EVC (Enhanced vMotion Compatibility) 機能を有効にすると、vSphere フォールト トレランスを vSphere DRS (Distributed Resource Scheduler) と併用できます。この処理により、フォールト トレランス対応の仮想マシンで、効率的な初期配置の利点を活かすことが可能になり、これらの仮想マシンをクラスタのロード バランシングの計算に含めることもできます。

クラスタで EVC が有効になっていると、DRS はフォールト トレランス対応の仮想マシンの初期配置を推奨し、クラスタのロード バランシングの際にそれらの仮想マシンを移動します。 また、DRS の自動化レベルをプライマリ仮想マシンに割り当てることができます (セカンダリ仮想マシンは、対応するプライマリ仮想マシンの設定と常に同じであることを前提とします)。

DRS が初期配置またはロード バランシングの際にホストに配置するプライマリ仮想マシンまたはセカンダリ仮想マシンの数が、一定数を超えることはありません。この制限は、詳細オプション das.maxftvmsperhost で管理されます。このオプションのデフォルト値は 4 です。ただし、このオプションを 0 に設定すると、DRS はこの制限を無視します。

EVC が無効になっているクラスタ内の仮想マシンで vSphere フォールト トレランスを使用すると、フォールト トレランス対応の仮想マシンの DRS 自動化レベルが「無効」に設定されます。このようなクラスタでは、各プライマリ仮想マシンは登録されているホストでのみパワーオンされ、それぞれのセカンダリ仮想マシンが自動的に配置されますが、いずれのフォールト トレランス対応の仮想マシンもロード バランシングのために移動されません。

フォールト トレランス対応の仮想マシンのペアでアフィニティ ルールを使用する場合、仮想マシン間のアフィニティ ルールはプライマリ仮想マシンにのみ適用されますが、仮想マシンとホスト間のアフィニティ ルールは、プライマリ仮想マシンとそのセカンダリ仮想マシンの両方に適用されます。プライマリ仮想マシンに仮想マシン間のアフィニティ ルールが設定される場合、DRS は、フェイルオーバー後(つまり、プライマリ仮想マシンが新規ホストに移行した後)に発生した違反を修正しようとします。