ESXi ソフトウェア FCoE で作業をするようにネットワーク環境を設定するときに、VMware が提供するガイドラインとベスト プラクティスに従ってください。
ネットワーク スイッチ ガイドライン
ソフトウェア FCoE 環境のためにネットワーク スイッチを構成するときは次のガイドラインに従ってください。
- ESXi ホストと通信するポートで、スパニング ツリー プロトコル(STP)を無効にします。STP を有効にすると、スイッチで FCoE Initialization Protocol (FIP) の応答が遅延し、APD (すべてのパスがダウン) 状態が発生する場合があります。
FIP は、イーサーネットで FCoE エンティティを検出して初期化するために FCoE が使用するプロトコルです。
- Priority-based Flow Control(PFC)をオンにして AUTO に設定します。
- FCoE スイッチに互換性のあるファームウェア バージョンがあることを確認します。
ネットワーク アダプタのベスト プラクティス
ネットワーク アダプタで作業をするためにソフトウェア FCoE アダプタを有効にする予定がある場合には、特定の考慮事項が適用されます。
- 最新のマイクロコードが FCoE ネットワーク アダプタにインストールされていることを確認します。
- ネットワーク アダプタにポートが複数ある場合に、ネットワークを構成するときは、各ポートを個別の vSwitch に追加します。この方法によって、MTU 変更などの障害が発生したときに APD 状態を回避することできます。
- FCoE トラフィックがアクティブのときに 1 つの vSwitch から別の vSwitch にネットワーク アダプタ ポートを移動しないでください。この変更が必要な場合には、あとでホストを再起動します。
- ネットワーク アダプタ ポートのために vSwitch を変更して障害が発生した場合には、ポートを元の vSwitch に戻すと問題は解決します。