一部のプロセッサでは、CPU を仮想化するハードウェア アシストが提供されます。

このアシストを使用すると、ゲストではゲスト モードと呼ばれる個別の実行モードを使用できます。ゲスト コードは、アプリケーション コードか特権コードかにかかわらず、ゲスト モードで実行されます。場合によっては、プロセッサがゲスト モードを終了し、ルート モードを開始します。この場合、ハイパーバイザーがルート モードで実行され、ゲスト モードを終了した理由を判断し、必要なアクションを実行し、ゲスト モードでゲストを再起動します。

仮想化にハードウェア アシストを使用すると、コードを変換する必要がなくなります。その結果、システム呼び出しやトラップを多用するワークロードが、ネイティブに近い速度で実行されます。一部のワークロード (ページ テーブルのアップデートを行うものなど) では、ゲスト モードからルート モードへの移行が頻繁に発生します。この移行の回数および移行で費やされる合計時間によっては、ハードウェア アシストによる CPU 仮想化の実行速度は大幅に速くなることがあります。