[クラスタ修正オプションのレポート] ウィンドウには、問題が報告されたクラスタ、ホスト、または仮想マシンの名前と、その問題を解決するために推奨される方法を示す表があります。

クラスタ修正レポートは、クラスタ内に含まれるホストの修正タスクを作成する際に生成できます。[修正]ウィザードのクラスタ修正オプション ページから、レポートを生成できます。

表 1. クラスタ修正オプションのレポート
現在の構成/問題 修正で適用される変更 詳細
CD/DVD ドライブが接続されている。 CD/DVD ドライブを切断します。 ホストの仮想マシンに CD/DVD ドライブまたは取り外し可能デバイスが接続されていると、そのホストをメンテナンス モードに切り替えることができない場合があります。修正操作を開始するときに、ホスト上の仮想マシンに取り外し可能デバイスが接続されていると、そのホストは修正されません。
フロッピー ドライブが接続されている。 フロッピー ドライブを切断します。 ホストの仮想マシンにフロッピー ドライブまたは取り外し可能デバイスが接続されていると、そのホストをメンテナンス モードに切り替えることができない場合があります。修正操作を開始するときに、ホスト上の仮想マシンに取り外し可能デバイスが接続されていると、そのホストは修正されません。
HA のアドミッション コントロールが原因で仮想マシンを移行できない。 HA のアドミッション コントロールを無効にします。 HA のアドミッション コントロールによって vMotion で仮想マシンを移行できないため、ホストをメンテナンス モードに切り替えられません。修正が正常に実行されるように、クラスタで HA のアドミッション コントロールを無効にしてください。
DPM がクラスタで有効になっている。 クラスタで DPM を無効にします。 DPM は、修正前または修正中にホストをスタンバイ モードに切り替える場合があります。 これにより、Update Manager はそのホストを修正できません。修正処理が正常に実行されるように、クラスタで DPM を無効にしてください。
EVC がクラスタで無効になっている。 クラスタで EVC を有効にします。 EVC は、クラスタのホスト間で vMotion の互換性を確保するのに役立ちます。EVC が互換性のあるホストで有効になっていると、クラスタ内のすべてのホストが仮想マシンに共通の CPU 機能セットを提供するようになります。修正中に仮想マシンをクラスタ内で正常に移行するためには、EVC を有効にする必要があります。
DRS がクラスタ上で無効になっている。そのために、仮想マシンを移行できない。 クラスタの DRS を有効にします。 DRS を使用すると、vCenter Server は自動的にホスト上に仮想マシンを配置および移行して、クラスタのリソース使用を最適化できます。
FT が、クラスタ内のホストの仮想マシンで有効になっている。FT によって、正常な修正が妨げられている。 仮想マシンで FT を無効にします。 ホストのいずれかの仮想マシンに対して FT がオンになっていると、Update Manager はそのホストを修正しません。