vSphere HA は、ホスト障害時に仮想マシンを再起動することにより、仮想マシンに対して基本レベルの保護機能を提供します。vSphere フォールト トレランスは、より高度な可用性を提供します。 ユーザーはデータ、トランザクション、または接続を失うことなくホスト障害から仮想マシンを保護できます。

フォールト トレランスは、仮想マシンの命令実行時のどの時点においても、プライマリおよびセカンダリ仮想マシンの状態を必ず同一にすることで継続的な可用性を実現します。これは、ESXi ホスト プラットホーム上の VMware vLockstep テクノロジーを使用して行われます。vLockstep は、プライマリおよびセカンダリ仮想マシンに同一の x86 命令シーケンスを実行させてこれを実現しています。プライマリ仮想マシンでは、プロセッサから仮想 I/O デバイスへのすべての入力とイベントが取得され、それがセカンダリ仮想マシンで再現されます。セカンダリ仮想マシンは、プライマリ仮想マシンと同一の一連の命令を実行しますが、単一の仮想マシン イメージ (プライマリ仮想マシン) のみがワークロードを実行します。

プライマリ仮想マシンを実行しているホスト、またはセカンダリ仮想マシンを実行しているホストのどちらかで障害が発生すると、直ちに透過的なフェイルオーバーが発生します。ネットワーク接続や処理中のトランザクションを失うことなく、正常機能している ESXi ホストがシームレスにプライマリ仮想マシンのホストになります。透過的なフェイルオーバーでは、データが失われず、ネットワーク接続が維持されます。透過的なフェイルオーバーの発生後は、新しいセカンダリ仮想マシンが再作成され、冗長性が再確立されます。プロセス全体は透過的で完全に自動的に行われ、vCenter Server が利用不可能な場合でも実行されます。