ESXi ホストまたはクライアント コンピュータから仮想マシンへの USB パススルーをサポートするために、USB コントローラを仮想マシンに追加できます。

VMRC では、1 台の仮想マシンにつき、1 個の仮想 xHCI コントローラ、1 個の仮想 EHCI コントローラ、および 1 個の仮想 UHCI コントローラを追加できます。vSphere Web Client では、1 個の xHCI コントローラおよび 1 個の EHCI+UHCI コントローラを追加できます。ハードウェア バージョン 11 では、1 つの xHCI コントローラあたりでサポートされるルート ハブ ポート数は 8 です(4 つの論理 USB 3.0 ポートと 4 つの論理 USB 2.0 ポート)。

コントローラの追加に必要な条件は、デバイスのバージョン、パススルーのタイプ (ホスト コンピュータまたはクライアント コンピュータ)、およびゲスト OS によって異なります。

表 1. USB コントローラのサポート
コントローラ タイプ サポート対象の USB デバイスのバージョン ESXi ホストから仮想マシンへのパススルーのサポート クライアント コンピュータから仮想マシンへのパススルーのサポート
EHCI+UHCI 2.0 および 1.1 はい はい
xHCI 3.0、2.0、および 1.1 はい(USB 3.0、2.0、および 1.1 デバイスのみ) 可(Linux、Windows 8 以降、Windows Server 2012 以降のゲスト)

Mac OS X システムでは、EHCI+UHCI コントローラはデフォルトで有効で、USB マウスおよびキーボードによるアクセスに必要です。

Linux ゲストを搭載した仮想マシンの場合、1 つまたは両方のコントローラを追加できますが、3.0 superspeed デバイスは、ESXi ホストから仮想マシンへのパススルーではサポートされません。同じタイプのコントローラを 2 個追加することはできません。

ESXi ホストから仮想マシンへの USB パススルーでは、USB アービトレータは最大で 15 個の USB コントローラを監視できます。上限である 15 個を超えるコントローラがシステムに存在し、それに USB デバイスを接続した場合、デバイスは仮想マシンで使用できません。

前提条件

  • ESXi ホストには、USB 3.0、2.0 および 1.1 デバイスをサポートする USB コントローラのハードウェアおよびモジュールが必要です。
  • クライアント コンピュータには、USB 3.0、USB 2.0、および USB 1.1 デバイスをサポートする USB コントローラのハードウェアおよびモジュールが必要です。
  • Linux ゲストで xHCI コントローラを使用するには、Linux カーネル バージョンが 2.6.35 以降であることを確認します。
  • 仮想マシンがパワーオン状態であることを確認します。
  • 必要な権限(ESXi ホスト パススルー):仮想マシン.構成.デバイスの追加または削除

手順

  1. インベントリで仮想マシンを右クリックし、[設定の編集] を選択します。
  2. [仮想ハードウェア] タブで、[新規デバイス] ドロップダウンメニューから [USB コントローラ] を選択し、[追加] をクリックします。
    新しい USB コントローラが、仮想ハードウェア デバイス リストの下部に表示されます。
  3. [新規 USB コントローラ] を展開して、USB コントローラ タイプを変更します。
    互換性のエラーが表示された場合、コントローラを追加する前に修正します。
  4. [OK] をクリックします。

次のタスク

仮想マシンに 1 つ以上の USB デバイスを追加します。