仮想アプライアンスのアップグレード、ホストのパッチ、拡張機能、および関連するメタデータのダウンロードは、事前定義された変更可能な自動プロセスです。デフォルトでは、Update Manager は、構成可能な間隔で定期的に VMware またはサードパーティのソースに問い合わせて、使用可能なアップグレード、パッチ、または拡張機能に関する最新情報(メタデータ)を収集します。
VMware は、ESXi ホストと仮想アプライアンスのアップグレードのパッチに関する情報を提供します。
Update Manager がダウンロードする情報の種類は次のとおりです。
- ESXi 5.5 および ESXi 6.x のすべてのパッチに関するメタデータ(ご利用の環境にこのバージョンのホストがあるかどうかは関係ありません)。
- ESXi 5.5 および ESXi 6.x のパッチと、サードパーティ ベンダーの URL アドレスの拡張機能に関するメタデータ。
- ESXi 5.5 および ESXi 6.x ホストの通知、アラート、およびパッチのリコール。
- 仮想アプライアンスのアップグレードに関するメタデータ。
すべての更新情報をダウンロードする場合でも、ディスク容量およびネットワーク帯域幅の点では比較的低いコストで処理できます。定期的に更新されるメタデータを入手できることで、ホストまたはアプライアンスのタスクのスキャンをいつでも追加できます。
Update Manager では、ESXi 5.0 以降が実行されているホストに対して、パッチのリコールがサポートされています。パッチがリコールされるのは、リリースされたパッチに問題(潜在的な問題を含む)がある場合です。ご利用の環境でホストをスキャンした後、リコールされたパッチがいずれかのホストにインストールされると、Update Manager によってアラートが通知されます。Update Manager を使って、リコールされたパッチをホストにインストールすることはできません。また、リコールされたすべてのパッチが、Update Manager によって Update Manager パッチ リポジトリから削除されます。問題が修正されたパッチがリリースされると、Update Manager は、新しいパッチをパッチ リポジトリにダウンロードします。問題のあるパッチがすでにインストールされている場合は、修正がリリースされたことが Update Manager から通知され、新しいパッチを適用するよう求められます。
Update Manager がアップグレード、パッチ、または拡張機能をダウンロードできない場合、たとえば、インターネットに接続できない内部ネットワーク セグメントにデプロイされている場合は、vSphere Update Manager Download Service (UMDS) を使用して、UMDS がインストールされているマシンにデータをダウンロードし、保存する必要があります。UMDS がダウンロードしたアップグレード、パッチ、および拡張機能は、エクスポート後に Update Manager が使用できるようになります。
UMDS の詳細については、Update Manager Download Service のインストール、設定、および使用を参照してください。
Update Manager は、インターネット プロキシを使用して、アップグレード、パッチ、拡張機能、および関連するメタデータをダウンロードするように構成できます。
Update Manager が更新をダウンロードする、または通知を確認する間隔は変更できます。その手順の詳細については、更新確認の設定および通知の確認の設定を参照してください。
ソフトウェア更新の種類と関連用語
Update Manager は、ソフトウェア更新とメタデータを、インターネット デポまたは UMDS 作成共有リポジトリからダウンロードします。オフライン バンドルとホスト アップグレードのイメージを、ローカル ストレージ デバイスからローカルの Update Manager リポジトリにインポートできます。
- 通知
- 1 つ以上の VIB のグループ。通知は、メタデータ内で定義されます。
- デポ
- オンラインで公開された VIB の論理グループと関連するメタデータ。
- ホスト アップグレード イメージ
- Update Manager リポジトリにインポートし、 ESXi 5.5 または ESXi 6.0 のホストを ESXi 6.5 にアップグレードするときに使用できる ESXi イメージ。
- 拡張機能
- オプション コンポーネントを ESXi ホストに追加するために VIB のグループを定義する通知。通常は、サード パーティが拡張機能と、その拡張機能のパッチまたは更新を提供します。
- メタデータ
- 依存関係情報、テキストの説明、システム要件、および通知を定義する追加データ。
- オフライン バンドル ZIP
- VIB および対応するメタデータが自己完結型パッケージにカプセル化されたアーカイブで、オフラインでのパッチ適用に役立ちます。 ESXi 5.5 または ESXi 6.0 から ESXi 6.5 へのホスト アップグレードの場合、サードパーティのオフライン バンドルあるいはカスタム VIB セットから生成したオフライン バンドルを使用することはできません。
- パッチ
- 1 つ以上の VIB をまとめて、特定の問題または強化機能に対応する通知。
- ロールアップ
- ダウンロードおよびデプロイしやすくするためにグループ化されたパッチのコレクション。
- 仮想アプライアンスによるアップグレード
- 仮想アプライアンスの更新。ベンダーからはアップグレードと見なされます。
- VIB
- VIB は、1 つのソフトウェア パッケージです。