外部のデプロイで Platform Services Controller の高可用性を確保するには、vCenter Single Sign-On ドメインに、2 つ以上の参加済み Platform Services Controller インスタンスをインストールするかデプロイする必要があります。サードパーティのロード バランサを使用する場合は、ダウンタイムのなしの自動フェイルオーバーを確実に実行することができます。

ロード バランサを使用する Platform Services Controller

図 1. Platform Services Controller インスタンスのロード バランシングされたペアの例
ロード バランサに接続された 2 つの参加済み Platform Services Controller インスタンス。同じロード バランサに接続された 2 つの vCenter Server インスタンス。

サイトごとにサードパーティのロード バランサを使用して、そのサイトに対して自動フェイルオーバーに対応する Platform Services Controller 高可用性を構成することができます。ロード バランサの背後の Platform Services Controller インスタンスの最大数については、『構成の上限』ドキュメントを参照してください。

重要: ロード バランサの背後で Platform Services Controller の高可用性を構成するには、 Platform Services Controller インスタンスが同じオペレーティング システム タイプである必要があります。ロード バランサの背後では、オペレーティング システム タイプが異なる Platform Services Controller インスタンスはサポートされていません。

vCenter Server インスタンスはロード バランサに接続されます。Platform Services Controller インスタンスが応答を停止した場合、ロード バランサはその他の機能する Platform Services Controller インスタンス間で負荷を自動的に分散し、ダウンタイムを発生させません。

vCenter Single Sign-On サイト間でロード バランサを使用する Platform Services Controller

図 2. 2 つのサイト間でロード バランシングされる 2 ペアの Platform Services Controller インスタンスの例
Platform Services Controller インスタンスの 2 つの参加済みペア。各 Platform Services Controller ペアは別々のサイトにあります。各ペアは、ロード バランサに接続されています。各ロード バランサは、2 つの vCenter Server インスタンスに接続されています。

vCenter Single Sign-on ドメインが複数のサイトにまたがる場合があります。自動フェイルオーバーに対応する Platform Services Controller 高可用性をドメイン全体で確保するには、各サイトに個別のロード バランサを構成する必要があります。

ロード バランサを使用しない Platform Services Controller

図 3. ロード バランサを使用しない 2 つの参加済み Platform Services Controller インスタンスの例
Platform Services Controller インスタンスの 2 つのレプリケーション。各 Platform Services Controller インスタンスは、2 つの vCenter Server インスタンスに接続します。

ロード バランサがない同一のサイトに複数の Platform Services Controller インスタンスを参加させる場合、そのサイトに対して、手動フェイルオーバーに対応する Platform Services Controller 高可用性を構成します。

Platform Services Controller インスタンスが応答を停止した場合は、サイトに登録した vCenter Server インスタンスを手動でフェイルオーバーする必要があります。インスタンスをフェイルオーバーするには、そのインスタンスを同じサイト内で機能する他の Platform Services Controller インスタンスにポイントし直します。別の外部 Platform Services Controller への vCenter Server の再ポイントを参照してください。

注: vCenter Single Sign-On ドメインに 3 つ以上の Platform Services Controller インスタンスがある場合は、リング トポロジを手動で作成できます。リング トポロジがあると、いずれかのインスタンスに障害が発生したときに Platform Services Controller の信頼性が確保されます。リング トポロジを作成するには、デプロイした最初と最後の Platform Services Controller インスタンスに対して /usr/lib/vmware-vmdir/bin/vdcrepadmin -f createagreement コマンドを実行します。

vCenter Single Sign-On サイト間でロード バランサを使用しない Platform Services Controller

図 4. ロード バランサがない 2 つのサイトに置かれた 2 ペアの参加済み Platform Services Controller インスタンスの例
Platform Services Controller インスタンスの 2 つのレプリケーション ペア。各ペアは別々のサイトにあり、それぞれ vCenter Server インスタンスに接続されています。

vCenter Single Sign-on ドメインが複数のサイトにまたがる場合があります。ロード バランサが使用できない場合は、同じサイト内で障害が発生した Platform Services Controller から機能するものに vCenter Server を手動でポイントし直すことができます。別の外部 Platform Services Controller への vCenter Server の再ポイントを参照してください。

重要: サイト間およびドメイン間で vCenter Server をポイントし直すことはサポートされていません。サイト内に機能する Platform Services Controller インスタンスがない場合は、そのサイトに新しい Platform Services Controller インスタンスをデプロイするかインストールする必要があります。この新しい Platform Services Controller インスタンスは、既存の Platform Services Controller インスタンスのレプリケーション パートナーになります。