vSphere Distributed Switch の LACP サポートでは、動的リンク集約を使用して ESXi ホストを物理スイッチに接続できます。また、Distributed Switch 上に複数のリンク集約グループ(LAG)を作成すると、LACP ポート チャネルに接続されている ESXi ホスト上の物理 NIC のバンド幅を集約できます。

図 1. vSphere Distributed Switch の強化された LACP サポート


vSphere Distributed Switch の LACP サポートのアーキテクチャ

Distributed Switch の LACP 構成

ポートが 2 つ以上存在する LAG を構成し、そのポートに物理 NIC を接続します。LAG ポートは LAG 内でチーミングされ、ネットワーク トラフィックのロード バランシングは、LACP ハッシュ アルゴリズムを使用して、LAG ポート間で行われます。1 つの LAG を使用して分散ポート グループのトラフィックを処理すると、ポート グループのネットワーク バンド幅、冗長性、ロード バランシングが強化されます。

Distributed Switch 上に LAG を作成すると、Distributed Switch に接続されている各ホストのプロキシ スイッチ上にも LAG が作成されます。たとえば、2 つのポートを持つ LAG1 を作成した場合、同じ数のポートを持つ LAG1 が、Distributed Switch に接続されている各ホスト上に作成されます。

ホストのプロキシ スイッチでは、1 つの物理 NIC は 1 つの LAG ポートにのみ接続できます。Distributed Switch 上では、1 つの LAG ポートが、接続されている異なるホストに由来する複数の物理 NIC を持つことができます。LAG ポートに接続させたホスト上の物理 NIC は、物理スイッチ上の LACP ポート チャネルに参加しているリンクに接続する必要があります。

1 つの Distributed Switch 上に、最大で 64 の LAG を作成できます。ホストがサポートできる LAG は 32 個までです。ただし、実際に使用できる LAG の数は、基礎となる物理環境の機能性と、仮想ネットワークのトポロジによって異なります。たとえば、1 つの LACP ポート チャネルで物理スイッチがサポートするポートが 4 つまでの場合、1 つの LAG に接続可能な物理 NIC は、ホストあたり 4 つまでになります。

物理スイッチ上のポート チャネル構成

LACP を使用する各ホストについて、物理スイッチ上に個別の LACP ポート チャネルを作成する必要があります。物理スイッチ上で LACP を構成するときには、以下の要件を考慮する必要があります。

  • LACP ポート チャネルのポート数は、ホスト上でグループ化しようとする物理 NIC の数と同じである必要があります。たとえば、ホスト上の 2 つの物理 NIC のバンド幅を集約したい場合、2 つのポートを持つ LACP ポートチャネルを物理スイッチ上に作成する必要があります。Distributed Switch 上の LAG は、2 つ以上のポートによって構成される必要があります。

  • 物理スイッチ上の LACP ポート チャネルのハッシュ アルゴリズムは、Distributed Switch 上の LAG に構成されるハッシュ アルゴリズムと同じである必要があります。

  • LACP ポート チャネルに接続しようとするすべての物理 NIC は、同じ速度およびデュプレックスで構成されている必要があります。