スキャンは、選択したスキャン タイプに応じて、一連のホスト、仮想マシン、または仮想アプライアンスの属性を、添付されているベースラインまたはベースライン グループ内のすべてのパッチ、拡張機能、およびアップグレードを基準に評価する処理です。

ホストのインストールをスキャンして最新のパッチまたは拡張機能が適用されているかどうかを判定したり、仮想マシンをスキャンして最新の仮想ハードウェアまたは VMware Tools バージョンで更新する必要があるかどうかを判定したりできます。

Update Manager は、次のスキャン タイプをサポートします。
ホストのパッチのスキャン
ESXi 5.5 以降で、スキャンでパッチを検索できます。
ホストの拡張機能のスキャン
ESXi 5.5 以降をスキャンして、拡張機能(追加のソフトウェア モジュール)を検索できます。
ホストのアップグレードのスキャン
ESXi 5.5 および ESXi 6.0 をスキャンして、 ESXi 6.5 へのアップグレードを検索できます。
VMware Tools のスキャン
Windows または Linux を実行している仮想マシンをスキャンして、最新の VMware Tools バージョンを検索できます。オフラインの仮想マシンやテンプレートだけでなく、 VMware Tools のスキャンはオンラインでも実行できます。 VMware Tools のスキャンを実行する前に、仮想マシンを少なくとも 1 回パワーオンする必要があります。
仮想マシン ハードウェアのアップグレードのスキャン
Windows または Linux を実行している仮想マシンをスキャンして、ホストでサポートされている最新の仮想ハードウェアを検索できます。オフラインの仮想マシンやテンプレートだけでなく、ハードウェアのアップグレードのスキャンはオンラインでも実行できます。
仮想アプライアンスのアップグレードのスキャン
VMware Studio 2.0 以降で作成された、パワーオン状態の仮想アプライアンスをスキャンできます。

VMware Studio 2.0 以降を使用すると、事前設定されたアプリケーション ソフトウェアおよびオペレーティング システムを使用して、すぐにデプロイできる vApp の作成を自動化できます。VMware Studio では、最小限の作業で vApp が起動できるように、ネットワーク エージェントをゲストに追加します。vApp 用に指定された構成パラメータは、vCenter Server のデプロイ ウィザードで、OVF プロパティとして表示されます。VMware Studio の詳細については、VMware Studio 用の VMware SDK および API のドキュメントを参照してください。vApp の詳細については、VMware のブログ サイトも参照できます。VMware Studio は VMware の Web サイトからダウンロードできます。

データセンター、クラスタ、vApp、フォルダなどのコンテナ オブジェクトでスキャンを開始して、コンテナ オブジェクトに含まれるすべての ESXi ホストまたは仮想マシンおよびアプライアンスをスキャンできます。

ベースラインおよびベースライン グループを基準に仮想マシン、仮想アプライアンス、ESXi ホストのスキャンを手動で開始するか、スケジュール設定するように Update Manager を構成して、コンプライアンス情報を生成できます。スキャン タスクをデータセンターまたは vCenter Server システム レベルでスケジュール設定して、必ず最新の状態でスキャンを実行します。

手動によるスキャンの手順、およびスキャンのスケジュール設定の手順については、vSphere オブジェクトのスキャンおよびスキャン結果の表示 を参照してください。