共有ストレージ環境では、複数のホストが同じ VMFS データストアにアクセスすると、特定のロック メカニズムが使用されます。これらのロック メカニズムは、複数のホストによるメタデータへの同時書き込みを防ぎ、データ破損の発生を阻止します。

VMFS は、SCSI 予約およびアトミック テスト アンド セット (ATS) ロックをサポートしています。

SCSI 予約

VMFS は、ハードウェア アクセラレーションをサポートしないストレージ デバイス上で SCSI 予約を使用します。SCSI 予約により、メタデータの保護を必要とする操作の実行中、ストレージ デバイス全体がロックされます。操作が完了すると、VMFS により予約が解放され、ほかの操作を続行できます。このロックは排他的であるため、ホストによる過剰な SCSI 予約は、同じ VMFS にアクセスするほかのホストでのパフォーマンスを低下させる原因になります。SCSI 予約を低減する方法については、『vSphere トラブルシューティング』 ドキュメントを参照してください。

アトミック テスト アンド セット (ATS)

ハードウェア アクセラレーションをサポートするストレージ デバイスの場合、VMFS は ATS アルゴリズム (Hardware Assisted Locking とも呼ばれる) を使用します。SCSI 予約とは異なり、ATS では、ディスク セクタ単位での異なるロックに対応します。ハードウェア アクセラレーションの詳細については、ストレージのハードウェア アクセラレーション を参照してください。

VMFS が使用する、さまざまな種類のロックを適用するメカニズムは、VMFS のバージョンによって変わります。

表 1. ハードウェア アクセラレーションを使用した、デバイスでの ATS ロックの使用

ストレージ デバイス

新しい VMFS5

アップグレードされた VMFS5

VMFS3

単一のエクステント

ATS のみ

ATS だが SCSI 予約に戻すことができる

ATS だが SCSI 予約に戻すことができる

複数のエクステント

ATS 対応デバイスにのみ拡張可能

ヘッドなしのロックの場合以外 ATS

ヘッドなしのロックの場合以外 ATS

場合によっては、新しい VMFS5 データストアに対して ATS 専用の設定をオフにする必要があります。詳細については、ATS ロックのオフ を参照してください。