スナップショットの作成時、仮想ディスクの状態は維持されます。これにより、ゲスト OS による書き込みが阻止され、差分ディスクまたは子ディスクが作成されます。差分ディスクは、仮想ディスクの現在の状態と、以前スナップショットを作成したときの状態の違いを示します。VMFS データストアでは、差分ディスクはスパース ディスクです。

スパース ディスクは、書き込み操作を使用してデータがコピーされるまでは、コピーオンライト メカニズム(仮想ディスクにデータを保存しない)を使用します。これにより、ストレージ容量を節約できます。

データストアのタイプによって、差分ディスクは異なるスパース フォーマットを使用します。

VMFSsparse

VMFS5 は 2 TB より小さい仮想ディスクに VMFSsparse フォーマットを使用します。

VMFSsparse は VMFS の上に実装されます。VMFSsparse レイヤーでは、スナップショット仮想マシンに発行された I/O を処理します。技術的には、VMFSsparse は仮想マシンのスナップショットが作成された直後に作成される空の REDO ログです。この REDO ログは、仮想マシンのスナップショット作成後に vmdk 全体が新しいデータで再書き込みされると、その基本 vmdk のサイズまで拡張します。この REDO ログは、VMFS データストア内のファイルです。スナップショット作成時に、仮想マシンに接続された基本 vmdk は新規作成されたスパース vmdk に変更されます。

SEsparse

SEsparse は、VMFS6 データストアのすべての差分ディスクのデフォルト フォーマットです。VMFS5 では、SEsparse は 2 TB 以上のサイズの仮想ディスクに使用されます。

SEsparse は VMFSsparse に似たフォーマットで、いくつかの機能が強化されています。このフォーマットは容量効率が高く、容量の再利用をサポートしています。容量の再利用により、ゲスト OS が削除するブロックがマークされます。システムは、ハイパーバイザーの SEsparse レイヤーにコマンドを送信して、それらのブロックのマッピングを解除します。このマッピング解除により、SEsparse によって割り当てられた容量のデータがゲスト OS によって削除された後で、その容量を再利用できるようになります。容量の再利用の詳細については、ストレージ容量の再利用を参照してください。

スナップショットの移行

スナップショットを持つ仮想マシンは異なるデータストア間で移行できます。次の考慮事項が適用されます。

  • VMFSsparse スナップショットを持つ仮想マシンを VMFS6 に移行する場合、スナップショットのフォーマットが SEsparse に変更される。

  • vmdk のサイズが 2 TB より小さい仮想マシンを VMFS5 に移行すると、スナップショットのフォーマットが VMFSsparse に変更される。

  • VMFSsparse の REDO ログと SEsparse の REDO ログを同じ階層で混在させることはできない。