esxcli コマンドを使用して、使用可能なマルチパスの要求ルールをリスト表示します。
要求ルールでは、NMP マルチパス プラグインまたはサードパーティ製 MPP が特定の物理パスを管理するかどうかを指定します。各要求ルールでは、次のパラメータに基づいてパスのセットを識別します。
- ベンダーまたはモデルの文字列
- SATA、IDE、ファイバ チャネルなどのトランスポート
- アダプタ、ターゲット、または LUN の場所
- デバイス ドライバ (たとえば Mega-RAID)
プロシージャの --server=server_name は、ターゲット サーバを指定します。指定された接続先サーバーはユーザー名とパスワードの入力を促します。構成ファイルやセッション ファイルなど、他の接続オプションもサポートされています。接続オプションのリストについては、『vSphere Command-Line Interface スタート ガイド』を参照してください。
前提条件
vCLI をインストールするか、vSphere Management Assistant (vMA) 仮想マシンを導入します。vSphere Command-Line Interface スタート ガイド を参照してください。トラブルシューティングするには、ESXi Shell で esxcli コマンドを実行します。
手順
- ♦ esxcli --server=server_name storage core claimrule list --claimrule-class=MP コマンドを実行してマルチパスの要求ルールをリスト表示します。
例: esxcli storage core claimrule list コマンドのサンプル出力
Rule Class Rule Class Type Plugin Matches MP 0 runtime transport NMP transport=usb MP 1 runtime transport NMP transport=sata MP 2 runtime transport NMP transport=ide MP 3 runtime transport NMP transport=block MP 4 runtime transport NMP transport=unknown MP 101 runtime vendor MASK_PATH vendor=DELL model=Universal Xport MP 101 file vendor MASK_PATH vendor=DELL model=Universal Xport MP 200 runtime vendor MPP_1 vendor=NewVend model=* MP 200 file vendor MPP_1 vendor=NewVend model=* MP 201 runtime location MPP_2 adapter=vmhba41 channel=* target=* lun=* MP 201 file location MPP_2 adapter=vmhba41 channel=* target=* lun=* MP 202 runtime driver MPP_3 driver=megaraid MP 202 file driver MPP_3 driver=megaraid MP 65535 runtime vendor NMP vendor=* model=*
この例は次のような意味です。
- NMP は、USB、SATA、IDE、およびブロック SCSI トランスポートを使用するストレージ デバイスに接続されているすべてのパスを要求します。
- MASK_PATH モジュールを使用して、使用されていないデバイスをホストから隠します。デフォルトで、PSA 要求ルール 101 は、DELL のベンダー文字列と Universal Xport のモデル文字列で Dell アレイ擬似デバイスをマスクします。
- MPP_1 モジュールは、NewVend ストレージ アレイの任意のモデルに接続されているすべてのパスを要求します。
- MPP_3 モジュールは、Mega-RAID デバイス ドライバが制御するストレージ デバイスへのパスを要求します。
- 前述のルールに記載されていないすべてのパスは、NMP が要求します。
- 出力の Rule Class 列は、要求ルールのカテゴリを示します。カテゴリは、MP (マルチパス プラグイン)、Filter (フィルタ)、または VAAI のいずれかです。
- Class 列は、定義されているルールとロードされているルールを示します。Class 列の file パラメータは、ルールが定義されていることを表します。runtime パラメータは、ルールがシステムにロードされたことを表します。ユーザー定義の要求ルールを有効にするには、同じルール番号の行が 2 つ存在しなければなりません。1 つは file パラメータの行で、もう 1 つは runtime の行です。数字が小さいルールのいくつかでは、Class が runtime となっている 1 行だけの行があります。これらはシステム定義の要求ルールで、ユーザーが変更することはできません。