VMDirectPath I/O を使用すると、ゲスト OS は ESXi ハイパーバイザーをバイパスして、GPU に直接アクセスできます。パススルー デバイスを使用することで、リソースをより効率的に使用し、vSphere Bitfusion 環境のパフォーマンスを向上させることができます。GPU のパススルーを有効にすると、vSphere でのパフォーマンスのレベルが、ネイティブ システムでのレベルに近くなります。
前提条件
- 実行する予定のタスクに必要な権限があることを確認します。
- 権限を持っていることを確認します。
- 権限を持っていることを確認します。
- 仮想マシンを編集するときにメモリ予約を増やす場合は、権限があることを確認します。
- 権限を持っていることを確認します。
- vSphere Bitfusion サーバの仮想マシンがパワーオフ状態になっていることを確認します。
- DirectPath を使用するには、ESXi ホストの BIOS で Intel Virtualization Technology for Directed I/O (VT-d) または AMD I/O Virtualization Technology (IOMMU) が有効になっていることを確認します。
- GPU PCI デバイスがホストに接続され、パススルーが使用可能になっていることを確認します。パススルーでの GPU の有効化を参照してください。
- ESXi ホストが USB デバイスから起動するように構成されている場合、またはアクティブなコアダンプ パーティションが、USB チャネルを介して接続されている USB デバイスまたは SD カード上に構成されている場合は、USB コントローラのパススルーを無効にします。
注: USB チャネルを使用して接続された USB デバイスや SD カードから起動する
ESXi ホストでは、USB コントローラのパススルーはサポートされません。アクティブなコアダンプ パーティションが USB デバイスまたは USB チャネルを介して接続された SD カードに配置される構成はサポートされません。詳細については、
http://kb.vmware.com/kb/1021345を参照してください。
手順
- GPU デバイスを追加します。
- vSphere Client で、インベントリにある vSphere Bitfusion 仮想マシンを右クリックして、[設定の編集] を選択します。
- [仮想ハードウェア] タブで、[新規デバイスを追加] ボタンをクリックします。
- ドロップダウン メニューの [その他のデバイス] で、[PCI デバイス] を選択します。
- [新規 PCI デバイス] セクションを展開し、アクセス タイプを選択します。
- [新規 PCI デバイス] セクションの [PCI デバイス] ドロップダウン メニューで GPU を選択します。
注: デフォルトでは、新しい GPU ごとに同じ PCI デバイス アドレスが一覧表示されます。複数のデバイスを追加する場合は、各デバイスの PCI アドレスを選択する必要があります。
- [OK] をクリックします。
- ESXi ホストの CPU およびメモリ リソースを構成します。
ESXi ホストが
vSphere Bitfusion 専用サーバである場合は、CPU とメモリを最大値に設定します。ホスト マシンが
vSphere Bitfusion 専用でない場合、CPU の最小値には GPU の数を 4 倍した値を指定し、メモリの最小値には GPU カードの合計メモリの 1.5 倍の値と 32 GB のどちらか大きい方を指定します。
- vSphere Client で、vSphere Bitfusion 仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。
- [CPU] セクションを展開して、リソースを編集します。
- [メモリ] セクションを展開して、リソースを編集します。
- [OK] をクリックします。
- メモリ マッピングされた I/O (MMIO) サイズを調整します。
デフォルトでは、
vSphere Bitfusion インストーラは MMIO サイズとして 256 GB を構成します。MMIO で予約する必要がある実際のメモリの量を計算するには、次に示す 16 GB のメモリ カードを 2 枚および 3 枚使用する場合の MMIO メモリの計算を使用します。
2 x 16 GB = 32
。32 GB を 2 の次の累乗に丸めます。メモリ マッピングされた I/O サイズの必要値は 64 GB です。
3 x 16 GB = 48
。48 GB を 2 の次の累乗に丸めます。メモリ マッピングされた I/O サイズの必要値は 64 GB です。
- vSphere Client で、vSphere Bitfusion 仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。
- [仮想マシン オプション] をクリックし、[詳細] セクションを展開します。
- [構成パラメータ] の [構成の編集] をクリックします。
- [構成パラメータ] ダイアログ ボックスで
pciPassthru.64bitMMIOSizeGB
パラメータを特定し、MMIO サイズをギガバイト単位で入力します。
- [OK] をクリックします。
- (オプション) 仮想マシンのスナップショットを作成します。
スナップショットには、スナップショットの作成時の仮想マシンの状態が保存されます。仮想マシンの起動時にエラーが発生する場合は、スナップショットから
vSphere Bitfusion のインストールをリカバリできます。
- vSphere Client で vSphere Bitfusion 仮想マシンを右クリックして、 の順に選択します。
- スナップショットの名前と説明を入力します。
- [作成] をクリックします。
- 後続の vSphere Bitfusion サーバをデプロイする場合は、このサーバを有効にします。
注: 追加の
vSphere Bitfusion サーバを有効にすると、サーバは、以前にデプロイした
vSphere Bitfusion プライマリ サーバを認識します。
vSphere Bitfusion 仮想マシンをパワーオンする前にこの手順を実行しなかった場合は、この後のサーバがプライマリになり、
vSphere Bitfusion クラスタの構成が上書きされます。
- vSphere Client で、インベントリにある仮想マシンを右クリックし、 の順に選択します。
- [Bitfusion を有効にする] ダイアログ ボックスで、[サーバの場合、GPU サーバとして使用することを許可する] ラジオ ボタンを選択し、[有効] をクリックします。
- vSphere Client で vSphere Bitfusion 仮想マシンを右クリックして、 の順に選択します。
複数の
vSphere Bitfusion サーバをパワーオンしている場合は、一度に 1 台ずつパワーオンします。各サーバのパワーオンには、3 分以上の間隔を空けます。
結果
仮想マシンをパワーオンした後、さらに構成タスクや操作を実行する前に、10 分以上待機します。この間に、仮想マシンが
vCenter Server に登録され、NVIDIA ドライバのインストール オプションを選択した場合は、そのダウンロードとインストールが行われます。