vSphere 6.0 では、MSCS でクラスタ化された仮想マシンの vMotion のサポートが追加されています。

vMotion のサポートの前提条件:

  • vMotion は、複数の物理ホストにまたがるパス スルー RDM の仮想マシンのクラスタ (CAB) の場合にのみサポートされます。

  • vMotion ネットワークは、10Gbps イーサネット リンクである必要があります。MSCS 仮想マシンの vMotion では、1Gbps イーサネット リンクはサポートされていません。

  • vMotion は、Windows Server 2008 SP2 リリース以降でサポートされています。Windows Server 2003 はサポートされていません。

  • MSCS クラスタのハートビート タイムアウトを、10 個のハートビート喪失に対応できるように変更する必要があります。

  • MSCS 仮想マシンの仮想ハードウェア バージョンはバージョン 11 である必要があります。

MSCS ハートビート タイムアウトの変更:

フェイルオーバー クラスタ ノードでは、ネットワークを使用して、クラスタの他のノードにハートビート パケットを送信します。特定の期間、ノードが他のノードからの応答を受信しない場合、クラスタはクラスタのメンバーシップからノードを削除します。デフォルトでは、ゲスト クラスタ ノードは 5 秒間応答しなければダウンしているものと見なされます。クラスタに属する他のノードが、削除されたノードで実行されていたクラスタ ロールを引き継ぎます。

MSCS 仮想マシンは、vMotion 中の数秒間、停止する可能性があります。停止時間がハートビート タイムアウト間隔を超えると、ゲスト クラスタはノードがダウンしていると見なし、これにより不要なフェイルオーバーが発生する可能性があります。ゆとりをもたせ、ゲスト クラスタの耐性を強化するには、10 個のハートビート喪失を許可するように、ハートビート タイムアウト間隔を変更する必要があります。許可されるハートビート損失の数を制御するプロパティは、SameSubnetThreshold です。この値をデフォルト値から 10 に変更する必要があります。参加しているいずれかの MSCS クラスタ ノードから cluster <cluster-name> /prop SameSubnetThreshold=10:DWORD コマンドを実行します。

他のプロパティを調整して、フェイルオーバーに対するワークロード許容値を管理することもできます。遅延を調整して、ハートビートがクラスタ化ノード間で送信される頻度を管理します。デフォルト設定は 1 秒、最大設定は 2 秒です。SameSubnetDelay 値を 1 に設定します。しきい値は、どれくらいの数の連続ハートビートが失われれば、ノードがそのパートナーを使用不可と見なして、フェイルオーバー プロセスを起動するかを管理します。デフォルトしきい値は 5 ハートビート、最大しきい値は 120 ハートビートです。遅延としきい値の組み合わせで、クラスタ化された Windows ノードが通信を失ってから、フェイルオーバーを起動するまでの総経過時間を決定します。クラスタ化されたノードが異なるサブネットに存在する場合、プロパティは CrossSubnetDelay および CrossSubnetThreshold と呼ばれます。CrossSubnetDelay 値を 2 に、CrossSubnetThreshold 値を 10 に設定します。