スナップショットを削除すると、そのスナップショットはスナップショット マネージャから消去されます。スナップショット ファイルは、統合されてスナップショット ディスクに書き込まれ、仮想マシンのベース ディスクにマージされます。

スナップショットを削除しても、仮想マシンや別のスナップショットは変更されません。スナップショットを削除すると、スナップショットと前回のディスク状態との差分が統合され、削除されたスナップショットに関する情報が含まれている差分ディスクのすべてのデータが親ディスクに書き込まれます。ベース親スナップショットを削除すると、すべての変更内容は、ベース仮想マシン ディスクにマージされます。

スナップショットを削除するには、大量の情報を読み取り、ディスクに書き込む必要があります。そのプロセスにより、統合が完了するまで、仮想マシンのパフォーマンスが低下する可能性があります。スナップショットを統合すると冗長ディスクが削除されます。これにより、仮想マシンのパフォーマンスが向上し、ストレージ容量を節約できます。スナップショットの削除とスナップショット ファイルの統合にかかる時間は、最後にスナップショットを作成してからゲスト OS が仮想ディスクに書き込むデータの量によって異なります。必要な時間は、統合中に仮想マシンが書き込むデータの量に比例します (仮想マシンがパワーオン状態の場合)。

ディスクの統合に失敗すると、仮想マシンのパフォーマンスが低下する可能性があります。リストを表示して、統合操作を別途実行する必要がある仮想マシンがあるかどうかを確認できます。複数の仮想マシンの統合状態を表示して判別し、統合操作を別途実行する方法については、vSphere の仮想マシン管理 を参照してください。

[削除]
スナップショット ツリーから 1 つの親スナップショットまたは子スナップショットを削除するには、 [削除] オプションを使用します。 [削除] オプションでは、スナップショットの状態と以前のディスク状態との差分が親スナップショットに書き込まれます。
注: 1 つのスナップショットを削除する場合、仮想マシンの現在の状態は保持され、その他のスナップショットに影響はありません。
[削除] オプションを使用して、破損したスナップショットとそのファイルを、親スナップショットにマージせずに、スナップショット ツリーの破棄された分岐から削除することもできます。
[すべて削除]
スナップショット マネージャからすべてのスナップショットを削除するには、 [すべて削除] オプションを使用します。 [すべて削除] オプションでは、スナップショットと前回の差分ディスクの状態との差分が統合されてベース親ディスクに書き込まれ、ベース仮想マシン ディスクにマージされます。

アップデートやインストールに失敗した場合などに、スナップショット ファイルが親スナップショットとマージされないようにするには、まず [リストア] コマンドを使用して、前回のスナップショットにリストアします。この操作により、スナップショットの差分ディスクが無効にされ、メモリ ファイルが削除されます。続いて、[削除] オプションを使用して、スナップショットとそれに関連するファイルを削除します。