ベースラインは、アップグレード ベースライン、拡張機能ベースライン、またはパッチ ベースラインである場合があります。ベースラインには、1 つ以上のパッチ、拡張機能、またはアップグレードの集合が含まれています。

ベースライン グループは既存のベースラインの集合であり、アップグレード ベースラインの種類ごとに 1 つのアップグレード ベースラインと 1 つ以上のパッチ ベースラインおよび拡張機能ベースライン、または複数のパッチ ベースラインと拡張機能ベースラインの組み合わせが含まれている場合があります。ホスト、仮想マシン、および仮想アプライアンスをスキャンすると、それらをベースラインおよびベースライン グループを基準に評価し、コンプライアンス レベルを判定できます。

ベースラインおよびベースライン グループを作成、編集、または削除するには、ベースラインの管理権限が必要です。ベースラインおよびベースライン グループを接続するには、ベースラインの接続権限が必要です。権限は、Update Manager が登録されている vCenter Server システムで割り当てられている必要があります。ユーザー、グループ、ロール、権限の詳細については、『vCenter Server and Host Management』を参照してください。Update Manager の権限およびその説明のリストについては、Update Manager の権限 を参照してください。

Update Manager には、デフォルトの動的パッチ ベースラインが 2 つと、アップグレード ベースラインが 3 つ含まれています。

重要度の高いホスト パッチ (事前定義済み)
重要度の高いパッチすべてに対して、 ESXi ホストのコンプライアンス状態をチェックします。
重要度の低いホスト パッチ (事前定義済み)
オプションのパッチすべてに対して、 ESXi ホストのコンプライアンス状態をチェックします。
ホストと整合するように VMware Tools をアップグレード (事前定義済み)
ホスト上の最新バージョンの VMware Tools に対する仮想マシンのコンプライアンス状態を確認します。 Update Manager は、 ESXi 5.5.x 以降を実行しているホスト上の仮想マシンに対する VMware Tools のアップグレードをサポートします。
ホストと整合するように仮想マシン ハードウェアをアップグレード (事前定義済み)
ホストがサポートする最新バージョンに対する仮想マシンの仮想ハードウェアのコンプライアンス状態をチェックします。 Update Manager は、 ESXi 6.5 を実行しているホスト上での、仮想ハードウェア バージョン vmx-13 へのアップグレードをサポートします。
仮想アプライアンスを最新版へアップグレード (事前定義済み)
仮想アプライアンス リリースの最新バージョンに対する仮想アプライアンスのコンプライアンス状態を確認します。

vSphere Web Client で、デフォルトのベースラインは、Update Manager サーバ管理ビューの [ベースラインおよびグループ] タブに表示されます。

vCenter Server システムが共通の vCenter Single Sign-On ドメインによって他の vCenter Server システムに接続され、グループ内の各 vCenter Server システム用に Update Manager インスタンスがある場合、作成および管理するベースラインおよびベースライン グループは、選択した Update Manager インスタンスが登録されている vCenter Server システムが管理するインベントリ オブジェクトにのみ適用されます。Update Manager インスタンスは、インスタンスが登録されている vCenter Server システムでのみ使用できます。