VoIP やストリーミング ビデオといった、バンド幅や低待ち時間などのネットワーク要件が高いトラフィックに優先順位タグを割り当てます。ネットワーク プロトコル スタックのレイヤー 2 の CoS タグ、またはレイヤー 3 の DSCP タグでトラフィックにマーキングできます。

このタスクについて

優先順位のタグ付けは、QoS の要求が高いトラフィックにマーキングするメカニズムです。この方法では、ネットワークがトラフィックのさまざまなクラスを認識できます。ネットワーク デバイスはトラフィックの優先順位と要件に従い、各クラスのトラフィックを処理します。

フローの重要度を上げたり下げたりするために、トラフィックに再度タグ付けすることもできます。低 QoS タグを使用すると、ゲストのオペレーティング システムのタグ付けされたデータを制限することができます。

手順

  1. vSphere Web Client 内で分散ポート グループまたはアップリンク ポート グループを見つけます。
    1. Distributed Switch を選択し、ネットワーク タブをクリックします。
    2. 分散ポート グループ をクリックして分散ポート グループのリストを表示するか、アップリンク ポート グループ をクリックしてアップリンク ポート グループのリストを表示します。
  2. ポート グループを右クリックし、設定の編集 を選択します。
  3. トラフィックのフィルタリングとマーキングを選択します。
  4. トラフィックのフィルタリングとマーキングが無効の場合、ステータス ドロップダウン メニューから有効にしてください。
  5. 新規 をクリックして新規ルールを作成するか、ルールを選択して 編集 をクリックして、ルールを編集します。
  6. [ネットワーク トラフィック ルール] ダイアログ ボックスで、アクション ドロップダウン メニューから タグ オプションを選択します。
  7. ルールの範囲内で優先順位タグをトラフィックに設定します。

    オプション

    説明

    CoS 値

    ルールに一致するトラフィックに、ネットワーク レイヤー 2 の CoS 優先順位タグでマーキングします。CoS タグの更新を選択し、0 から 7 の値を入力します。

    DSCP 値

    ルールに関連するトラフィックに、ネットワーク レイヤー 3 の DSCP タグでマーキングします。DSCP 値の更新を選択し、0 から 63 の値を入力します。

  8. ルールを適用するトラフィックの種類を指定します。

    データ フローがマーキングまたはフィルタリングされるルールの範囲内にあるかどうかを判断するため、vSphere Distributed Switch はトラフィックの方向や、ソースとターゲット、VLAN、次のレベルのプロトコル、インフラストラクチャのトラフィック タイプなどのプロパティを確認します。

    1. トラフィック方向 ドロップダウン メニューで、トラフィックに入力または出力、あるいはその両方を選択すると、ルールはそれに一致するトラフィックを認識します。

      トラフィック方向はトラフィックの入力と出力をどのように認識するかについても影響します。

    2. システム データ タイプ、レイヤー 2 のパケット属性、レイヤー 3 のパケット属性の修飾子を使用して、パケットをルールに一致させるために必要なプロパティを設定します。

      修飾子はネットワーク レイヤーに関連する、一致する基準のセットを表します。システム データ タイプ、レイヤー 2 のトラフィック プロパティ、レイヤー 3 のトラフィック プロパティにトラフィックを一致させることができます。特定のネットワーク レイヤーに修飾子を使用するか、あるいは修飾子を組み合わせてより正確にパケットを一致させることができます。

      • システム トラフィック修飾子を使用して、そのグループのポートを通過する仮想インフラストラクチャ データのタイプにパケットを一致させます。例えば、ネットワーク ストレージへのデータ転送に NFS を選択することができます。

      • MAC トラフィック修飾子を使用して、MAC アドレス、VLAN ID、次のレベルのプロトコルでパケットを一致させます。

        分散ポート グループの VLAN ID でのトラフィックの検索は、仮想ゲスト タギング(VGT)と連携して動作します。仮想スイッチ タギング(VST)がアクティブの時にトラフィックを VLAN ID と一致させるには、アップリンク ポート グループまたはアップリンク ポートのルールを使用します。

      • IP トラフィック修飾子を使用して、IP バージョン、IP アドレス、次のレベルのプロトコルとポートでパケットを一致させます。

  9. [ルール] ダイアログ ボックスで、OKをクリックしてルールを保存します。

ボイス オーバー IP トラフィックのマーキング

ボイス オーバー IP(VoIP)のフローには、低損失および低遅延の点で特別な QoS 要件があります。一般に、VoIP のセッション開始プロトコル(SIP)に関連するトラフィックには、26 に相当する DSCP タグが付いています。これは、相対的優先転送クラス 3、低ドロップ確率(AF31)を表します。

たとえば、サブネット 192.168.2.0/24 への送信 SIP UDP パケットにマーキングする場合、次のルールを使用できます。

ルール パラメータ

パラメータ値

操作

タグ

DSCP 値

26

トラフィック方向

出力側

トラフィック修飾子

IP 修飾子

プロトコル

UDP

送信先ポート

5060

送信元アドレス

接頭辞長 24 の 192.168.2.0 に一致する IP アドレス