仮想スイッチは、仮想マシンの MAC アドレスに基づいて、仮想マシンのアップリンクを選択します。仮想スイッチは、仮想マシンのアップリンクを計算するために、仮想マシンの MAC アドレスと NIC チーム内のアップリンク数を使用します。

表 1. 発信元 MAC ハッシュに基づいたルートを使用する場合の考慮事項
考慮事項 説明
メリット
  • 仮想スイッチはパケットごとにアップリンクを計算するため、発信元の仮想ポートに基づいたルートよりも平等にトラフィックを分散できます。
  • MAC アドレスは固定されているため、仮想マシンでは同じアップリンクが使用されます。仮想マシンをパワーオンまたはパワーオフしても、仮想マシンで使用されるアップリンクは変わりません。
  • 物理スイッチに変更を加える必要がありません。
デメリット
  • 仮想マシンで複数の発信元 MAC アドレスを使用している場合を除き、仮想マシンで使用できるバンド幅は、関連するポート ID に関連付けられているアップリンクの速度に制限されます。
  • 仮想スイッチはパケットごとにアップリンクを計算するため、発信元の仮想ポートに基づいたルートよりもリソース消費量が多くなります。
  • アップリンクの負荷が仮想スイッチで認識されないため、アップリンクが過負荷になる可能性があります。