構成の変更をロールバックすることで、vSphere は管理ネットワークの構成ミスによってホストの vCenter Server への接続が失われないようにします。

vSphere 5.1 以降では、デフォルトでネットワークのロールバックが有効になっています。ただし、ロールバックは vCenter Server レベルで有効または無効に設定できます。

ホスト ネットワークのロールバック

ホスト ネットワークのロールバックは、vCenter Server との接続に関するネットワーク構成が不正に変更されると起動します。ネットワークの変更がホストとの接続を切断した場合もロールバックが起動されます。ロールバックを引き起こす可能性のあるホスト ネットワーク構成への変更の例を次に示します。

  • 物理 NIC の速度またはデュプレックスの更新

  • DNS と経路設定の更新

  • 管理 VMkernel ネットワーク アダプタを含む標準ポート グループに関するチーミングとフェイルオーバー ポリシーまたはトラフィック シェーピング ポリシーの更新

  • 管理 VMkernel ネットワーク アダプタを含む標準ポート グループの VLAN 更新

  • 管理 VMkernel ネットワーク アダプタとそのスイッチの MTU を物理インフラストラクチャが対応していない値に増加した場合

  • 管理 VMkernel ネットワーク アダプタの IP 設定の変更

  • 管理 VMkernel ネットワーク アダプタを標準スイッチまたは Distributed Switch から削除した場合

  • 管理 VMkernel ネットワーク アダプタを含む標準スイッチまたは Distributed Switch から物理 NIC を削除した場合

  • 管理 VMkernel アダプタを vSphere 標準スイッチから vSphere Distributed Switch に移行した場合

以上の理由によりネットワークが切断すると、タスクは失敗して、ホストは直近の有効な構成に復旧されます。

vSphere Distributed Switch のロールバック

Distributed Switch のロールバックは、Distributed Switch、分散ポート グループ、または分散ポートに不適切な更新が行われると起動します。Distributed Switch 構成が次のように変更されると、ロールバックが起動します。

  • Distributed Switch の MTU 変更

  • 管理 VMkernel ネットワーク アダプタの分散ポート グループに関して、次の設定が変更された場合:

    • チーミングおよびフェイルオーバー

    • VLAN

    • トラフィック シェーピング

  • 管理 VMkernel ネットワーク アダプタを含む分散ポート グループの全ポートをブロックした場合

  • 管理 VMkernel ネットワーク アダプタの分散ポートのレベルでポリシーが無効にされた場合

何らかの変更によって構成が無効になると、1 つ以上のホストが Distributed Switch と同期しなくなる可能性があります。

構成設定の競合が発生した場所が分かる場合は、設定を手動で修正できます。たとえば、管理 VMkernel ネットワーク アダプタを新しい VLAN に移行すると、実際には物理スイッチで VLAN がトランキングされない場合があります。物理スイッチの構成を修正すると、Distributed Switch とホストが次に同期するときに、構成上の問題は解消されます。

問題の所在が不明な場合は、Distributed Switch または分散ポート グループの状態を以前の構成にリストアできます。vSphere 分散ポート グループ構成のリストア を参照してください。