vRealize Network Insight は、ServiceNow などの CMDB の追加をサポートしています。
CMDB の概念
基本的に、CMDB の構成は次のとおりです。
- 構成アイテム:システム内のエンティティまたはコンポーネント。例:コンピュータ、スイッチ、サービス、アプリケーション、サーバ、仮想マシンなど。
- 関係:構成アイテム間のリンクまたは通信のタイプ。例:依存先、実行先、データの交換など。
各構成アイテムには定義済みのスキーマがあります。
- 構成アイテム クラス:各構成アイテムは、そのプロパティを定義するクラスに関連付けられている必要があります。
- 関係クラス:構成アイテム間の関係のタイプを定義します。
ServiceNow は、アプリケーション サービスをサポートします。アプリケーション サービスとは、アプリケーションとホストが相互接続され、セットとしてサービスを提供するものをいいます。ServiceNow では、アプリケーション サービスを API を使用して手動で作成したり、サービス マッピングによって自動的に検出したりすることができます。これらのアプリケーションはすべて、ServiceNow CMDB に保存されます。
ServiceNow データソースを vRealize Network Insight に追加すると、vRealize Network Insight により ServiceNow CMDB 構成ファイルから構成アイテムと関係がフェッチされます。
デフォルトで
vRealize Network Insight は一定の間隔でデータをフェッチします。
- 完全なデータのフェッチは 12 時間ごとに行われ、これにより、CMDB 構成で定義されたクラスのすべてのレコードがフェッチされます。また、データソースを追加または更新するときにも完全なフェッチが行われます。
- 差分フェッチは 2 分ごとに実行され、CMDB 構成で定義されているクラスのすべての新しいレコード、変更されたレコードと削除されたレコードがフェッチされます。vRealize Network Insight では、ユーザー インターフェイスにこれらの詳細が反映されるまで、約 12 分かかります。
制限のデフォルト値
制限名 | 説明 | デフォルト値 | 制限を超えた場合の影響 |
---|---|---|---|
maxAppsPerDataSource | データソース 1 件当たりの最大アプリケーション数。 | 5,000 | データソースがデータのフェッチを停止し、データソースとアラートの画面にエラーが表示されて、アプリケーションが更新されなくなります。 |
maxTiersPerApp | アプリケーション 1 件あたりの保存できる階層の最大数。 | 150 | 階層の数が制限に収まるまで、アプリケーションが更新されなくなります。 |
maxMembersPerApp | アプリケーション 1 件あたりの保存できるメンバーの最大数。 | 5,000 | メンバーの数が制限に収まるまで、アプリケーションが更新されなくなります。 |
maxGraphTraversalStackSize | グラフ トラバーサルで使用されるスタックの最大サイズ。 | 10,000 | アプリケーションが作成されなくなり、SizeLimitExceededException をスローします。 |
maxResponseAppCount | API 応答で返すことができる最大アプリケーション数。 | 5,000 | 制限に適合するアプリケーションの数のみが返され、ユーザー インターフェイスにエラーが表示されます。 |