vSAN クラスタの一部である ESXi のインストールをフラッシュ デバイスから開始する場合、特定の制限が適用されます。
USB/SD デバイスから vSAN ホストを起動する際には、4 GB 以上の高品質の USB または SD フラッシュ ドライブを使用する必要があります。
SATADOM デバイスから vSAN ホストを起動する場合は、シングル レベル セル (SLC) デバイスを使用する必要があります。起動デバイスのサイズは少なくとも 16 GB にする必要があります。
インストール中に、ESXi インストーラによって起動デバイスにコアダンプ パーティションが作成されます。コア ダンプ パーティションのデフォルトのサイズは、大半のインストール要件を満たしています。
ESXi ホストのメモリが 512 GB 以下である場合は、USB、SD、または SATADOM デバイスからホストを起動できます。ESXi ホストのメモリが 512 GB より大きい場合は、SATADOM またはディスク デバイスからホストを起動する必要があります。
vSAN 6.5 以降では、vSAN クラスタに含まれる ESXi ホストで既存のコア ダンプ パーティションのサイズを変更し、USB/SD デバイスから起動できます。詳細については、VMware のナレッジベースの記事http://kb.vmware.com/kb/2147881を参照してください。
ディスクから起動するホストには、ローカル VMFS があります。仮想マシンを実行している VMFS を含むディスクがある場合は、vSAN 用でない ESXi 起動用のディスクを分離する必要があります。この場合は、コントローラも分離する必要があります。
vSAN のログ情報と起動デバイス
USB または SD デバイスから ESXi を起動すると、ホストの再起動時にログ情報やスタック トレースが失われます。これは、スクラッチ パーティションが RAM ドライブ上に存在するためです。ログ、スタック トレース、メモリ ダンプには、恒久的ストレージを使用します。
ログ情報は、vSAN データストアには保存しないでください。vSAN クラスタで障害が発生した場合に、ログ情報にアクセスできなくなる可能性があるため、この構成はサポートされていません。
恒久的なログ ストレージに関して、次のオプションを検討します。
vSAN に使用されておらず、VMFS または NFS でフォーマットされたストレージ デバイスを使用します。
メモリ ダンプとシステム ログを vCenter Server に送信するように、ホストで ESXi Dump Collector と vSphere Syslog Collector を構成します。
恒久的な場所を使用するスクラッチ パーティションの設定の詳細については、『vSphere のインストールとセットアップ』ドキュメントを参照してください。