iSCSI ターゲットにアクセスするには、ホストで iSCSI イニシエータを使用します。イニシエータは、iSCSI プロトコルにカプセル化した SCSI 要求と応答を、ホストと iSCSI ターゲット間で転送します。

ホストは、異なるタイプのイニシエータをサポートします。

iSCSI アダプタの構成と使用の詳細は、iSCSI アダプタおよびストレージの構成を参照してください。

ソフトウェア iSCSI アダプタ

ソフトウェア iSCSI アダプタは VMkernel に内蔵された VMware コードです。ソフトウェア iSCSI アダプタを使用して、ホストは、標準のネットワーク アダプタを介して iSCSI ストレージ デバイスに接続できます。ネットワーク アダプタと通信するとき、ソフトウェア iSCSI アダプタが iSCSI 処理を行います。ソフトウェア iSCSI アダプタの使用により、特殊なハードウェアを購入せずに、iSCSI テクノロジーを使用できます。

ハードウェア iSCSI アダプタ

ハードウェア iSCSI アダプタは、ホストからの iSCSI およびネットワーク処理を軽減するサードパーティ製アダプタです。ハードウェア iSCSI アダプタはカテゴリに分類されます。

依存型ハードウェア iSCSI アダプタ
VMware が提供する iSCSI の構成および管理用インターフェイスと、VMware ネットワークに依存します。
このタイプのアダプタとして、同じポートに対して標準ネットワーク アダプタと iSCSI オフロード機能を提供するカードが利用できます。iSCSI オフロード機能は、iSCSI セッションで使用する IP、MAC、およびその他のパラメータを取得するのに、ホストのネットワーク構成に依存します。依存型アダプタの例として、ライセンス取得済みの iSCSI 対応 Broadcom 5709 NIC が挙げられます。
独立型ハードウェア iSCSI アダプタ
独自のネットワークと、iSCSI の構成インターフェイスおよび管理インターフェイスを実装しています。
通常、独立型ハードウェア iSCSI アダプタは iSCSI オフロード機能のみを提供するカード、または iSCSI オフロード機能と標準の NIC 機能を提供するカードです。iSCSI オフロード機能には、iSCSI セッションで使用する IP、MAC、およびその他のパラメータを割り当てる独立構成管理機能があります。独立型アダプタの例として、QLogic QLA4052 アダプタがあります。

ハードウェア iSCSI アダプタではライセンスが必要になる場合があります。そうしない場合、クライアントまたは vSphere CLI には表示されない可能性があります。ライセンス情報については、ベンダーにお問い合わせください。