システムスワップとは、システム全体の未使用のメモリ リソースを有効に活用するために、メモリを再利用するプロセスです。
システム スワップを使用すると、システムは仮想マシン以外のメモリの利用者からメモリを再要求できます。システム スワップを有効にすると、別のプロセスによるメモリの再利用と、メモリを必要としている仮想マシンにメモリを割り当てのバランスを調整できます。システム スワップに必要なハード ディスク容量は 1GB です。
メモリからデータを取り出し、バックグラウンド ストレージに書き込むことで、メモリを再利用できます。バックグラウンド ストレージからデータへアクセスする速度は、メモリからデータへアクセスするより遅いため、スワップしたデータの格納場所を慎重に選ぶ必要があります。
ESXi では、システム スワップの格納先が自動的に決定されます。これが、[優先スワップ ファイルの場所] です。格納場所の決定に、特定のオプション セットを指定することができます。この場合、システムは、有効なオプションの中から最適なものを選択します。利用可能なオプションがない場合、システム スワップは有効になりません。
次のオプションを使用できます。
- データストア: 指定したデータストアを使用できるようにします。Virtual SAN データストアまたは Virtual Volumes (VVol) データストアをシステム スワップ ファイル用に指定することはできません。
- ホスト スワップ キャッシュ: ホスト スワップ キャッシュの一部を使用できるようにします。
- 優先スワップ ファイルの場所: ホストに構成されている優先スワップ ファイルの場所を使用できるようにします。