バージョン 5.x の vSphere Distributed Switch を以降のバージョンにアップグレードできます。アップグレードを行うと、新しいバージョンでしか備えていない機能を Distributed Switch で活用できるようになります。

Distributed Switch のアップグレードは無停止で行えます。すなわち、スイッチに接続されたホストや仮想マシンでダウンタイムは発生しません。

注:

アップグレードが失敗したときに仮想マシンおよび VMkernel アダプタの接続を復元できるようにするには、Distributed Switch の構成をバックアップします。

正常にアップグレードされなかった場合に、そのポート グループと接続されたホストを持つスイッチを再作成するには、スイッチ構成ファイルをインポートします。vSphere Distributed Switch 構成のエクスポートおよびvSphere Distributed Switch 構成のインポートを参照してください。

前提条件

  • vCenter Server をバージョン 6.5 にアップグレードします。
  • Distributed Switch に接続されたすべてのホストを ESXi 6.5 にアップグレードします。

手順

  1. vSphere Web Client で、Distributed Switch に移動します。
  2. Distributed Switch を右クリックして、[アップグレード] > [Distributed Switch のアップグレード] を選択します。
  3. スイッチをアップグレードする vSphere Distributed Switch のバージョンを選択し、[次へ] をクリックします。
    オプション 説明
    バージョン 6.5.0 ESXi バージョン 6.5 以降と互換性があります。
    バージョン 6.0.0 ESXi 6.0 以降と互換性があります。それ以降の vSphere Distributed Switch のバージョンでリリースされた機能はサポートされていません。
    バージョン 5.5.0 ESXi バージョン 5.5 以降と互換性があります。それ以降の vSphere Distributed Switch のバージョンでリリースされた機能はサポートされていません。
    バージョン 5.1.0 ESXi バージョン 5.1 以降と互換性があります。それ以降の vSphere Distributed Switch のバージョンでリリースされた機能はサポートされていません。
  4. ホストの互換性を確認し、[次へ] をクリックします。
    Distributed Switch に接続されている ESXi インスタンスの一部は、選択したターゲット バージョンとの互換性がない可能性があります。互換性のないホストをアップグレードまたは削除するか、Distributed Switch の別のアップグレード バージョンを選択します。
  5. アップグレードの構成を行い、[終了] をクリックします。
    注意: vSphere Distributed Switch は、いったんアップグレードを行うと前のバージョンに戻せません。また、スイッチの新しいバージョンよりも前のバージョンを実行する ESXi ホストは追加できません。
    1. アップグレード設定を確認します。
    2. vSphere Distributed Switch 5.1 からアップグレードする場合は、強化された LACP サポートへの変換をスケジュールします。
    3. vSphere Distributed Switch 5.1 以降からアップグレードする場合は、Network I/O Control バージョン 3 への変換をスケジュールします。

結果

強化された LACP サポートへの変換については、vSphere Distributed Switch での強化された LACP サポートへの変換を参照してください。

Network I/O Control バージョン 3 への変換については、vSphere Distributed Switch での Network I/O Control バージョン 3 へのアップグレードを参照してください。