組織的なアップグレードによって、vSphere インベントリのオブジェクトを 2 ステップのプロセスでアップグレードできます。 1 つめのプロセスがホストのアップグレードで、2 つめのプロセスが仮想マシンのアップグレードです。プロセスは、より多くのプロセスを自動化するためにクラスタ レベルで構成することも、細かく制御するために個別のホストまたは仮想マシン レベルで構成することもできます。

たとえば、ESXi 4.x ホストを ESXi 5.x にアップグレードするホスト アップグレード ベースラインを定義したり、VMware Tools や仮想マシン ハードウェアを最新バージョンにアップグレードする仮想マシン アップグレード ベースラインを定義したりできます。ウィザードを使用したワークフローで、まずクラスタ全体のホストのアップグレードをスケジュール設定してから、すべての仮想マシンのアップグレードをスケジュール設定します。

以前にホストが ESX 3.x から ESX 4.x にアップグレードされている場合、Update Manager を使用して、そのホストを ESXi 5.x にアップグレードすることはできません。そのようなホストの /boot パーティションには、Update Manager のアップグレード プロセスをサポートできるだけの十分な空き容量がありません。以前に ESX 3.x からアップグレードされていない場合でも、一部の 4.x ESX ホストでこれが問題になることがあります。Update Manager のアップグレード プロセスに対応するには、ホストの /boot パーティションに 350 MB を超える空き容量が必要です。アップグレード対象のホストの /boot パーティションに 350 MB を超える空き容量がない場合は、スクリプトを使用したアップグレードまたは対話型アップグレードを実行してください。

重要:

ホストを ESXi 5.x にアップグレードまたは移行したあとは、バージョン 4.x の ESX や ESXi ソフトウェアにロールバックできません。アップグレードや移行を実行する前に、ホストをバックアップします。そうすることで、アップグレードや移行に失敗した場合に、4.x ホストをリストアできます。

ウィザードを使用したワークフローでは、間違った手順でアップグレードすることを防ぐことができます。たとえば、ウィザードでは、クラスタ内のホストをアップグレードする前に仮想マシンのハードウェアをアップグレードできないようになっています。

DRS (Distributed Resource Scheduler) を使用すると、アップグレード プロセス中の仮想マシンのダウンタイムを防ぐことができます。

Update Manager では、定義したアップグレード ベースラインに対するホストと仮想マシンのコンプライアンスが監視されます。コンプライアンス違反があった場合は詳細レポートとダッシュボード ビューに表示されます。Update Manager では一括修正がサポートされています。

Update Manager によって、次の vSphere コンポーネントがアップグレードされます。

  • ESX および ESXi カーネル (vmkernel)

  • 仮想マシンのハードウェア

  • VMware Tools

  • 仮想アプライアンス

ここにリストされていないコンポーネントについては、ほかのアップグレード方法でアップグレードを実行できます。また、サードパーティ製コンポーネントについては、適切なサードパーティ製ツールを使用します。

次の各トピックでは、Update Manager を使用して ESXi ホストの組織的なアップグレードを実行する方法が説明されています。

Update Manager を使用してホスト上の仮想マシンの組織的なアップグレードを実行する方法については、『VMware vSphere Update Manager のインストールと管理』ドキュメントを参照してください。