組織で使用している ESXi ホストが vSAN のハードウェア要件を満たすことを確認します。
ストレージ デバイスの要件
vSAN 構成に含まれるすべてのキャパシティ デバイス、ドライバ、およびファームウェア バージョンが、『VMware 互換性ガイド』の「vSAN」セクションのリストに記載され、認定されている必要があります。
ストレージ コンポーネント |
要件 |
---|---|
キャッシュ |
|
仮想マシンのデータ ストレージ |
|
ストレージ コントローラ |
SAS または SATA ホスト バス アダプタ (HBA)、またはパススルー モードか RAID 0 モードの RAID コントローラ 1 つ。 |
メモリ
vSAN のメモリ要件は、ESXi ハイパーバイザーによって管理されるディスク グループとデバイスの数によって決まります。各ホストには、最大で 5 個のディスク グループと、ディスク グループあたり最大で 7 個のキャパシティ デバイスに対応できるよう、最小でも 32 GB のメモリを搭載する必要があります。
フラッシュ起動デバイス
インストール中に、ESXi インストーラによって、起動デバイスにコア ダンプ パーティションが作成されます。コア ダンプ パーティションのデフォルトのサイズは、大半のインストール要件を満たしています。
ESXi ホストのメモリが 512 GB 以下である場合は、USB、SD、または SATADOM デバイスからホストを起動できます。vSAN を USB デバイスや SD カードから起動する場合、起動デバイスのサイズは少なくとも 4 GB にする必要があります。
ESXi ホストのメモリが 512 GB より大きい場合は、SATADOM またはディスク デバイスからホストを起動する必要があります。SATADOM デバイスから vSAN ホストを起動する場合は、シングル レベル セル (SLC) デバイスを使用する必要があります。起動デバイスのサイズは少なくとも 16 GB にする必要があります。
vSAN 6.5 以降では、vSAN クラスタに含まれる ESXi ホストで既存のコア ダンプ パーティションのサイズを変更できるため、USB/SD デバイスからの起動が可能です。詳細については、VMware のナレッジベースの記事http://kb.vmware.com/kb/2147881を参照してください。
ESXi 6.0 以降のホストを USB デバイスまたは SD カードから起動する場合、vSAN トレース ログは RAM ディスクに書き込まれます。これらのログは、シャットダウンまたはシステム クラッシュ(パニック)中に自動的に永続メディアにオフロードされます。これは、ESXi を USB スティックまたは SD カードから起動するときに、vSAN トレースを処理するために唯一サポートされている方法です。電源停止が起こった場合、vSAN トレース ログは保存されません。
ESXi 6.0 以降のホストを SATADOM デバイスから起動する場合、vSAN トレース ログは直接 SATADOM デバイスに書き込まれます。したがって、SATADOM デバイスがこのガイドで概説した仕様を満たすことが重要です。