Update Manager では、アップデートは Update Manager を使用して適用できるすべてのパッチ、エクステンション、およびアップグレードを意味します。インベントリ内のオブジェクトに添付するベースラインおよびベースライン グループ内のアップデートのコンプライアンス状態は、ターゲット オブジェクトのスキャンの実行後に算出されます。

競合
アップデートが、ホストの既存のアップデートまたは Update Manager のパッチ リポジトリ内の別のアップデートと競合しています。 Update Manager は、競合のタイプをレポートします。競合は、ターゲット オブジェクトの問題を示すのではありません。現在のベースライン選択に競合があることだけを意味します。スキャン、修正、ステージングの操作は実行できます。ほとんどの場合、競合を解決するための操作を実行する必要があります。
競合する新規モジュール
ホスト アップデートが、ソフトウェアをはじめて提供する新しいモジュールであり、ホスト上の既存のアップデートまたは Update Manager リポジトリ内の別のアップデートと競合しています。 Update Manager は、競合のタイプをレポートします。競合は、ターゲット オブジェクトの問題を示すのではありません。現在のベースライン選択に競合があることだけを意味します。スキャン、修正、ステージングの操作は実行できます。ほとんどの場合、競合を解決するための操作を実行する必要があります。
互換性のないハードウェア
選択したオブジェクトのハードウェアに互換性がないか、アップデートをサポートするためのリソースが不足しています。たとえば、32 ビットのホストに対してホスト アップグレード スキャンを実行する場合や、ホストの RAM が不足している場合です。
インストール済み
インストール済みのコンプライアンス状態は、アップデートがターゲット オブジェクトにインストールされており、これ以降のユーザーの操作は必要ないことを示します。
なし
コンプライアンスなし状態は、アップデートがそのターゲット オブジェクトに適用可能であるが、まだインストールされていないことを示します。このアップデートを使用してターゲット オブジェクトを修正する必要があり、そうすることで、アップデートは準拠状態になります。
パッケージの不足
この状態は、アップデートのメタデータがデポにあり、対応するバイナリ ペイロードがないときに発生します。原因として、指定したロケールのアップデートが製品にない、 Update Manager パッチ リポジトリが削除されたか破損している、 Update Manager がインターネットにアクセスしてアップデートをダウンロードできなくなった、または Update Manager リポジトリからアップグレード パッケージを手動で削除したという可能性があります。
新規モジュール
新規モジュール コンプライアンス状態は、アップデートが新規モジュールであることを示します。このコンプライアンス状態のアップデートがホスト パッチ ベースラインの一部である場合、アップデートをインストールできません。ホスト エクステンション ベースラインの一部である場合、新規モジュール状態は、モジュールがホスト上で見つからず、修正によってプロビジョニングされた可能性があることを示します。ベースラインのコンプライアンス状態は、新規モジュール状態のアップデートを含むベースラインのタイプによって異なります。ベースラインがホスト パッチ ベースラインである場合、ベースライン全体の状態は準拠になります。ベースラインがホスト エクステンション ベースラインである場合、ベースライン全体の状態は非準拠になります。
該当なし
該当なしのコンプライアンス状態は、パッチがそのターゲット オブジェクトに適用可能でないことを示します。パッチは、次のいずれかの理由から、該当なしのコンプライアンス状態になっている可能性があります。
  • このパッチを古い状態にするその他のパッチが、Update Manager パッチ リポジトリ内にあります。
  • アップデートがターゲット オブジェクトに適用されません。
インストール不能
アップデートをインストールできません。ターゲット オブジェクトでスキャン操作は成功しますが、修正は実行できません。
ホストにサポートされない旧式
このコンプライアンス状態は、主にパッチに当てはまります。ターゲット オブジェクトに、より新しいバージョンのパッチがあります。たとえば、パッチに複数のバージョンがある場合、最新のバージョンをホストに適用したあとは、以前のバージョンのパッチはホストにサポートされない旧式のコンプライアンス状態になります。
ステージング済み
このコンプライアンス状態は、ホスト パッチとホスト エクステンションに当てはまります。アップデートは Update Manager リポジトリからホストにコピーされていますが、まだインストールされていないことを示します。ステージング済みのコンプライアンス状態は、 ESXi 5.0 以降が実行されているホストをスキャンした場合にのみ発生する可能性があります。
不明
Update Manager でターゲット オブジェクトを正常にスキャンするまでは、パッチはそのオブジェクトに対して不明な状態になります。ターゲット オブジェクトがサポートされていないバージョンのターゲット オブジェクトである場合、 Update Manager にメタデータがない場合、またはパッチ メタデータが破損している場合に、スキャンが成功しないことがあります。
サポート対象外のアップグレード
アップグレード パスが正しくありません。たとえば、仮想マシンの現在のハードウェア バージョンが、ホストがサポートするバージョンより高い場合です。