多くの ESXi ワークロードでは、複数の仮想マシン間で (単一の仮想マシン内でも) メモリを共有する機会があります。

ESXi のメモリ共有は、時間の経過とともに共有の機会をスキャンするバックグラウンド動作として実行されます。節約されるメモリの量は、時間とともに変動します。ある程度一定のワークロードの場合、共有のすべての機会が利用されるまで、量は一般にゆっくりと増加します。

特定のワークロードについてのメモリ共有の有効性を判定するには、ワークロードを実行してみて、resxtop または esxtop を使用して実際の節約を観察します。その情報は、メモリ ページの対話モードの PSHARE フィールドにあります。

Mem.ShareScanTime Mem.ShareScanGHz の詳細設定を使用すると、メモリ共有の機会を特定するためにシステムがメモリをスキャンする速度を制御できます。

sched.mem.pshare.enable オプションを設定することで、個々の仮想マシンの共有を構成することもできます。

セキュリティ上の懸念があるため、仮想マシン間の透過的なページ共有はデフォルトで無効になっており、ページ共有は仮想マシン内のメモリ共有に制限されます。このため、ページ共有は複数の仮想マシン間で行われることはなく、特定の仮想マシン内でのみ行われます。ソルティングの概念は、システム管理者が透過的なページ共有のセキュリティへの影響について抱く懸念に対処するため、導入されました。ソルティングを使用すると、透過的なページ共有に参加する仮想マシンを、これまでと比べてより高精度で管理できます。新しいソルティング設定では、ページのソルト値と内容が一致する場合に限り、複数の仮想マシンでページを共有できます。ソルティングの有効化または無効化を設定するには、新しいホスト構成オプション Mem.ShareForceSalting を使用します。

詳細オプションを設定する方法については、詳細属性を参照してください。