クライアント統合プラグインを使用し、組み込みの vCenter Single Sign-On インスタンスを使用する vCenter Server Appliance 5.1 Update 3 および 5.5.x を、Platform Services Controller が組み込まれた vCenter Server Appliance 6.0 にアップグレードできます。

始める前に

  • vSphere ネットワーク上のすべてのマシンの時刻が同期していることを確認します。vSphere ネットワーク上の時計の同期を参照してください。

  • ターゲットの vCenter Server Appliance をデプロイする ESXi ホストが、ロックダウンまたはメンテナンス モードになっていないことを確認します。

  • アップグレードする vCenter Server Appliance で、アップグレードに必要なデータを格納するための十分な空きディスク容量があることを確認します。

  • アップグレードする vCenter Server Appliance でポート 22 が開放されていることを確認します。アップグレード プロセスによりインバウンド SSH 接続を確立し、既存のアプライアンスからエクスポートしたデータをダウンロードします。

  • アップグレードする vCenter Server Appliance が存在する、ソースの ESXi ホストでポート 443 が開放されていることを確認します。アップグレード プロセスによりソースの ESXi ホストへの HTTPS 接続を確立して、vCenter Server Appliance がアップグレードできる状態であることを確認し、新規アプライアンスおよび既存アプライアンス間の SSH 接続を設定します。

  • 既存の vCenter Server Appliance 用の vCenter Server SSL 証明書が適切に構成されていることを確認します。当社のナレッジベースの記事 KB2057223 を参照してください。

  • 外部データベースを使用する場合は、vCenter Server Appliance データベースをバックアップします。

  • アップグレードする vCenter Server Appliance のスナップショットを作成します。

  • 新しいバージョンのクライアント統合プラグインをインストールします。クライアント統合プラグインのインストールを参照してください。

このタスクについて

vCenter Server Appliance のバージョン 6.0 をデプロイできるのは、ESXi 5.0 以降を実行しているホスト上のみです。このため、アップグレードする vCenter Server ApplianceESXi 5.0 よりも前のバージョンが存在するホストで実行されている場合には、まず ESXi 5.0 以降をインストールする必要があります。これにより、アップグレード ウィザードは 6.0 バージョンの vCenter Server Appliance をそのホストに移行することができるようになります。

vCenter Server Appliance インスタンスに、正しい完全修飾ドメイン名 (FQDN) が指定された証明書を設定するには、次に示すいずれかの方法でそのインスタンスをデプロイする必要があります。

  • DHCP を使用して vCenter Server Appliance を起動して、DHCP によって完全修飾ホスト名を割り当てる。

  • 既存の vCenter ServervCenter Server Appliance をデプロイして、デプロイ時にホスト名の OVF プロパティを設定する。

正しい FQDN を使用して vCenter Server Appliance をデプロイしない場合は、証明書を再生成する必要があります。vCenter Server Appliance のアップグレード後の起動中の VMware Component Manager のエラー を参照してください。

手順

  1. ソフトウェア インストーラのディレクトリで、vcsa-setup.html をダブルクリックします。
  2. ブラウザがクライアント統合プラグインを検出するまで 3 秒ほど待機し、プロンプトが表示されたらブラウザ上でプラグインを実行できるようにします。
  3. ホーム ページで、アップグレード をクリックします。
  4. 「サポートされるアップグレード」警告メッセージで、OK をクリックして vCenter Server Appliance アップグレード ウィザードを起動します。
  5. 使用許諾契約書を読んで同意し、次へ をクリックします。
  6. vCenter Server Appliance をデプロイするターゲット サーバに接続し、次へ をクリックします。
    1. ESXi ホストの FQDN アドレスまたは IP アドレスを入力します。
    2. ESXi ホストの管理者権限を持つユーザー(たとえば、root ユーザー)のユーザー名とパスワードを入力します。
  7. (オプション) : 証明書の警告が表示された場合は、はい をクリックしてそれに同意します。
  8. vCenter Server Appliance 6.0 の名前を入力します。
  9. (オプション) : SSH の有効化 チェック ボックスを選択して、vCenter Server Appliance への SSH 接続を有効にします。
  10. [ソース アプライアンスへの接続] ページで、アップグレードするアプライアンスの詳細を入力します。
    1. 既存のアプライアンスのバージョン ドロップダウン メニューから、vCenter Server Appliance 6.0 にアップグレードする vCenter Server Appliance のバージョンを選択します。

      オプション

      説明

      vCSA 5.1 U3

      vCenter Server Appliance バージョン 5.1 Update 3 をアップグレードできるようにします。

      vCSA 5.5

      vCenter Server Appliance バージョン 5.5.x をアップグレードできるようにします。

    2. 既存のアプライアンス タイプ ドロップダウン メニューから、組み込み Platform Services Controller を選択します。
    3. [vCenter Server Appliance] で、アップグレードする vCenter Server Appliance の必須データを入力します。

      オプション

      操作

      vCenter Server の IP アドレス/FQDN

      アップグレードする vCenter Server Appliance の IP アドレスまたは FQDN を入力します。

      vCenter 管理者ユーザー名

      vCenter Single Sign-On 管理者ユーザー名を入力します。

      vCenter Server Appliance 5.5.x をアップグレードする場合、これは administrator@vsphere.local です。

      vCenter 管理者パスワード

      vCenter Single Sign-On 管理者のパスワードを入力します。

      vCenter HTTPS ポート

      必要に応じて、デフォルトの vCenter HTTPS ポート番号を変更します。

      デフォルト値は 443 です。

      アプライアンス (OS) の root パスワード

      root ユーザーのパスワードを入力します。

      一時的なアップグレード ファイル パス

      必要に応じて、デフォルト パスを、構成データを保存するフォルダに変更します。

      デフォルトでは、アップグレードする vCenter Server Appliance の設定についてのデータと情報はすべて /tmp/vmware/cis-export-folder にエクスポートされます。データは、後で vCenter Server Appliance 6.0 に移行されます。

      パフォーマンスなどの履歴データの移行

      必要に応じて、データベースに保存されているオプションのパフォーマンス データと履歴データの移行を有効にするかどうかを選択します。

      これには、アラーム、イベント、統計情報などについての情報が含まれます。これらの情報サイズが大きい場合、移行によってアップグレードが遅くなる可能性があります。

    4. [ソース ESXi ホスト] で、アップグレードする vCenter Server Appliance が存在するホストについての情報を入力します。

      オプション

      説明

      ESXi ホストの IP アドレス/FQDN

      アップグレードする vCenter Server Appliance が存在する ESXi ホストの IP アドレスまたは FQDN。

      ESXi ホストのユーザー名

      プライマリ ホストにおける管理権限を持つユーザーのユーザー名。

      ESXi ホストのパスワード

      管理者ユーザーのパスワード。

  11. (オプション) : 警告メッセージが表示される場合は、はい をクリックして受け入れます。
  12. 新たにデプロイされたアプライアンスの vCenter Single Sign-On を設定し、次へ をクリックします。
    重要:

    この手順は、vCenter Server Appliance 5.1 Update 3 をアップグレードする場合にのみ行う必要があります。vCenter Server Appliance 5.5.x からアップグレードする場合、vCenter Single Sign-On データは自動的に vCenter Server Appliance 6.0 に移行されます。

    オプション

    説明

    vCenter SSO のパスワード

    vCenter Single Sign-On のパスワードを入力します。

    パスワードは 8 ~ 20 文字で、1 つ以上の大文字、1 つ以上の小文字、1 つ以上の数字、1 つ以上の特殊文字(ドル記号 ($)、感嘆符 (!)、丸括弧 (())、アット記号 (@) など)が含まれている必要があります。

    パスワードの確認

    vCenter Single Sign-On のパスワードを確認します。

    SSO ドメイン名

    vCenter Single Sign-On のドメイン名を入力します。

    このドメイン名は RFC 1035 標準に準拠する必要があります。

    SSO サイト名

    vCenter Single Sign-On のサイト名を入力します。

  13. ウィザードの [アプライアンスのサイズの選択] ページで、vSphere インベントリ サイズに適した vCenter Server Appliance サイズを選択し、次へ をクリックします。

    オプション

    説明

    極小(最大でホスト 10 台、仮想マシン 100 台)

    2 個の CPU と 8 GB のメモリが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

    小(最大でホスト 100 台、仮想マシン 1,000 台)

    4 個の CPU と 16 GB のメモリが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

    中(最大でホスト 400 台、仮想マシン 4,000 台)

    8 個の CPU と 24 GB のメモリが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

    大(最大でホスト 1,000 台、仮想マシン 10,000 台)

    16 個の CPU と 32 GB のメモリが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  14. 利用可能なデータストアのリストから、仮想マシンのすべての構成ファイルと仮想ディスクが格納される場所を選択します。また必要に応じて、シン ディスク モードの有効化 を選択して、シン プロビジョニングを有効にします。
  15. アップグレードする vCenter Server Appliance と新たにデプロイされた vCenter Server Appliance 間の通信に使用する一時ネットワークを選択し、vCenter Server Appliance の IP 割り当て方法を選択し、次へ をクリックします。

    一時的なネットワークの選択 ドロップダウン メニューに表示されるネットワークは、ESXi ネットワーク設定によって異なります。非短期分散仮想ポート グループはサポートされていないため、このドロップダウン メニューには表示されません。

    オプション

    説明

    DHCP

    DHCP サーバを使用して IP アドレスが割り当てられます。

    固定

    IP アドレスとネットワーク設定の入力を求められます。

    1. 新しい vCenter Server Appliance の一時 IP アドレスを入力します。

    2. サブネット マスクを入力します。

    3. ネットワーク ゲートウェイを入力します。

    4. ネットワーク DNS サーバの FQDN または IP アドレスを入力します。

      名前はコンマで区切る必要があります。

  16. [VMware カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP)] ページを参照し、プログラムへの参加を希望するかどうかを選択します。

    CEIP の詳細については、『vCenter Server およびホスト管理』の「カスタマ エクスペリエンス改善プログラムの構成」セクションを参照してください。

  17. [設定の確認] ページで、vCenter Server Appliance アップグレードの設定を確認し、終了 をクリックしてプロセスを完了します。
  18. (オプション) : デプロイの完了後に、https://vcenter_server_appliance_IP_address/vsphere-client リンクをクリックして vSphere Web Client を開始し、vCenter Server AppliancevCenter Server インスタンスにログインします。
  19. 閉じる をクリックして、ウィザードを終了します。

タスクの結果

vCenter Server Appliance がアップグレードされます。古い vCenter Server Appliance はパワーオフされ、新しいアプライアンスが起動します。

次のタスク

古い vCenter Server Appliance が非短期分散仮想ポート グループを使用している場合は、ポート グループの設定を保存するために、新しいアプライアンスを元の非短期分散仮想ポート グループに手動で接続できます。vSphere Distributed Switch で仮想マシン ネットワークを構成する方法については、『vSphere ネットワーク』を参照してください。