512n および 512e ストレージ デバイスに VMFS データストアをデプロイできます。新しい VMFS データストアを設定するときは、GPT を使用してデバイスのフォーマットが行われます。場合によっては、VMFS は MBR フォーマットをサポートできます。

デバイス セクター フォーマットと VMFS バージョン

ESXi は、従来のセクター フォーマットとアドバンスド セクター フォーマットを使用するストレージ デバイスをサポートします。

ストレージ内のセクターは、ストレージ ディスクまたはデバイスのトラックを細分化したものです。各セクターには、固定量のデータが格納されます。従来の 512n ストレージ デバイスは、512 バイトのネイティブ セクター サイズを使用してきました。それに加え、より大きいキャパシティに対する要望が増えてきたため、ストレージ業界は 512 バイト エミュレーション (512e) などのアドバンスド フォーマットを導入しました。512e は、物理セクター サイズが 4,096 バイトであるが、論理セクター サイズが 512 バイトのセクター サイズをエミュレートする、アドバンスド フォーマットです。512e フォーマットを使用するストレージ デバイスは、レガシー アプリケーションとゲスト OS をサポートできます。

512e ストレージ デバイスでデータストアを設定すると、VMFS6 がデフォルトで選択されます。512n ストレージ デバイスの場合、デフォルトのオプションは VMFS5 ですが、VMFS6 を選択することもできます。

次の表は、ネイティブの 512 バイト ストレージ デバイスとアドバンスド 512e フォーマットを使用するデバイスを比較したものです。

ストレージ デバイスのフォーマット 論理セクター サイズ 物理セクター サイズ VMFS データストア
512n 512 512 VMFS5(デフォルト)と VMFS6
512e 512 4,096 VMFS6(デフォルト)と VMFS5
注: ローカルの 512e ストレージ デバイスは VMFS5 をサポートしません。

デバイス パーティションのフォーマットと VMFS バージョン

新しい VMFS5 または VMFS6 データストアは、GUID パーティション テーブル (GPT) を使用して、ストレージ デバイスのフォーマットを行います。GPT フォーマットを使用すると、2 TB より大きいデータストアを作成できます。VMFS5 データストアは、以前に VMFS3 からアップグレードされている場合、VMFS3 の特徴であるマスター ブート レコード (MBR) パーティション フォーマットを続けて使用します。GPT への変換は、データストアを 2TB を超えるサイズに拡張したあとでのみ可能です。