ディスク速度のチャートは、平均速度など、ホスト上の LUN に対するディスクの読み取りおよび書き込み速度を表示します。

このチャートは、ホストの パフォーマンス タブの ホーム ビューにあります。

表 1. データ カウンタ

チャートのラベル

説明

読み取り

ホストの各ディスク上で完了したディスク読み取りコマンド回数 (毎秒)。ディスク読み取りコマンドの合計回数もチャートに表示されます。

読み取り速度 = 読み取りブロック/秒 × ブロック サイズ

  • カウンタ: 読み取り

  • 統計タイプ:比率

  • 単位: キロバイト毎秒 (KBps)

  • ロールアップ タイプ: 平均

  • 収集レベル: 3

書き込み

ホストの各ディスク上で完了したディスク書き込みコマンド回数 (毎秒)。ディスク書き込みコマンドの合計回数もチャートに表示されます。

書き込み速度 = 書き込みブロック/秒 × ブロック サイズ

  • カウンタ: 書き込み

  • 統計タイプ:比率

  • 単位: キロバイト毎秒 (KBps)

  • ロールアップ タイプ: 平均

  • 収集レベル: 3

チャートの分析

ディスクのチャートを使用して、平均的なディスク負荷を監視し、ディスク使用量のトレンドを判断します。たとえば、ハード ディスクに頻繁に読み取りおよび書き込みを行うアプリケーションを使用すると、パフォーマンスの低下に気づくことがあります。ディスクの読み取りおよび書き込みの要求の数が急増した場合、その時点でこのようなアプリケーションが実行されていたかどうかを確認してください。

vSphere 環境でディスクに問題が発生しているかどうか判断する最良の方法は、ディスク待ち時間のデータ カウンタを監視することです。詳細パフォーマンス チャートを使用して、データ カウンタの統計情報を表示できます。

  • カーネル待ち時間のデータ カウンタは、VMkernel が各 SCSI コマンドの処理にかかった平均的な時間をミリ秒単位で測定します。最適なパフォーマンスを得るためには、この値は 0 ~ 1 ミリ秒にする必要があります。この値が 4ms よりも大きい場合、ホストの仮想マシンは、構成がサポートするよりも多くのスループットをストレージ システムに送信しようとします。CPU 使用量を確認し、キューの深さを増やしてください。

  • デバイス待ち時間のデータ カウンタは、物理デバイスの SCSI コマンドの完了にかかる平均的な時間をミリ秒単位で測定します。ハードウェアによりますが、値が 15ms よりも大きい場合は、おそらくストレージ アレイに問題があります。アクティブな VMDK をより多くのスピンドルを持つボリュームに移動するか、LUN にディスクを追加してください。

  • キュー待ち時間のデータ カウンタは、VMkernel キューの SCSI コマンドごとにかかる平均的な時間を測定します。この値は常にゼロである必要があります。ゼロでない場合、ワークロードが大きすぎて、アレイはデータを十分な速度で処理できません。

ディスク待ち時間の値が大きい場合、またはディスク I/O のパフォーマンスに関するほかの問題に気づいた場合は、次のリストにある改善策の実行を検討してください。

表 2. ディスク I/O パフォーマンスの向上に関するアドバイス

#

対策

1

仮想マシンのメモリを増やす。これによってオペレーティング システムのキャッシュが増え、I/O のアクティビティが減少します。ホスト メモリも増やす必要がある点に注意してください。メモリを増やすと、データベースがシステム メモリを活用してデータをキャッシュし、ディスクへのアクセスを減らすことができるため、データを格納する必要性が減少することがあります。

仮想マシンのメモリが適切であることを確認するには、ゲスト OS のスワップ統計情報を確認します。ホストのメモリ スワップが過剰に行われない程度にゲスト メモリを増やします。VMware Tools をインストールして、メモリのバルーニングが発生するようにします。

2

すべてのゲストのファイル システムを最適化する。

3

VMDK および VMEM ファイルで、アンチウィルスのオンデマンド スキャンを無効にする。

4

ベンダーのアレイ ツールを使用してアレイのパフォーマンス統計を確認する。多くのサーバがアレイ上の共通の要素に同時にアクセスしている場合、ディスクの問題が解決しないことがあります。アレイ側を改善してスループットの向上を検討してください。

5

Storage vMotion を使用して、複数のホスト間で I/O の多い仮想マシンを移行する。

6

使用可能なすべての物理リソースでディスク負荷のバランスをとる。さまざまなアダプタがアクセスする LUN 全体で、使用量の多いストレージを分散します。各アダプタで別々のキューを使用すると、ディスクのパフォーマンスが向上します。

7

最適に利用できるように HBA および RAID コントローラを構成する。RAID コントローラでキューの深さおよびキャッシュの設定が最適であることを確認します。最適でない場合、Disk.SchedNumReqOutstanding パラメータを調整し、未解決になっている仮想マシンのディスク要求数を増やします。詳細については、vSphere ストレージ を参照してください。

8

リソースが集中する仮想マシンの場合、システム ページ ファイルで、ドライブから仮想マシンの物理ディスク ドライブを分ける。これによって、使用量が多くなる期間のディスク スピンドルの競合が軽減します。

9

大きな RAM を持つシステムでは、仮想マシンの VMX ファイルに MemTrimRate=0 の行を追加し、メモリのトリミングを無効にする。

10

ディスク I/O の合計が 1 つの HBA の容量よりも大きい場合、マルチパスまたは複数のリンクを使用する。

11

ESXi ホストの場合、事前割り当て済みの仮想ディスクを作成する。ゲスト OS の仮想ディスクを作成する場合は、今すぐすべてのディスク領域を割り当て を選択します。追加のディスク領域を再割り当てしてもパフォーマンスの低下は発生せず、ディスクはあまり断片化しません。

12

最新のホスト ハードウェアを使用する。