中に新しいライセンス キーを追加しない場合は、7 日間の猶予期間が与えられます。また、アップグレードされたセットアップのユーザー インターフェイス画面を表示するたびに、新しいキーを追加するよう求める警告メッセージが表示されます。
  • Advanced 版の古いライセンス キーを新しい Enterprise 版のライセンス キーに置き換えた場合は、猶予期間を含む警告メッセージが継続的に表示されます。この警告メッセージを無効にするには、Advanced 版のライセンスを手動で削除します。

Advanced

Advanced ライセンスは、限られた数の機能をサポートし、データ ソースをいくつか追加することができる、基本的なライセンス タイプです。

Enterprise

VMware SD-WAN を除く vRealize Network Insight のすべての機能とデータ ソースをサポートします。

SD-WAN ライセンス

VMware SD-WAN をデータ ソースとして追加して vRealize Network Insight VMware SD-WAN 展開の情報を表示するには、 VMware SD-WAN ライセンスを追加する必要があります。複数の VMware SD-WAN ライセンス キーを追加することで、バンド幅の異なる Edge をサポートできます。
注:
  • VMware SD-WAN ライセンスでは、IPFIX なしの vCenter Server、スイッチとルーター、Infoblox も追加できます。
  • VMware SD-WAN ライセンスは、スタンドアローンのライセンスとして追加することも、Enterprise ライセンスと併用することもできます。ただし、 VMware SD-WAN ライセンスは Advanced ライセンスと併用できません。

Assurance and Verification ライセンス

Assurance and Verification ライセンスはデバイスベースのライセンスであり、 vRealize Network Insight に追加されたすべてのサポート対象データ ソースのネットワーク モデルを表示することができます。また、ビジネス ポリシーに基づいてネットワークを設計、管理、検証する際に役立ちます。
注:
  • ユーザーは Assurance and Verification ライセンスを使用することで、ルーターやスイッチなどのネットワーク デバイスを追加できます。vCenter Server や NSX Manager などのデータソースを追加することはできません。
  • Assurance and Verification ライセンスは、スタンドアローンのライセンスとして追加することも、Enterprise ライセンスと併用することもできます。ただし、Assurance and Verification ライセンスは Advanced ライセンスと併用できません。vRealize Network Insight で Advanced ライセンスを使用している場合に、Assurance and Verification ライセンスを追加しようとしても、処理が停止することはありません。ただし、[ライセンスと使用量] 画面に Advanced キーを削除するよう求める警告メッセージが表示されます。

ライセンス使用量の計算

vRealize Network Insight ライセンス使用量は、次の比率に基づいて計算されます。

オブジェクト 説明 ソケット ライセンスあたりの許可されるオブジェクト数
VMware vSphere CPU 数

最大 32 個の CPU コアを持つプロセッサでは、1 つのソフトウェア ライセンスが使用されます。プロセッサに 32 個を超える CPU コアがある場合は、プロセッサの CPU コア 32 個ごとに追加のソフトウェア ライセンスが 1 つ必要です。

必要なライセンスは、次の方法で計算されます。

Math.ceil((CPU cores / CPU sockets) * (1/32)) * (CPU sockets)

AWS VMware Cloud のホスト数 VMware Cloud (VMC) ホストの総数 0.5
注: One VMC host requires two socket licenses.
AWS vCPU または Azure AWS インスタンスまたは Azure の vCPU の総数 (vCPU) 18
注: ライセンス数を 16 から 18 に増やしても、価格の変更は発生しません。
非 VMware のエンドポイント 非 VMware フロー レポート機能によってのみ報告されるフローに表れる、非インターネットおよび非 VMware のエンドポイントの総数(物理スイッチからのネット フローなど) 15
注:
  • データ ソースとして vRealize Network Insight に追加できるネットワーク デバイスの数は、ライセンスでサポートされているソケット数によって異なります。たとえば、ソケット数が 100 の Advanced ライセンスまたは Enterprise ライセンスを所有している場合は、ソケット ライセンスあたりの許可されるオブジェクト数に加えて、100 台のネットワーク デバイスを追加できます(次の表を参照)。
  • vRealize Network Insight のライセンス使用量の計算では、無効にされているデータ ソースも対象になります。カウント時に vRealize Network Insight によって無視されるようにするには、データ ソースを削除します。
  • VMware SD-WAN ライセンス キーには、「エッジ」という測定単位があります。エッジのバンド幅ごとに異なる VMware SD-WAN ライセンス タイプがあります。セットアップのバンド幅を満たしている VMware SD-WAN ライセンス キーを使用する必要があります。
  • Assurance and Verification ライセンス キーには、vRealize Network Insight のデータ ソースとして追加されたネットワーク デバイスの数を追跡する「デバイス」という測定単位があります。これはスタンドアロンのライセンス キーとして使用できます。ネットワーク デバイスの数が既存の Enterprise ライセンス キーの制限を超えた場合は、Enterprise ライセンスと組み合わせることもできます。
VMware では、 vRealize Network Insight ライセンスを自主管理制としています。つまり、ライセンス数の違反があるとユーザー インターフェイスに警告メッセージが表示されますが、機能の使用は制限されません。以下のシナリオでは、ユーザー インターフェイスのすべてのページにライセンス警告メッセージが表示されます。
  • ライセンスの使用量がソケット (CPU) ライセンスを超えている。

    要件を満たすには、ライセンスを追加する必要があります。

  • ライセンス タイプの混在
    • Advanced ライセンスと Enterprise ライセンスの両方を追加してある場合。

      Advanced Edition から Enterprise Edition にアップグレードした後、手動で Advanced ライセンスを削除する必要があります([設定] > [ライセンスと使用量])。Enterprise の機能を使用するために十分な数の Enterprise ライセンスがあることを確認します。

    • ソケット ライセンスとコア ライセンスを追加してある場合。

      要件に基づいて、どちらかのライセンス タイプを削除します。