Update Manager は、インベントリ内のオブジェクトをスキャンおよび修正するときに使用できる、さまざまなタイプのベースラインをサポートしています。

Update Manager では、アップグレード ベースライン、パッチ ベースライン、および拡張機能ベースラインが提供されます。

アップグレード ベースライン

ベースライン 説明
ホスト アップグレード ベースライン 環境内のホストをどのバージョンにアップグレードするかを定義します。Update Manager 6.5 では、ESXi ホストをバージョン 5.5 および 6.0 から ESXi 6.5 にアップグレードできます。
仮想アプライアンス アップグレード ベースライン 選択した仮想アプライアンスをどのバージョンにアップグレードするかを定義します。たとえば、「仮想アプライアンス最新版へアップグレード(定義済み)」ベースラインを使って、最新リリースの仮想アプライアンス バージョンへアップグレードできます。
仮想マシン アップグレード ベースライン 仮想ハードウェアまたは VMware Tools をどのバージョンにアップグレードするかを定義します。Update Manager 6.5 を使用すると、ESXi 6.5 を実行しているホスト上での、ハードウェア バージョン vmx-13 および最新の VMware Tools バージョンへのアップグレードができます。

パッチ ベースライン

パッチ ベースラインは、所定のホストに適用する必要がある複数のパッチを定義します。パッチ ベースラインは、動的または固定のどちらかに設定できます。

ベースライン 説明
動的パッチ ベースライン 動的ベースラインの内容は、指定された基準に適合する適用可能なパッチに基づきます。適用可能なパッチのセットが変化すると、動的ベースラインも同様にアップデートされます。明示的に任意のパッチをベースラインに含めたり除外したりできます。
固定パッチ ベースライン Update Manager リポジトリから入手できるパッチのすべてのセットから、固定パッチ ベースラインにどのパッチを含めるかを手動で指定します。

拡張機能ベースライン

ベースライン 説明
拡張機能ベースライン 所定のホストに適用する必要がある拡張機能(サードパーティ製デバイス ドライバなどの追加のソフトウェア)を含みます。このようなソフトウェアがインストールされていないホストで拡張機能がインストールされ、すでにインストールされているホストではパッチが適用されます。ESXi ホストのすべてのサードパーティ製ソフトウェアはホスト拡張機能として分類されますが、ホスト拡張機能はサードパーティ製ソフトウェアだけに限られたものではありません。