これは、移行アップグレードのシナリオです。移行アップグレードは、厳密にはアップグレードというよりも管理された移行です。vMotion を使用して、1 つの本番ホストからもう 1 つの本番ホストに仮想マシンを直接移動することによって、仮想マシンのダウンタイムを最小限にします。

始める前に

  • 1 つ以上のマシンが ESXi 5.5 の要件を満たしていることを確認します。

  • 空のホスト ストレージに本番稼働仮想マシンの一部を保持するのに十分な容量があることを確認します。ストレージに、移行するすべての仮想マシンを保持できる容量があることが理想的です。この余分なストレージにある仮想マシン用の容量が大きいほど、すべての仮想マシンを移行するまでに必要な操作が少なくなります。

  • 環境内に vCenter Guided Consolidation が存在する場合は、アンインストールします。

  • Host Agent Pre-Upgrade Checker を実行します。vCenter Host Agent Pre-Upgrade Checker の実行 を参照してください。

  • vCenter Server をバージョン 5.5 にアップグレードします。vCenter Server のアップグレード を参照してください。

    このアップグレードに必要なダウンタイムは、データベース内のデータの量によって異なります。アップグレード中は、クローン作成や仮想マシンの作成などのプロビジョニング処理は実行できません。

  • バージョン 5.5 vSphere Web Client をインストールします。vSphere Web Client のインストールまたはアップグレード を参照してください。

  • 環境内に vSphere Update Manager がある場合は、それを最新バージョンにアップグレードします。Update Manager のアップグレード を参照してください。

このタスクについて

次の例は、ESX 4.0/ESXi 4.0 以降および vCenter Server 5.5 がある環境でのアップグレード プロセスの概要を示しています。このプロセスでは、実行中の仮想マシンを vMotion で ESXi 5.5 に移行します。環境内のホストに vMotion のライセンスがあり、またホストで vMotion を使用できる必要があります。

vMotion を使用しなくても移行アップグレードを実行できます。違いは、仮想マシンのダウンタイムの長さだけです。

移行アップグレードには、本番稼働環境の一部を古いホストで実行し、一部をアップグレードしたホストで実行できるだけの十分なリソースが必要です。アップグレードするインフラストラクチャとアップグレードしないインフラストラクチャの両方で、移行中に必要な冗長性および安全策を使用可能にする必要があります。

手順

  1. vMotion を使用して、仮想マシンを ESX 4.0/ESXi 4.0 以降のホストから移動します。
  2. ホストを ESXi 5.5 にアップグレードするか、ESXi 5.5 のフレッシュ インストールを実行します。
  3. ESXi 5.5 ホストを vCenter Server に追加します。
  4. vMotion を使用して、ESX 4.0/ESXi 4.0 以降のホストから削除した仮想マシンを移動してから、アップグレードを行います。

    vMotion が機能するには、ホストが同じ vCenter Server インスタンスによって管理されている必要があります。

次のタスク

移行アップグレードでは、すべてのホストおよび仮想マシンについて、次の作業を行います。

  • 仮想マシンをアップグレードします。仮想マシンと VMware Tools のアップグレード を参照してください。

  • 製品のライセンスをアップグレードします。

    1. 新しいライセンス キーを、E メールで、またはライセンス ポータルを使用して入手します。

    2. vSphere Web Client を使用して、資産に新しいライセンス キーを割り当てます。

  • vSphere Web Client を使用して、ホスト データストアを VMFS5 にアップグレードします。

    データストアの VMFS5 へのアップグレードについては、『vSphere ストレージ』 ドキュメントを参照してください。