CLI インストーラを使用して vCenter Server環境をアプライアンスに移行する場合、移行の詳細に関する値をパラメータで指定する必要があります。

ここでは、移行元となる vCenter Serverの入力データを指定するための構成パラメータを表形式で列挙しています。

重要: vCenter Server Applianceインストーラのパス、JSON 構成ファイルのパス、JSON 構成ファイル内の文字列値(パスワードを含む)には、ASCII 文字しか使用できません。拡張 ASCII および非 ASCII 文字はサポートされません。

バックスラッシュ (\) または引用符 (") を含む値を設定するには、バックスラッシュ (\) でその文字をエスケープする必要があります。たとえば、"password":"my\"password"とするとパスワードに my"password が設定され、"image":"C:\\vmware\\vcsa" とするとパスに C:\vmware\vcsa が設定されます。

ブール値は小文字のみ許容されます。値は truefalse のいずれかになります。たとえば、"ssh.enable":falseです。

JSON 移行テンプレートに含まれる構成パラメータのセクションとサブセクション

JSON 移行テンプレートでは、構成パラメータがセクションとサブセクションで体系化されています。

表 1. JSON 移行テンプレートに含まれる構成パラメータのセクションとサブセクション
セクション サブセクション 説明
new.vcsa- 移行先のアプライアンスを表します。 esxi ESXiホストにアプライアンスを直接デプロイする場合のみ使用します。
ターゲット ESXiホストに関する構成パラメータが含まれます。
注: esxiサブセクションまたは vc サブセクションのいずれかに記述する必要があります。
vc vCenter Serverインスタンスのインベントリにアプライアンスをデプロイする場合のみ使用します。

ターゲット ESXiホストまたは vCenter Server インベントリの DRS クラスタに関する構成パラメータを含みます。

注: vcサブセクションまたは esxi サブセクションのいずれかに記述する必要があります。
appliance アプライアンスに関する構成パラメータが含まれます。
os アプライアンスのオペレーティング システム設定について記述する構成パラメータが含まれます。
ovftool.arguments インストーラが生成する OVF ツール コマンドに、任意の引数と値を追加するためのオプションのサブセクション。
重要: vCenter Server Applianceインストーラは、 ovftool.arguments サブセクションの構成パラメータを検証しません。OVF ツールが認識しない引数を設定した場合、デプロイが失敗する可能性があります。
temporary.network 移行元から新しい(移行先)アプライアンスにデータを移すための一時ネットワークについての構成パラメータが含まれています。
user-options 移行元が vCenter Server インスタンスであるときにのみ使用します。特定のコンポーネントについて移行プロセスの特性を制御するための構成パラメータが含まれています。
source.vc- 移行元の vCenter Server、vCenter Single Sign-On、Platform Services Controller を表します。 vc.win 移行元となる vCenter Server、vCenter Single Sign-On、Platform Services Controller の Windows 環境を表す構成パラメータが含まれています。
run.migration.assistant 移行元の Windows 環境が仮想マシンとして動作中であり、なおかつ移行アシスタントの呼び出しを自動化したい場合にのみ使用します。移行元の Windows 環境が物理マシン上で稼動している場合や、移行元の Windows マシン上で移行アシスタントを手動実行する場合は、移行元マシンで移行アシスタントのコンソール出力からサムプリント値をコピーして vc.winサブセクションの migration.ssl.thumbprint キーに貼り付け、run.migration.assistant セクションを削除します。
ceip- VMware カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP) への参加について記述します。 settings VMware カスタマ エクスペリエンス改善プログラム (CEIP) に参加するかどうかを設定する ceip.enabled構成パラメータのみが含まれます。

組み込みの vCenter Single Sign-On または Platform Services Controller アプライアンスを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合にのみ必要となります。

注: trueに設定されている場合は、CLI のデプロイ コマンドに --acknowledge-ceip 引数を付けて実行する必要があります。

CEIP の詳細については、『vCenter Server およびホストの管理』の「カスタマ エクスペリエンス改善プログラムの構成」セクションを参照してください。

new.vcsaセクションの構成パラメータ

表 2. new.vcsaセクション、esxi サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
hostname 文字列 アプライアンスをデプロイするターゲット ESXiホストの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名 (FQDN)。
username 文字列 root など、ターゲット ESXiホストの 管理権限を持つユーザー名。
password 文字列 ターゲット ESXiホストの管理権限を持つユーザーのパスワード。
deployment.network 文字列 アプライアンスを接続するネットワーク名。
注: ネットワークは、ターゲット ESXiホストからアクセスできる必要があります。

ターゲット ESXiホストが 1 つしかネットワークを持たない場合、無視されます。

datastore 文字列 アプライアンスの仮想マシンの構成ファイルおよび仮想ディスクのすべてを格納するデータストアの名前。
注: データストアは、 ESXiホストからアクセスできる必要があります。

データストアには、十分な空き容量が必要です。

port 整数型 ESXiホストのポート番号。デフォルトのポートは 443 です。
表 3. new.vcsaセクション、vc サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
hostname 文字列 アプライアンスをデプロイするターゲット vCenter Serverインスタンスの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名 (FQDN)。
username 文字列 ターゲット vCenter Serverインスタンスの vCenter Single Sign-On 管理者ユーザー名。例: [email protected]
password 文字列 ターゲットの vCenter Serverインスタンスの vCenter Single Sign-On 管理者ユーザーのパスワード。
deployment.network 文字列 アプライアンスを接続するネットワーク名。
注: ネットワークは、アプライアンスをデプロイするターゲットの ESXiホストまたは DRS クラスタからアクセスできる必要があります。

ターゲットの ESXiホストまたは DRS クラスタが 1 つしかネットワークを持たない場合は、無視されます。

datacenter 文字列または配列 アプライアンスをデプロイするターゲットの ESXiホストまたは DRS クラスタを含む vCenter Server データセンター。
データセンターがフォルダまたはフォルダ構造の中に配置されている場合、値は複数の文字列をカンマ区切りで入力するか、カンマ区切りの複数の文字列を単一の文字列として入力します。次に例を示します。
["parent_folder", "child_folder", "datacenter_name"]
または
"parent_folder, child_folder, datacenter_name"
注: 値は大文字と小文字を区別します。
datastore 文字列 アプライアンスの仮想マシンの構成ファイルおよび仮想ディスクのすべてを格納するデータストアの名前。
注: データストアは、ターゲットの ESXiホストまたは DRS クラスタからアクセスできる必要があります。

データストアには、15 GB 以上の空き容量が必要です。

port 整数 vCenter Serverのポート番号。デフォルトのポートは 443 です。
target 文字列または配列

アプライアンスをデプロイするターゲット ESXiホストまたは DRS クラスタ。

重要: vCenter Serverインベントリに表示される名前を指定する必要があります。例えば、ターゲット ESXiホストの名前が vCenter Server インベントリ内の IP アドレスである場合、FQDN を指定することはできません。
ターゲット ESXiホストまたは DRS クラスタがフォルダまたはフォルダ構造の中に配置される場合、値は文字列のカンマ区切りのリストであるか、単一の文字列としてのカンマ区切りのリストである必要があります。次に例を示します。
["parent_folder", "child_folder", "esxi-host.domain.com"]
または
"parent_folder, child_folder, esxi-host.domain.com"
ターゲット ESXiホストがクラスタの一部である場合にパスを指定するには、文字列のカンマ区切りのリストか単一の文字列としてのカンマ区切りのリストを使用します。次に例を示します。
["cluster_name", "esxi-host.domain.com"] 
				  
または
"cluster_name, esxi-host.domain.com"
注: 値は大文字と小文字を区別します。
vm.folder 文字列 オプション。アプライアンスを追加する仮想マシン フォルダ名。
表 4. new.vcsaセクション、appliance サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
thin.disk.mode Boolean シン仮想ディスクを搭載するアプライアンスをデプロイするには、trueに設定します。
deployment.option 文字列 アプライアンスのサイズ。
  • デフォルト ストレージ サイズの最大 10 ホストおよび 100 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、tiny に設定します。

    2 個の CPU、8 GB のメモリ、250 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大きなストレージ サイズの最大 10 ホストおよび 100 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、tiny-lstorage に設定します。

    2 個の CPU、8 GB のメモリ、775 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特に大きなストレージ サイズの最大 10 ホストおよび 100 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、tiny-xlstorage に設定します。

    2 個の CPU、8 GB のメモリ、1650 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • デフォルト ストレージ サイズの最大 100 ホストおよび 1,000 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、small に設定します。

    4 個の CPU、16 GB のメモリ、290 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大きなストレージ サイズの最大 100 ホストおよび 1,000 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、small-lstorage に設定します。

    4 個の CPU、16 GB のメモリ、820 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特に大きなストレージ サイズの最大 100 ホストおよび 1,000 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、small-xlstorage に設定します。

    4 個の CPU、16 GB のメモリ、1700 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • デフォルト ストレージ サイズの最大 400 ホストおよび 4,000 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、medium に設定します。

    8 個の CPU、24 GB のメモリ、425 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大きなストレージ サイズの最大 400 ホストおよび 4,000 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、medium-lstorage に設定します。

    8 個の CPU、24 GB のメモリ、925 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特に大きなストレージ サイズの最大 400 ホストおよび 4,000 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、medium-xlstorage に設定します。

    8 個の CPU、24 GB のメモリ、1805 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • デフォルト ストレージ サイズの最大 1,000 ホストおよび 10,000 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、large に設定します。

    16 個の CPU、32 GB のメモリ、640 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大きなストレージ サイズの最大 1,000 ホストおよび 10,000 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、large-lstorage に設定します。

    16 個の CPU、32 GB のメモリ、990 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特に大きなストレージ サイズの最大 1,000 ホストおよび 10,000 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、large-xlstorage に設定します。

    16 個の CPU、32 GB のメモリ、1870 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • デフォルト ストレージ サイズの最大 2,000 ホストおよび 35,000 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、xlarge に設定します。

    48 個の CPU、24 GB のメモリ、980 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大きなストレージ サイズの最大 2,000 ホストおよび 35,000 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、xlarge-lstorage に設定します。

    48 個の CPU、24 GB のメモリ、1030 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特に大きなストレージ サイズの最大 2,000 ホストおよび 35,000 仮想マシンに対して、Platform Services Controllerが組み込まれた vCenter Server Appliance をデプロイする場合、xlarge-xlstorage に設定します。

    48 個の CPU、24 GB のメモリ、1910 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • デフォルト ストレージ サイズの最大 10 ホストおよび 100 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-tiny に設定します。

    2 個の CPU、8 GB のメモリ、250 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大きなストレージ サイズの最大 10 ホストおよび 100 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-tiny-lstorage に設定します。

    2 個の CPU、8 GB のメモリ、775 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特に大きなストレージ サイズの最大 10 ホストおよび 100 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-tiny-xlstorage に設定します。

    2 個の CPU、8 GB のメモリ、1650 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • デフォルト ストレージ サイズの最大 100 ホストおよび 1,000 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-small に設定します。

    4 個の CPU、16 GB のメモリ、290 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大きなストレージ サイズの最大 100 ホストおよび 1,000 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-small-lstorage に設定します。

    4 個の CPU、16 GB のメモリ、820 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特に大きなストレージ サイズの最大 100 ホストおよび 1,000 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-small-xlstorage に設定します。

    4 個の CPU、16 GB のメモリ、1700 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • デフォルト ストレージ サイズの最大 400 ホストおよび 4,000 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-medium に設定します。

    8 個の CPU、24 GB のメモリ、425 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大きなストレージ サイズの最大 400 ホストおよび 4,000 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-medium-lstorage に設定します。

    8 個の CPU、24 GB のメモリ、925 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特に大きなストレージ サイズの最大 400 ホストおよび 4,000 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-medium-xlstorage に設定します。

    8 個の CPU、24 GB のメモリ、1805 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • デフォルト ストレージ サイズの最大 1,000 ホストおよび 10,000 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-large に設定します。

    16 個の CPU、32 GB のメモリ、640 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大きなストレージ サイズの最大 1,000 ホストおよび 10,000 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-large-lstorage に設定します。

    16 個の CPU、32 GB のメモリ、990 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特に大きなストレージ サイズの最大 1,000 ホストおよび 10,000 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-large-xlstorage に設定します。

    16 個の CPU、32 GB のメモリ、1870 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • デフォルト ストレージ サイズの最大 2,000 ホストおよび 35,000 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-xlarge に設定します。

    48 個の CPU、24 GB のメモリ、980 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 大きなストレージ サイズの最大 2,000 ホストおよび 35,000 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-xlarge-lstorage に設定します。

    48 個の CPU、24 GB のメモリ、1030 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • 特に大きなストレージ サイズの最大 2,000 ホストおよび 35,000 仮想マシンに対して、外部の Platform Services Controllerを使用する vCenter Server Appliance をデプロイする場合、management-xlarge-xlstorage に設定します。

    48 個の CPU、24 GB のメモリ、1910 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

  • Platform Services Controllerアプライアンスをデプロイする場合、infrastructure に設定します。

    2 個の CPU、4 GB のメモリ、60 GB のストレージが搭載されたアプライアンスをデプロイします。

image 文字列 オプション。vCenter Server Applianceインストール パッケージへのローカル ファイル パスまたは URL

デフォルトでは、インストーラは、vcsa フォルダの ISO ファイルに含まれるインストール パッケージを使用します。

name 文字列 アプライアンスの仮想マシン名。

パーセント記号 (%)、バックスラッシュ (\)、スラッシュ (/) 以外の ASCII 文字しか含めることはできません。また、80 文字未満である必要があります。

ovftool.path 文字列 オプション。OVF ツール実行ファイルへのローカル ファイル パス

デフォルトでは、インストーラは、vcsa/ovftool フォルダの ISO ファイルに含まれる OVF ツール インスタンスを使用します。

表 5. new.vcsaセクション、os サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
password 文字列 アプライアンスのオペレーティング システムの root ユーザーのパスワード。

パスワードは 8~20 文字で入力し、1 つ以上の大文字、1 つ以上の小文字、1 つ以上の数字、および 1 つ以上の特殊文字(ドル記号 ($)、ハッシュ キー (#)、アット記号 (@)、ピリオド (.)、感嘆符 (!) など)が含まれている必要があります。すべての文字は、スペース以外の下位 ASCII 文字にする必要があります。

ssh.enable Boolean アプライアンスへの SSH 管理者ログインを有効にするには、trueに設定します。
表 6. new.vcsaセクション、temporary.network サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
ip.family 文字列 アプライアンスのネットワークの IP アドレスのバージョン。

ipv4または ipv6 に設定します。

mode 文字列 アプライアンスのネットワークの IP アドレスの割り当て。

staticまたは dhcp に設定します。

ip 文字列 アプライアンスの IP アドレス。

固定割り当てを使用する場合、つまり、modeパラメータを static に設定する場合のみ必要となります。

ネットワークの IP アドレスのバージョン、つまり、ip.familyパラメータの値に対応する IPv4 または IPv6 アドレスを設定する必要があります。

IPv4 アドレスは、RFC 790 ガイドラインに準拠する必要があります。

IPv6 アドレスは、RFC 2373 ガイドラインに準拠する必要があります。

dns.servers 文字列値または配列値 1 つ以上の DNS サーバの IP アドレス。
複数の DNS サーバを設定するには、文字列のカンマ区切りのリストか単一の文字列としてのカンマ区切りのリストを使用します。次に例を示します。
["x.y.z.a", "x.y.z.b"]
または
"x.y.z.a, x.y.z.b"

固定割り当てを使用する場合、つまり、modeパラメータを static に設定する場合のみ必要となります。

prefix 文字列 ネットワーク プリフィックス長。

割り当てを使用する場合、つまり、modeパラメータを static に設定する場合のみ必要となります。

IPv4 バージョンの場合、値は、0から 32 の間である必要があります。

IPv6 バージョンの場合、値は、0から 128 の間である必要があります。

gateway 文字列 デフォルト ゲートウェイの IP アドレス。

IPv6 バージョンの場合、値を defaultにできます。

system.name 文字列 プライマリ ネットワーク ID。

IP アドレスまたは FQDN。FQDN が望ましい。

デプロイ後に、このパラメータの値を変更することはできません。

FQDN およびドット付き 10 進数は、RFC 1123 ガイドラインに準拠する必要があります。

表 7. new.vcsaセクション、user-options サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
vcdb.migrateSet 文字列 データ移行オプションを設定します。選択できるオプションは coreallcore_events_tasks です。core に設定すると、コア インベントリと構成データのみが移行されます。all に設定すると、統計、イベント、アラーム、タスクなどの vCenter Server のパフォーマンス データと履歴データがすべて移行されます。移行するデータを限定すると、全体のダウンタイムが短縮されます。

移行アシスタントの自動呼び出しの要件

移行アシスタントの呼び出しを自動化するには、run.migration.assistantサブセクションを使用します。自動呼び出しが機能するのは、移行元の Windows 環境が仮想マシンとして実行されている場合に限られます。

os.username パラメータまたは vum.os.username パラメータには、管理者権限への昇格が不要なユーザー アカウントを指定してください。例:
  • 組み込みの Windows 管理者アカウント
  • ユーザー名が Administrator 以外で、かつローカル Windows Administrators グループに属しているユーザーのアカウント
  • ユーザー名が Administrator で、かつローカル Windows Administrators グループに属しているドメイン システム管理者アカウント
  • ユーザー名 ID は、your_domain_name\\user_ID 形式で指定してください。user_ID@your_domain_name 形式は使用しないでください。
制限: 管理者権限への昇格を必要とする Windows アカウントでは、移行アシスタントの自動呼び出しが正常に機能しません。移行元の Windows マシン上で移行アシスタントを手動実行してください。移行元マシンで移行アシスタントのコンソール出力からサムプリント値をコピーして vc.winサブセクションの migration.ssl.thumbprint キーに貼り付け、 run.migration.assistant セクションを削除します。

source.vcセクションの構成パラメータ

表 8. source.vcセクション、vc.win サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
hostname 文字列 移行元となる vCenter Server、vCenter Single Sign-On、Platform Services Controller の Windows 環境のホスト名または IP アドレス。
username 文字列 移行する vCenter Server、vCenter Single Sign-On、Platform Services Controller の各インスタンスに対する管理者権限を持つ vCenter Single Sign-On ユーザー名。
password 文字列 移行する vCenter Server、vCenter Single Sign-On、Platform Services Controller の各インスタンスのパスワード。
migration.port 文字列 移行アシスタントのコンソールに表示される移行アシスタントのポート番号。デフォルトのポートは 9123 です。
active.directory.domain 文字列 移行元の vCenter Serverインスタンスが参加している Active Directory ドメインの名前。
active.directory.username 文字列 移行元の vCenter Serverインスタンスが参加している Active Directory ドメインの管理者のユーザー名。
active.directory.password 文字列 移行元の vCenter Serverインスタンスが参加している Active Directory ドメインの管理者のパスワード。
注: 入力した認証情報はインストーラによって検証されますが、移行先のマシンを Active Directory ドメインに追加するうえで必要な権限まではチェックされません。Active Directory ドメインにマシンを追加するために必要なすべての権限をユーザーの認証情報が満たしていることを確認してください。
migration.ssl.thumbprint 文字列 移行アシスタントの SSL サムプリント。
表 9. source.vcセクション、run.migration.assistant サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
esxi.hostname 文字列 移行元の vCenter Server、vCenter Single Sign-On、Platform Services Controller の各インスタンスが存在する ESXi の FQDN または IP アドレス。
esxi.username 文字列 ESXiホストの管理者権限を持つユーザーの名前。
esxi.password 文字列 ESXiホスト ユーザーのパスワード。空欄に(省略)した場合、テンプレートの検証時にコマンド コンソールからパスワードを入力するように求められます。
esxi.port 文字列 ESXiホストのポート番号。デフォルトのポートは 443 です。
os.username 文字列 移行元 Windows マシンの管理者のユーザー名。
os.password 文字列 移行元 Windows マシンの管理者ユーザーのパスワード。空欄に(省略)した場合、テンプレートの検証時にコマンド コンソールから入力するように求められます。
migration.ip 文字列 移行対象となるネットワーク アダプタの IP アドレス。
migration.port 文字列 移行アシスタントのコンソールに表示される移行アシスタントのポート番号。デフォルトのポートは 9123 です。
export.dir 文字列 ソースの構成とデータをエクスポートするディレクトリ。
sa.password 文字列 ネットワークvCenter Serverサービス アカウント ユーザーのパスワードの IP アドレス。LocalSystem 以外のアカウントでvCenter Serverサービスが実行されている場合、このオプションは必須です。空欄に(省略)した場合、テンプレートの検証時にコマンド コンソールから入力するように求められます。
表 10. source.vumセクション、run.migration.assistant サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
esxi.hostname 文字列 移行元の vCenter Server、vCenter Single Sign-On、Platform Services Controller の各インスタンスが存在する ESXi の FQDN または IP アドレス。
esxi.username 文字列 ESXiホストの管理者権限を持つユーザーの名前。
esxi.password 文字列 ESXiホスト ユーザーのパスワード。空欄に(省略)した場合、テンプレートの検証時にコマンド コンソールからパスワードを入力するように求められます。
esxi.port 文字列 ESXiホストのポート番号。デフォルトのポートは 443 です。
vum.hostname 文字列 移行元の Update Managerインスタンスが存在する ESXi の FQDN または IP アドレス。
vum.os.username 文字列 移行元 Windows マシンの管理者のユーザー名。
vum.os.password 文字列 Update Managerの移行元 Windows マシンの管理者ユーザーのパスワード。空欄に(省略)した場合、テンプレートの検証時にコマンド コンソールから入力するように求められます。
migration.port 文字列 移行アシスタントのコンソールに表示される移行アシスタントのポート番号。デフォルトのポートは 9123 です。
export.dir 文字列 ソースの構成とデータをエクスポートするディレクトリ。

ceipセクションの構成パラメータ

表 11. ceipセクション、settings サブセクションの構成パラメータ
名前 タイプ 説明
ceip.enabled Boolean このアプライアンスの CEIP に参加するには、trueに設定します。