USB フラッシュ ドライブをフォーマットして、ESXi インストールまたはアップグレードを起動できます。
この手順の説明では、USB フラッシュ ドライブが /dev/sdb として検出されることを前提としています。
注: インストール スクリプトが含まれている
ks.cfg ファイルを、インストールまたはアップグレードの起動に使用している同じ USB フラッシュ ドライブ上に置くことはできません。
前提条件
- Linux マシンとこれに対するスーパーユーザー アクセス
- Linux マシンが検出することのできる USB フラッシュ ドライブ
- isolinux.cfg ファイルを含む ESXi ISO イメージ、VMware-VMvisor-Installer-version_number-build_number.x86_64.iso
- Syslinux 3.86 パッケージ。他のバージョンは、ESXi と互換性がない可能性があります。
手順
- Linux を起動してログインし、su または sudo root コマンドを使用してスーパーユーザー モードに切り替えます。
- USB フラッシュ ドライブが /dev/sdb として検出されない場合、または USB フラッシュ ドライブの検出方法が不明な場合は、検出方法を指定してください。
- USB フラッシュ ドライブを接続します。
- コマンド ラインで、現在のログ メッセージを表示するコマンドを実行します。
tail -f /var/log/messages
次のメッセージに似た形式で、USB フラッシュ ドライブを特定するいくつかのメッセージが表示されます。
Oct 25 13:25:23 ubuntu kernel: [ 712.447080] sd 3:0:0:0: [sdb] Attached SCSI removable disk
この例では、sdb によって USB ドライブが識別されます。デバイスが異なるものとして識別された場合は、sdb の代わりにその識別を使用します。
- USB フラッシュ デバイスにパーティション テーブルを作成します。
/sbin/fdisk /dev/sdb
または、
o と入力して、新しい空の DOS パーティション テーブルを作成します。
-
d
と入力して、すべてのパーティションが削除されるまで、パーティションを削除します。
-
n
と入力して、ディスク全体を占めるプライマリ パーティション 1 を作成します。
-
t
と入力して、FAT32 ファイル システムに適した設定にタイプを設定します(c など)。
-
a
と入力して、パーティション 1 にアクティブ フラグを設定します。
-
p
と入力して、パーティション テーブルを出力します。
結果は次のようになります。
Disk /dev/sdb: 2004 MB, 2004877312 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 243 cylinders Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes Device Boot Start End Blocks Id System /dev/sdb1 1 243 1951866 c W95 FAT32 (LBA)
-
w
と入力して、パーティション テーブルを書き込み、プログラムを終了します。
- USB フラッシュ ドライブを FAT32 ファイル システムを指定してフォーマットします。
/sbin/mkfs.vfat -F 32 -n USB /dev/sdb1
- USB フラッシュ ドライブに Syslinux ブートローダーをインストールします。
Syslinux 実行ファイルと
mbr.bin ファイルの場所は、Syslinux バージョンによって異なる可能性があります。次のコマンドがデフォルトです。
/usr/bin/syslinux /dev/sdb1
cat /usr/lib/syslinux/mbr/mbr.bin > /dev/sdb
たとえば、syslinux-3.86.zip のコピーをダウンロードし、アーカイブを解凍し、その指示に従って Syslinux ソース コードをコンパイルすることができます。その後、ダウンロードしたディレクトリから Syslinux インストールを実行する場合は、次のコマンドを使用できます。
cd ~/Downloads/syslinux-3.86
.mtools/syslinux /dev/sdb1
cat mbr/mbr.bin > /dev/sdb
- ターゲット ディレクトリを作成し、USB フラッシュ ドライブをマウントします。
mkdir /usbdisk
mount /dev/sdb1 /usbdisk
- ソース ディレクトリを作成し、ESXi インストーラ ISO イメージをマウントします。
mkdir /esxi_cdrom
mount -o loop VMware-VMvisor-Installer-version_number-build_number.x86_64.iso /esxi_cdrom
- ISO イメージの内容を USB フラッシュ ドライブにコピーします。
cp -r /esxi_cdrom/* /usbdisk
- ファイル名 isolinux.cfg を syslinux.cfg に変更します。
mv /usbdisk/isolinux.cfg /usbdisk/syslinux.cfg
- usbdisk/syslinux.cfg ファイルで、
APPEND -c boot.cfg
行を APPEND -c boot.cfg -p 1
に編集し、ブート ローダーが手順 3 で作成した最初のパーティションからファイルを読み取るようにします。パーティション番号は、USB デバイスのレイアウトによって異なる場合があります。
- USB フラッシュ ドライブをアンマウントします。
- インストーラ ISO イメージをアンマウントします。
結果
USB フラッシュ ドライブを使用して、ESXi インストーラを起動できます。