CPU リソースを追加、変更、または構成し、仮想マシンのパフォーマンスを向上できます。ほとんどの CPU パラメータは、仮想マシンの作成時にも、ゲスト OS のインストール後にも設定できます。操作によっては、仮想マシンをパワーオフしないと設定を変更できないものがあります。
VMware では次の用語が使用されます。これらの用語を理解しておくと、CPU リソースの割り当て方法を計画するのに役立ちます。
- CPU
- CPU(プロセッサ)は、コンピュータ プログラムの実行に必要なタスクを行うためのコンピュータ システムのコンポーネントであり、コンピュータ機能を実行する主要な要素です。CPU にはコアが含まれています。
- CPU ソケット
- CPU ソケットはコンピュータ マザーボード上の物理コネクタであり、単一の物理 CPU に接続します。一部のマザーボードには複数のソケットがあり、複数のマルチコア プロセッサ (CPU) を接続できます。
- コア
- コアは、L1 キャッシュおよびプログラムの実行に必要な機能ユニットが含まれたユニットを構成します。コアはプログラムまたはスレッドを独立して実行できます。1 つの CPU に複数のコアを搭載できます。
- コアレット
- AMD プロセッサ コアレットは、設計上は論理プロセッサと同一です。今後発表される一部の AMD プロセッサは、それぞれがいくつかのコアレットを持つ、いくつかの演算ユニットで構成されます。従来のプロセッサ コアとは異なり、コアレットには、専用のプライベートな実行リソースが完全に揃ってはいません。L1 命令キャッシュや浮動小数点の実行ユニットなど、一部の実行リソースは、ほかのコアレットと共有されます。AMD ではコアレットをコアと呼びますが、これらは従来のコアとは異なるため、VMware のドキュメントではコアレットと呼んで、リソースが共有されることを明確に示します。
- スレッド
- 複数のコアで、インストラクションの独立したストリームを同時に実行できます。既存の実装では、必要に応じてソフトウェア スレッド間でコアの機能ユニットを多重化することによって、コアで一度に 1 つまたは 2 つのソフトウェア スレッドを実行できます。このようなコアはデュアルまたはマルチスレッドと呼びます。
- リソース共有
- シェアは、仮想マシン (またはリソース プール) の相対的な優先順位または重要度を指定します。ある仮想マシンのリソースのシェアが別の仮想マシンの 2 倍である場合、その仮想マシンは、別の仮想マシンの 2 倍のリソースを消費できます(2 台の仮想マシンがリソースを獲得するために競合する場合)。
- リソースの割り当て
- 使用可能なリソース容量が需要を満たさない場合、共有、予約、制限などの CPU リソース割り当て設定を変更できます。たとえば、年末に経理のワークロードが増加した場合は、経理のリソース プールの予約量を増加できます。
- vSphere Virtual SMP (Virtual Symmetric Multiprocessing)
- Virtual SMP (vSphere Virtual Symmetric Multiprocessing) は、単一の仮想マシンで複数のプロセッサを使用できるようにする機能です。