vCenter Server アプライアンスへのアップグレードでは、アプライアンスの新しいバージョンをデプロイし、既存の vCenter Server アプライアンスのネットワーク識別子をインポートできます。

始める前に

  • vSphere ネットワーク上のすべてのマシンの時計が同期していることを確認します。vSphere ネットワーク上の時刻の同期 を参照してください。

  • vCenter Server Appliance で vCenter Single Sign-On の外部インスタンスを使用している場合、アップグレード先の vCenter Server Appliance のバージョンと同じバージョンに Single Sign-On をアップグレードします。

  • 既存の vCenter Server Appliance 用の vCenter Server SSL 証明書が適切に構成されていることを確認します。当社のナレッジ ベースの記事 2057223 を参照してください。

  • vCenter Server データベースをバックアップします。

  • vCenter Server Appliance のスナップショットを作成します。

このタスクについて

注:

バージョン 5.0 から 5.5 へのアップグレードは、バージョン 5.1 から 5.5 へのアップグレードとは少し異なります。バージョン 5.1 から 5.5 にアップグレードしている間は、ロール設定のオプションが使用できません。

VMware の製品バージョンには、vSphere 5.5 など、2 桁の番号が振られます。たとえば 4.1 から 5.0 へ、または 5.1 から 5.5 へと数字が変わっているリリースは、ソフトウェアの大幅な変更を含んでおり、以前のバージョンからのアップグレードが必要になります。変更が小さく、アップデートだけで済むリリースは、vSphere 5.1 Update 1 のようにアップデート番号で示されます。

バージョン 5.1 からバージョン 5.1 Update 1 へなど、vCenter Server Appliance のアップデートに関しては、VMware.com リポジトリからの VMware vCenter Server アプライアンスの更新圧縮された更新バンドルからの VMware vCenter Server アプライアンスの更新、および CD-ROM ドライブからの VMware vCenter Server アプライアンスの更新 を参照してください。

vCenter Server Appliance のバージョン 5.0 Update 1 以降、5.1.x、および 5.5 では、vCenter Server Appliance 5.0 で使用されていた IBM DB2 の代わりに、PostgreSQL が組み込みデータベース用に使用されます。バージョン 5.0 からバージョン 5.5 にアップグレードするときに、vCenter Server アプライアンスで組み込みデータベースを使用する場合、組み込まれた IBM DB2 データベースが PostgreSQL データベースに移行されます。既存のデータベースの構成状態が保存され、スキーマがアップグレードされて、vCenter Server Appliance 5.5 と互換性を持つようになります。

注:

IP アドレスが IPv4 に準拠している場合のみ、vCenter Server 5.5 は vCenter Server と vCenter Server コンポーネント間の IP アドレスによる接続をサポートします。IPv6 環境で vCenter Server システムに接続するには、vCenter Server の完全修飾ドメイン名 (FQDN) またはホスト名を使用する必要があります。ベスト プラクティスは、IP アドレス(DHCP によって割り当てられた場合に変わる可能性がある)の代わりに FQDN(すべてのケースで機能する)を使用することです。

vCenter Server Appliance のバージョン 5.5 は仮想ハードウェア バージョン 7 でデプロイされますが、これは ESXi の仮想マシンあたり 8 個の仮想 CPU をサポートしています。vCenter Server Appliance で管理するホストによっては、ESXi ホストをアップグレードし、vCenter Server Appliance のハードウェア バージョンを更新してより多くの仮想 CPU をサポートできるようにしたい場合があります。

  • ESXi 4.x は、仮想ハードウェアのバージョンは 7 まで、仮想マシンあたりの仮想 CPU は 8 個までサポートします。

  • ESXi 5.0.x は、仮想ハードウェアのバージョンは 8 まで、仮想マシンあたりの仮想 CPU は 32 個までサポートします。

  • ESXi 5.1.x は、仮想ハードウェアのバージョンは 9 まで、仮想マシンあたりの仮想 CPU は 64 個までサポートします。

注意:

vCenter Server Appliance をハードウェア バージョン 10 に更新する場合は、vSphere Client を使用してアプライアンスの仮想マシン設定を編集できません。これにより、管理用の vCenter Server Appliance が配置されているホストに vSphere Web Client を使用して直接接続できないため、vCenter Server Appliance の管理に問題が生じる可能性があります。vCenter Server Appliance をハードウェア バージョン 10 にアップグレードしないでください。

仮想マシンの仮想ハードウェア バージョンを更新するには、『vSphere 仮想マシン管理』ドキュメントの仮想マシン互換性レベルについての情報を参照してください。

注:

アップグレードにより、Microsoft Windows ホストで外部の vCenter Single Sign-On インスタンスを使用するようにアプライアンスが再構成された場合、vCenter Single Sign-On ホストに名前が追加されていないユーザーは、アップグレード後、root としてログインできなくなります。デフォルトでは、Windows に root ユーザーは含まれません。

手順

  1. vCenter Server アプライアンスの新しいバージョンをデプロイします。

    新しいアプライアンスにはデフォルトのネットワーク構成が設定されており、vCenter Server サービスの構成は解除され、無効になっています。新しいアプライアンスで NFS を構成する必要はありません。この構成は、アップグレード時に自動的にコピーされます。

  2. 新しいアプライアンスが、少なくとも古いアプライアンスと同じ容量の RAM と同じ数の CPU を備えていることを確認します。
  3. 古いアプライアンスにディスクを追加した場合、または古いアプライアンスの VMDK のサイズを増やした場合は、少なくとも古いアプライアンスと同じディスク容量が確保されるように新しいアプライアンスを再構成します。
  4. 古いアプライアンスと新しいアプライアンスの両方に、それぞれ個別のブラウザ ウィンドウで接続します。
  5. 新しいアプライアンスの vCenter Server セットアップ ウィザードで、エンド ユーザー使用許諾契約書に同意します。

    このウィザードは、初めてログインしたときに自動的に起動します。以降のログインでは手動で起動できます。手動で起動するには、スタートアップ ページの [ユーティリティ] セクションにある 起動 ボタンをクリックします。

  6. 新しいアプライアンスの構成オプション パネルで、以前のバージョンからアップグレード を選択します。
  7. 新しいアプライアンスで、次へ をクリックします。
  8. バージョン 5.0.x からアップグレードする場合:古いアプライアンスの アップグレード タブで、アプライアンス ロールとして ソース を選択し、ロールの設定 をクリックします。
  9. 新しいアプライアンスで、ローカル アプライアンス キーをコピーします。
  10. 前の手順でコピーしたキーを古いアプライアンスにインポートします。
    • バージョン 5.0.x からアップグレードする場合:古いアプライアンスの アップグレード タブに移動し、信頼の確立 サブタブに移動します。リモート アプライアンス キー フィールドにキーを貼り付け、リモート キーのインポート をクリックします。

    • バージョン 5.1.x からアップグレードする場合:古いアプライアンスの アップグレード キー ボックスにキーを貼り付け、キーをインポートして vCenter Server を停止する をクリックします。

  11. 古いアプライアンスで、ローカル アプライアンス キーをコピーします。
  12. 新しいアプライアンスで、前の手順でコピーしたキーを アップグレード キー ボックスに貼り付け、次へ をクリックします。

    セットアップにより、古いアプライアンスの SSL 証明書のチェックが実行されます。問題が検出されると、セットアップ ウィザードによって、問題を説明するパネルが表示され、新しいアプライアンスの新しい自己署名証明書を生成するオプションが提供されます。

  13. 現在の証明書を維持し、発生した問題を手動で修正する場合は、vCenter SSL 証明書を交換する チェックボックスのチェックを外します。

    バージョン 5.1.x のアプライアンスからアップグレードしている場合は、アップグレードされたアプライアンスで既存の Single Sign-On 構成が使用されます。15 に進みます。バージョン 5.0 のアプライアンスからアップグレードしている場合は、ウィザードによって [SSO 設定]パネルが表示されます。

  14. バージョン 5.0 のアプライアンスからアップグレードしている場合は、Single Sign-On の外部インスタンスを使用するか、組み込まれているバージョンを使用するかを[SSO 設定]パネルで選択します。

    外部 Single Sign-On インスタンスを選択する場合、外部 Single Sign-On のバージョンが 5.5 であることを確認するためのチェックが実行されます。バージョンが 5.5 より前の場合、エラー メッセージが表示され、アップグレードは続行されません。

  15. 新しいアプライアンスで、次へ をクリックします。
  16. ソース アプライアンスによって管理されたホストのリストを確認し、アップグレード前チェックを実行するホストを選択します。

    アップグレードに伴う問題が発生する可能性を最小限に抑えるには、すべてのホストに対して、あるいは少なくとも最も重要なホストに対してアップグレード前チェックを実行します。

  17. ソース アプライアンス ホストのアップグレード前チェックを確認し、操作前にエラーを修正します。
  18. ソース アプライアンスおよび外部データベースのバックアップまたはスナップショットを取ったことを確認し、次へ をクリックします。

    新しいアプライアンスが古いアプライアンスをシャットダウンし、古いアプライアンスのネットワーク ID を引き継ぎます。古いアプライアンスが動的なアドレス割り当てを使用するように構成された場合、新しいアプライアンスも動的なアドレス割り当てを使用します。インポートが完了すると、新しい vCenter Server アプライアンスが起動します。

  19. アップグレードが完了したら、閉じる をクリックします。

タスクの結果

vCenter Server アプライアンスがアップグレードされ、新しいアプライアンスが再起動します。