vSphere HA のアドミッション コントロール ポリシーは、可用性のニーズ、およびクラスタの特性に基づいて選択する必要があります。アドミッション コントロール ポリシーを選択する場合は、いくつかの事項を考慮する必要があります。

リソースの断片化の回避

リソースの断片化が発生するのは、フェイルオーバーの対象となる仮想マシンに対して、全体のリソースは十分であるものの、個々のリソースが複数のホストに分散しており、リソースを使用できない場合です。これは、1 台の仮想マシンは同時に 1 台の ESXi ホスト上でしか稼動できないためです。クラスタで許容するホスト障害ポリシーのデフォルト構成では、仮想マシンの最大予約量として 1 つのスロットを定義することにより、リソースの断片化を回避します。クラスタ リソースの割合ポリシーは、リソースの断片化の問題について対処しません。フェイルオーバー ホストの指定ポリシーでは、フェイルオーバーに対してホストが予約されるため、リソースは断片化されません。

フェイルオーバー リソースの予約に関する柔軟性

それぞれのアドミッション コントロール ポリシーでは、フェイルオーバーの保護に対してクラスタ リソースを予約する場合のコントロールの細かさが異なります。クラスタで許容するホスト障害ポリシーでは、フェイルオーバー レベルをホストの数として設定できます。クラスタ リソースの割合ポリシーでは、フェイルオーバーに対し、クラスタの CPU またはメモリ リソースを最大 100% まで指定できます。フェイルオーバー ホストの指定ポリシーでは、フェイルオーバー ホストの組を指定できます。

クラスタの異種性

仮想マシンのリソース予約、およびホストのリソース キャパシティの合計については、クラスタは異種であってもかまいません。異種クラスタでは、クラスタで許容するホスト障害ポリシーにおいて、許容する程度がかなり低くなることがあります。このポリシーでは、スロット サイズを定義する場合に仮想マシンの最大の予約量しか考慮せず、現在のフェイルオーバー キャパシティを計算する場合に、最大のホストで障害が発生することを仮定しているためです。ほかの 2 つのアドミッション コントロール ポリシーは、クラスタの異種性によって影響されません。

注:

vSphere HA は、アドミッション コントロールの計算を実行する場合に、Fault Tolerance のセカンダリ仮想マシンのリソース使用量を含めます。クラスタで許容するホスト障害ポリシーでは、セカンダリ仮想マシンにスロットが割り当てられ、クラスタ リソースの割合ポリシーでは、クラスタで使用可能なキャパシティを計算するときに、セカンダリ仮想マシンのリソース使用率が計上されます。