Auto Deploy を使用して ESXi6.5 ホストをインストールする場合、または VMFS ボリューム上のスクラッチ ディレクトリ内のデフォルトの場所とは別にログ ディレクトリを設定する場合、システム ログ用の十分な空き容量を用意するため、現在のログ サイズとローテーション設定の変更が必要になることがあります。

vSphere のすべてのコンポーネントではこのインフラストラクチャを使用しています。このインフラストラクチャでのログ容量のデフォルト値は、使用可能なストレージの量、およびシステム ログの構成内容に応じて変わります。Auto Deploy を使用してデプロイしたホストでは、ログが RAM ディスクに保存されます。つまり、ログに使用できる容量はわずかです。

ホストが Auto Deploy を使用してデプロイされている場合は、次のいずれかの方法でログ ストレージを再構成してください。

  • ネットワーク経由でリモート コレクタにログをリダイレクトする。
  • NAS ストアまたは NFS ストアにログをリダイレクトする。

NAS ストアや NFS ストアなどの非デフォルト ストレージにログをリダイレクトする場合は、ディスクにインストールされたホストのログ サイズとローテーションも再構成できます。

デフォルト構成を使用する ESXi ホストのログ ストレージを再構成する必要はありません。このストレージは、VMFS ボリュームのスクラッチ ディレクトリにログを格納します。これらのホストについては、ESXi6.5 によって、インストールに最も適した方法でログが構成され、ログ メッセージの保存に十分な空き容量が用意されます。

表 1. hostd、vpxa、fdm の各ログに対して推奨される最小サイズとローテーションの構成
ログ ログ ファイルの最大サイズ 維持するローテーション数 必要な最小ディスク容量
管理エージェント (hostd) 10 MB 10 100 MB
vCenter Server エージェント (vpxa) 5 MB 10 50 MB
vSphere HA エージェント (フォールト ドメイン マネージャ (fdm)) 5 MB 10 50 MB

リモート ログ サーバの設定方法の詳細については、ESXi ホストでの Syslog の構成を参照してください。