DRS が初期配置を実行するため、クラスタ間の負荷は均衡になりますが、仮想マシンの負荷やリソースの可用性が変化すると、クラスタがアンバランスになります。このようなアンバランスを調整するには、DRS が移行の推奨を作成します。

クラスタで DRS が有効な場合は、負荷をより均一に分散し、前述の不均衡を軽減できます。たとえば、この図の左側にある 3 台のホストは、不均衡です。ホスト 1、ホスト 2、ホスト 3 の容量が同一であり、すべての仮想マシンの構成と負荷 (予約が設定されている場合はそれも含む) が同じであるとします。しかし、ホスト 1 には 6 台の仮想マシンがあるので、ホスト 1 のリソースは使用過剰になる場合があるのに対し、ホスト 2 とホスト 3 では、使用可能なリソースが十分にあります。DRS は、仮想マシンをホスト 1 からホスト 2 とホスト 3 に移行します (または移行を推奨します)。図の右側に、適切にロード バランシングされたあとのホストの構成が表示されます。

図 1. ロード バランシング


この図は、DRS がクラスタを再バランシングする方法を示しています。

クラスタが不均衡になった場合、DRS はデフォルトの自動化レベルに応じて、推奨を行うか仮想マシンを移行します。

  • クラスタまたはいずれかの仮想マシンが手動または一部自動化の場合、vCenter Server はリソースのバランスをとるための自動的なアクションを実行しません。代わりに、移行の推奨が使用可能であることがサマリ ページに表示され、クラスタ内で最も効率的にリソースを使用できる変更の推奨が DRS 推奨ページに表示されます。

  • 関連するクラスタおよび仮想マシンが完全自動化の場合、vCenter Server は、実行中の仮想マシンを必要に応じてホスト間で移行して、クラスタ リソースが効率的に使用できるようにします。

    注:

    自動移行設定であっても、ユーザーが個々の仮想マシンを明示的に移行できますが、vCenter Server は、クラスタ リソースを最適化するためにそれらの仮想マシンをほかのホストに移動する場合があります。

デフォルトでは、自動化レベルはクラスタ全体に対して指定されます。個々の仮想マシンについてカスタム自動化レベルを指定することもできます。