DRS クラスタを作成したあとで、個々の仮想マシンの自動化レベルをカスタマイズして、クラスタのデフォルト自動化レベルをオーバーライドできます。

たとえば、完全に自動化されたクラスタ内の特定の仮想マシンに対して [手動] を選択したり、手動のクラスタ内の特定の仮想マシンに対して [一部自動化] を選択したりできます。

仮想マシンを [無効] に設定すると、vCenter Server でその仮想マシンの移行や、移行に関する推奨を行うことがなくなります。これを 「登録先ホストへの仮想マシンの固定化」 と言います。

注:

クラスタの EVC (Enhanced vMotion Compatibility) を有効にしていない場合、フォールト トレランス対応の仮想マシンは DRS を無効に設定します。画面には表示されますが、自動化モードを割り当てることはできません。

手順

  1. vSphere Web Client ナビゲータで、クラスタを参照して移動します。
  2. [構成] タブをクリックし、[サービス] をクリックします。
  3. [サービス] で [vSphere DRS] を選択し、[編集] をクリックします。[DRS 自動化] を展開します。
  4. [各仮想マシンの自動化レベルを有効にする] チェック ボックスを選択します。
  5. 個々の仮想マシンのオーバーライドを一時的に無効にするには、[各仮想マシンの自動化レベルを有効にする] チェック ボックスを選択解除します。
    チェック ボックスをもう一度選択すると、仮想マシンの設定は元に戻ります。
  6. クラスタ内のすべての vMotion アクティビティを一時的にサスペンドするには、クラスタを手動モードに切り替え、[各仮想マシンの自動化レベルを有効にする] チェック ボックスを選択解除します。
  7. 1 つ以上の仮想マシンを選択します。
  8. [自動化レベル] 列をクリックし、ドロップダウン メニューから自動化レベルを選択します。
    オプション 説明
    手動

    配置と移行の推奨が表示されますが、推奨が手動で適用されるまで実行はされません。

    完全自動化

    配置と移行の推奨が自動的に実行されます。

    一部自動化 初期配置が自動的に実行されます。移行の推奨は表示されますが、実行はされません。
    無効

    vCenter Server では、仮想マシンの移行や、移行のための推奨は行われません。

  9. [OK] をクリックします。

結果

注:

ほかの当社製品または機能 (vSphere vApp および vSphere Fault Tolerance など) が、DRS クラスタ内の仮想マシンの自動化レベルをオーバーライドする場合があります。詳細については、個別の製品ドキュメントを参照してください。