VMware vSAN 6.6 リリース ノート

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更新日:2017 年 5 月 16 日

VMware vSAN 6.6 | 2017 年 4 月 18 日 | ISO ビルド 5310538

リリース ノートに追加または更新された内容をご確認ください。

リリース ノートの概要

このリリース ノートには、次のトピックが含まれています。

新機能

VMware Virtual SAN (vSAN) 6.6 には、次の新機能および機能強化が含まれています。

  • ユニキャスト。vSAN 6.6 以降のリリースでは、vSAN クラスタをサポートする物理スイッチではマルチキャストは必要ありません。vSAN クラスタにそれ以前のバージョンのソフトウェアを実行しているホストがある場合は、マルチキャスト ネットワークが必要です。

  • 暗号化。vSAN は、vSAN データストアの保存データ (data-at-rest) 暗号化をサポートします。暗号化を有効にすると、vSAN はシステムを停止せずに、クラスタ内のすべてのディスク グループを順番に再フォーマット(ローリング再フォーマット)します。vSAN 暗号化では、vCenter Server とキー管理サーバ (KMS) 間の信頼された接続が必要です。KMS は、KMIP (Key Management Interoperability Protocol) 1.1 標準をサポートする必要があります。

  • ローカルの障害保護により機能強化されたストレッチ クラスタの可用性。ストレッチ クラスタの 1 つのサイト内の仮想マシン オブジェクトに対してローカルの障害保護を提供することができます。クラスタで許容されるプライマリ レベルの障害数、および単一サイト内のオブジェクトで許容されるセカンダリ レベルの障害数を定義することができます。あるサイトが利用不能になると、vSAN は利用可能なサイトのローカルの冗長性を利用して可用性を維持します。
    • ローカルの障害保護により機能強化されたストレッチ クラスタの可用性。ストレッチ クラスタの 1 つのサイト内の仮想マシン オブジェクトに対してローカルの障害保護を提供することができます。クラスタで許容されるプライマリ レベルの障害数、および単一サイト内のオブジェクトで許容されるセカンダリ レベルの障害数を定義します。あるサイトが利用不能になると、vSAN は利用可能なサイトのローカルの冗長性を利用して可用性を維持します。
    • 監視ホストの変更。ストレッチ クラスタの監視ホストを変更することができます。[フォールト ドメインおよびストレッチ クラスタ] ページで、[監視ホストの変更] をクリックします。

  • Configuration Assist とアップデート。[Configuration Assist] ページと [アップデート] ページを使用して、vSAN クラスタの構成をチェックし、問題を解決することができます。
    • [Configuration Assist] では、クラスタ コンポーネントの構成を検証し、問題をトラブルシューティングして解決することができます。構成チェックは、vSAN 健全性サービスの場合と同じようにカテゴリに分類されます。構成チェックはハードウェア互換性、ネットワークおよび vSAN 構成オプションを対象とします。
    • [アップデート] ページを使用して、ストレージ コントローラのファームウェアとドライバを vSAN の要件に合わせて更新することができます。

  • 再同期の調整。クラスタ再同期に使用される IOPS を調整することができます。再同期のためにクラスタ内で遅延が増える場合、またはホスト上の再同期トラフィック量が多い場合は、この制御を行います。

  • 健全性サービスの機能強化。暗号化、クラスタ メンバーシップ、時間ドリフト、コントローラ ファームウェア、ディスク グループ、物理ディスク、ディスク バランスのための新規および機能強化された健全性チェック。オンラインの健全性チェックは、vSAN クラスタ健全性を監視し、さらに詳細な分析のために VMware の分析バックエンド システムにデータを送信することができます。オンラインの健全性チェックを使用するには、カスタマ エクスペリエンス改善プログラムに参加する必要があります。

  • Updated:ホストベースの vSAN 監視。vSAN の健全性と基本構成は ESXi Host Client によって監視することができます。Host Client ナビゲータで、[ストレージ] をクリックします。vSAN データストアを選択し、[監視] をクリックします。複数のタブをクリックして、ホストの vSAN 情報を確認します。[vSAN] タブで [設定の編集] をクリックし、ホスト レベルで構成の問題を修正できます。

  • パフォーマンス サービスの機能強化。vSAN のパフォーマンス サービスには、ネットワーク、再同期、および iSCSI の統計が含まれています。パフォーマンス ビューでは保存された時間範囲を選択することができます。パフォーマンス クエリを実行するときに、vSAN は選択されたそれぞれの時間範囲を保存します。

  • vSAN と vCenter Server Appliance の統合。vCenter Server Appliance をデプロイするときに vSAN クラスタを作成し、そのクラスタ上でアプライアンスをホストすることができます。vCenter Server Appliance インストーラにより、ホストから要求されるディスクを備えた単一ホストの vSAN クラスタを作成することができます。vCenter Server Appliance は vSAN クラスタ上にデプロイされます。

  • メンテナンス モードの機能強化。[メンテナンス モードの確認] ダイアログ ボックスは、メンテナンス作業のガイドとなる情報を提供します。ここでは、各データ退避オプションの影響を表示することができます。たとえば、選択されたオプションを完了するのに十分な空き容量があるかを確認することができます。

  • リバランスおよび修復の機能強化。ディスクのリバランス操作がさらに効率化されました。手動によるリバランス操作によってより詳細な進捗レポートが提供されます。
    • リバランス プロトコルが調整され、より効率的に動作し、クラスタのバランスをさらに向上させます。手動によるリバランスによって、より多くの更新情報とより詳細な進捗レポートが提供されます。
    • より少ないクラスタ再同期でより効率的な修復操作を行います。vSAN は、低下または不完全コンポーネントを部分的に修復して、vSAN がオブジェクトを準拠させることができない場合でも、許容する障害を増やすことができます。

  • ディスク障害の処理。ディスクで遅延または輻輳の状態が長時間続く場合、vSAN はディスクが停止しているとみなして、そのディスクからデータを退避します。vSAN はこの停止ディスクについて、データの退避または再構築を行います。クラスタのリソースが不足している場合、またはアクセス不能なオブジェクトがある場合を除いて、ユーザーによるアクションは必要ありません。vSAN がデータの退避を完了すると、健全性ステータスは DyingDiskEmpty としてリストされます。vSAN は障害のあるデバイスをアンマウントしません。

  • 新しい esxcli コマンド。
    • vSAN クラスタの健全性を表示: esxcli vsan health
    • vSAN デバッグ情報を表示: esxcli vsan debug

VMware vSAN コミュニティ

vSAN コミュニティ Web サイトを使用して、vSAN の使用中に見つかった問題に対してフィードバックを提供したり、サポートを依頼します。

このリリースのアップグレード

vSAN のアップグレードの詳細については、VMware Virtual SAN 6.6 のドキュメントを参照してください。

vSAN 6.6 は完全アップグレードを必要とする新しいメジャー リリースです。vSAN 6.6 へのアップグレードを完了するには次のタスクを実行します。

  1. vCenter Server を vSphere 6.5.0d にアップグレードする。詳細については、VMware vCenter Server 6.5.0d リリース ノートを参照してください。
  2. ESXi ホストを vSphere 6.5.0d にアップグレードする。詳細については、VMware ESXi 6.5.0d リリース ノートを参照してください。
  3. vSAN のオンディスク フォーマットをバージョン 5.0 にアップグレードする。

注:vSphere 6.0 Update 3 から vSphere 6.5.0d および vSAN 6.6 への直接アップグレードはサポートされていません。

容量の少ないホストのオンディスク フォーマットのアップグレード

vSAN オンディスク フォーマットのアップグレード中に、ディスク グループの退避が実行されます。ディスク グループが削除されて、オンディスク フォーマット バージョン 5.0 にアップグレードされてから、ディスク グループが再びクラスタに追加されます。2 ノードまたは 3 ノード クラスタの場合、あるいはキャパシティが不足していて各ディスク グループの退避を実行できないクラスタの場合、次の RVC コマンドを使用してオンディスク フォーマットをアップグレードする必要があります。vsan.ondisk_upgrade --allow-reduced-redundancy

冗長性の低下を許可する場合、この方法ではデータがクラスタ内の他のホストに退避されないため、アップグレードの間、仮想マシンが保護されません。この方法では、各ディスク グループが削除されて、オンディスク フォーマットがアップグレードされ、ディスク グループが再びクラスタに追加されます。すべてのオブジェクトを引き続き使用できますが、冗長性は低下します。

vSAN 6.6 へのアップグレード中にデデュープおよび圧縮を有効にすると、vSphere Web Client から [冗長性の低下を許可] を選択できます。

ストレッチ クラスタでの VMware Update Manager の使用

VMware Update Manager を使用して複数のホストを並行してアップグレードすると、ストレッチ クラスタ内のデータ ホストのいずれかと並行して、監視ホストがアップグレードされます。アップグレードの問題を回避するため、ストレッチ クラスタ内のデータ ホストと並行して監視ホストをアップグレードする構成は VMware Update Manager で使用しないでください。すべてのデータ ホストが正常にアップグレードされてメンテナンス モードを終了してから、監視ホストをアップグレードします。

アップグレード中の健全性チェック エラーの確認

vSAN オンディスク フォーマットのアップグレード中に、物理ディスクの健全性チェック(メタデータの健全性チェック)が断続的に失敗することがあります。主に vSAN でストレージ デバイスに物理ブロックを割り当てる必要があることが原因で、ステージング解除プロセスが遅れている場合、これらのエラーが発生する可能性があります。複数の仮想マシンの展開などのアクティビティの多い期間が終了した後は、この健全性チェックのステータスを確認してからアクションを実行します。健全性チェックが赤のままである場合、警告が有効になっています。健全性チェックが緑の場合、以前の警告を無視できます。詳細については、ナレッジベースの記事 2108690 を参照してください。

制限

vSAN 6.6 リリースにおけるその他の構成制限の最大値については、『構成の上限』ドキュメントを参照してください。

既知の問題

    vSAN 6.6 では、以下の既知の問題が確認されています。

  • クラスタ一貫性の健全性チェックが深い再キー化操作の実行中に失敗する
    暗号化された vSAN クラスタ上で深い再キー化操作を実行すると、完了するまで数時間かかる場合があります。再キー化の実行中に、次の健全性チェックで障害が検出される場合があります:クラスタ構成の一貫性。クラスタ一貫性チェックでは深い再キー化操作が検出されず、実際は問題が発生していない可能性があります。

    回避策:深い再キー化操作が完了した後で、vSAN クラスタ一貫性の健全性チェックを再テストします。

  • DRS が無効の場合、仮想マシン OVF のデプロイが失敗する
    vSAN クラスタに OVF テンプレートをデプロイする場合、vSAN クラスタ上で DRS が無効になっていると操作は失敗します。次のようなメッセージが表示されます:The operation is not allowed in the current state

    回避策:OVF テンプレートをデプロイする前に、vSAN クラスタ上で DRS を有効にします。

  • クラスタ上で vSAN を無効にした後で vSAN ストレッチ クラスタの構成が失われる
    ストレッチ クラスタ上で vSAN を無効にすると、ストレッチ クラスタの構成は保持されません。ストレッチ クラスタ、監視ホストおよびフォールト ドメインの構成は失われます。

    回避策:vSAN クラスタを再度有効にするときに、ストレッチ クラスタのパラメータを再設定してください。

  • クラスタ全体の障害の後、親なしまたはアクセス不能の仮想マシンが存在する
    クラスタ全体の障害が発生した後、特に vSAN 暗号化を有効にするときに、パワーオフまたはサスペンドされた仮想マシンが親なしまたはアクセス不能の状態になる場合があります。

    回避策:次の手順を実行して親なしまたはアクセス不能の仮想マシンを再登録します。

    1. RVC を使用して vCenter Server に接続します。
    2. 親なしの仮想マシンがあるクラスタの名前に移動して、仮想マシンを再登録します。たとえば、クラスタの名前が「vsan」の場合は次のコマンドを実行します:vsan.check_state -ref /localhost/Datacenter/computers/vsan

      サンプルの出力:

      vsan.check_state -ref /localhost/Datacenter/computers/vsan
      2017-03-03 18:54:04 +0000: Step 1: Check for inaccessible vSAN objects
      2017-03-03 18:54:10 +0000: Step 1b: Check for inaccessible vSAN objects, again
      2017-03-03 18:54:11 +0000: Step 2: Check for invalid/inaccessible VMs
      2017-03-03 18:54:11 +0000: Step 2b: Check for invalid/inaccessible VMs again
      2017-03-03 18:54:11 +0000: Step 3: Check for VMs for which VC/hostd/vmx are out of sync Did not find VMs for which VC/hostd/vmx are out of sync

  • 監視ホストのオンディスク フォーマットのバージョンがデータ ホストのバージョンよりも新しい
    vSAN 6.6 へのアップグレード中に監視ホストを変更すると、新しい監視ホストは最新のオンディスク フォーマット バージョンを受け取ります。監視ホストのオンディスク フォーマット バージョンが、データ ホストのオンディスク フォーマット バージョンよりも新しくなる場合があります。その場合、監視ホストはコンポーネントを格納することができません。

    回避策:次の手順を実行して、オンディスク フォーマットを以前のバージョンに変更します。

    1. 新しい監視ホスト上のディスク グループを削除します。
    2. 詳細なパラメータを設定し、以前のオンディスク フォーマットによるディスク グループのフォーマットを有効にします。詳細については、ナレッジベースの記事 KB2146221 を参照してください。
    3. データ ホストに一致するバージョンの vSAN オンディスク フォーマットを使用して、監視ホストに新しいディスク グループを再作成します。

  • パワーオフされた仮想マシンが、監視ホストの交換中にアクセス不能として表示される
    ストレッチ クラスタの監視ホストを変更するときに、パワーオフされた仮想マシンがアクセス不能として vSphere Web Client に短時間表示されます。プロセスが完了すると、パワーオフされた仮想マシンがアクセス可能と表示されます。すべての実行中の仮想マシンはプロセスを通じてアクセス可能として表示されます。

    回避策:なし

  • 障害のあるブート メディアがホストにあるとメンテナンス モードにすることができない
    vSAN がブート メディアに障害のあるホストをメンテナンス モードにすることができません。設定の変更を保存することができないため、メンテナンス モードに移行するタスクは内部 vSAN エラーで失敗することがあります。次のようなログ イベントが表示されます:Lost Connectivity to the device xxx backing the boot filesystem

    回避策:データの完全退避オプションを使用して、各ホストからディスク グループを手動で削除します。それからホストをメンテナンス モードにします。

  • ホストに障害が発生すると、健全性チェックがタイムアウトになる
    クラスタ内の 1 台のホストに障害が発生すると、健全性チェックがタイムアウトになることがあります。次のメッセージが表示される場合があります:a back-end task took more than 120 seconds。vSAN 健全性サービスがホストに障害が発生したことを検出すると、ホストが再起動されます。健全性チェックは、10 分後に自動的に再開します。

    回避策:なし

  • vSAN クラスタに vSphere 6.0 Update 1 以前の ESXi ホストがある場合、健全性サービスが動作しない
    クラスタに vSphere 6.0 Update 1 以前のリリースを実行する ESXi ホストがある場合、vSAN 6.6 健全性サービスは動作しません。

    回避策:vSphere 6.0 Update 1 以前のソフトウェアを実行している ESXi ホストを vSAN 6.6 クラスタに追加しないでください。

  • ストレッチ クラスタのフェイルオーバーの後、優先サイト上の仮想マシンが次のアラートを登録する:Failed to failover
    ストレッチ クラスタのセカンダリ サイトが失敗すると、仮想マシンは優先サイトにフェイルオーバーします。すでに優先サイトにある仮想マシンは次のアラートを登録する場合があります:Failed to failover。このアラートは無視してかまいません。これはフェイルオーバーの動作には影響しません。

    回避策:なし

  • ネットワークのパーティショニング中に、アクティブなサイトのコンポーネントに一時的な障害が発生したと表示される
    vSAN 2 ホストまたはストレッチ クラスタでのネットワークのパーティショニング中に、vSphere Web Client は、非アクティブ サイトの観点からクラスタのビューを表示することがあります。プライマリ サイトのアクティブ コンポーネントに一時的な障害が発生したと表示されることがあります。

    回避策:RVC コマンドを使用して、クラスタ内のオブジェクトの状態をクエリします。例:vsan.vm_object_info

  • vCenter Server Appliance インストーラが、80 文字を超えるクラスタ名を許可してしまう
    80 文字を超える vSAN クラスタ名を入力すると、vCenter Server Appliance インストーラはその名前を受け入れますが、構成は無効になります。vCenter Server Appliance は起動時に失敗します。

    回避策:80 文字以下の vSAN クラスタ名を入力します。

  • vCenter Server Appliance インストーラが、フラッシュ ドライブと磁気ドライブの混在するキャパシティ層を許可してしまう
    vCenter Server Appliance インストーラでは、新しい vSAN クラスタのディスク グループのキャパシティ層について、フラッシュ デバイスと磁気ディスクを混在させるよう選択できます。実際には、各ディスク グループのキャパシティ層は、すべてフラッシュ デバイスか、またはすべて磁気ディスクとする必要があります。

    回避策:vSAN クラスタのキャパシティ層にフラッシュ メモリと磁気ディスクを混在させないようにします。

  • vSAN 暗号化構成を変更するときにホストを切断すると、構成の更新タスクが一時的に実行される
    暗号化された vSAN クラスタの構成に暗号化をオンまたはオフにする、あるいは KMS キーを変更するなどの変更を行うと、すべてのホストが再接続するか、5 分が経過するまで、vSAN 構成の更新タスクが各ホスト上で 3 秒間隔で実行されます。このタスクにより発生する問題はありません。また、パフォーマンスにもほとんど影響しません。

    回避策:なし

  • 強制的な修復後、一部のオブジェクトが非準拠になる
    強制的な修復後、一部のオブジェクトが修復されないままになることがあります。これは、オブジェクトの所有権が処理中に別のノードに転送されたためです。これらのオブジェクトに対する強制的な修復は遅延することがあります。

    回避策:他のすべてのオブジェクトが修復され再同期された後で、強制的な修復を実行します。vSAN がオブジェクトを修復するまで待機することができます。

  • ある暗号化クラスタから別の暗号化クラスタに移動したホストを元のクラスタに戻すと、タスクが失敗する
    ある暗号化 vSAN クラスタから別の暗号化 vSAN クラスタにホストを移動し、そのホストを元の暗号化クラスタに戻すと、タスクが失敗する場合があります。次のメッセージが表示される場合があります:一般的なシステム エラーが発生しました:無効な障害です。このエラーは、vSAN が元の暗号化キーを使用してホスト上のデータを再暗号化できないことが原因で発生します。しばらくすると、vCenter Server がホスト上で元のキーをリストアし、vSAN クラスタ内のマウント解除されていたディスクがすべてマウントされます。

    回避策:ホストを再起動し、すべてのディスクがマウントされるまで待ちます。

  • vCenter Server と ESXi ホストを再起動すると、クラスタがパーティション分割される
    vCenter Server および vSAN クラスタの ESXi ホストの両方を再起動すると、クラスタがパーティション分割されることがあります。

    回避策:vSAN 健全性サービスを再起動します。

  • サイトの復元後、ストレッチ クラスタのバランスが失われる
    ストレッチ クラスタの障害のあるサイトを復元する場合、そのサイトのホストが長い時間をかけて連続的に戻されることがあります。vSAN は、不完全なコンポーネントの修復を開始するときに一部のホストを過度に使用する可能性があります。

    回避策:障害のあるサイトのすべてのホストを、短時間で一括して復元します。

  • ストレッチ クラスタでの HA マスターの問題が原因で、仮想マシン操作が失敗する
    ストレッチ クラスタでの特定の障害シナリオで、vMotion や仮想マシンのパワーオンなどの特定の仮想マシン操作が影響を受ける場合があります。該当する障害シナリオには、サイトの一部または全体の障害や、サイト間の高速ネットワークの障害などがあります。この問題は、ストレッチ クラスタ サイトの通常操作に使用される VMware HA への依存性が原因です。

    回避策:vMotion、仮想マシンの作成、または仮想マシンのパワーオンを実行する前に、vSphere HA を無効にします。その後、vSphere HA を再び有効にします。

  • Updated:vCenter Server のリストアまたは置き換えを行うと、クラスタがパーティション分割されることがある
    vCenter Server の交換またはバックアップからの復元を行うと、ホストのメンバーシップ リストが最新でなくなる場合があります。これにより、ESXi ホストがクラスタからパーティション分割される可能性があります。

    回避策:次の手順を実行して、vCenter Server が再起動するときにすべてのホストが vSAN クラスタに追加されるようにします。

    1. vCenter Server を再起動する前に、クラスタ メンバー リストの更新を無視するようにホストを設定します。vSAN クラスタ内の各ホストで次のコマンドを実行します:
      esxcfg-advcfg -s1 /VSAN/IgnoreClusterMemberListUpdates
    2. vCenter Server が稼動し、クラスタにすべてのホストが含まれる状態になったら、クラスタ メンバー リストの更新を使用するようにホストを設定します。クラスタ内の各ホストで次のコマンドを実行します:
      esxcfg-advcfg -s0 /VSAN/IgnoreClusterMemberListUpdates
  • ディスクの廃止またはマウント解除のタスクが失敗する
    データ書き込みコミット タスクと仮想ディスク削除タスクの間の競合が原因で、ディスクの廃止またはマウント解除のタスクが失敗する場合があります。この問題は、新しい vSAN オンディスク フォーマットを必要とするアップグレードを行っているときに発生することがあります。VMkernel.log に次のメッセージが記録されている可能性があります。

    4724 2017-04-10T18:46:51.309Z cpu30:67232)LSOM: LSOMFreeMDDispatch:3797: Throttled: Waiting for component cleanup

    回避策:ホストを再起動して競合を解消し、操作を再実行します。

  • vMotion ネットワーク接続テストが、ping の失敗を誤って報告する
    vMotion ネットワーク接続テスト([クラスタ] > [監視] > [vSAN] > [健全性] > [ネットワーク])を実行すると、vMotion スタックが vMotion で使用されている場合、ping の失敗を報告します。vMotion ネットワーク接続 (ping) チェックは、デフォルトのネットワーク スタックを使用する vmknic のみをサポートします。vMotion ネットワーク スタックを使用している vmknic の場合、チェックは失敗します。レポートには接続の問題が示されません。

    回避策:デフォルトのネットワーク スタックを使用するように vmknic を構成します。RVC コマンドを使用して、vMotion の ping チェックを無効にすることができます。例:vsan.health.silent_health_check_configure -a vmotionpingsmall

  • ディスク グループがアンマウントされている場合、深い再キー化を実行することができない
    vSAN は、深い再キー化を実行する前に浅い再キー化を実行します。アンマウントされたディスク グループがある場合、浅い再キー化は失敗します。そのため、深い再キー化を開始することができません。

    回避策:アンマウントされたディスク グループを再マウントするか削除します。

  • ログ エントリにファイアウォール構成が変更されたことが示されている
    vSAN 暗号化を有効にすると、次の新しいファイアウォール エントリがセキュリティ プロファイルに表示されます:vsanEncryption。このルールは、ホストが KMS とどのように直接通信するかを制御します。ルールが適用されると、ログ エントリが /var/log/vobd.log に追加されます。次のメッセージが表示される場合があります:

    Firewall configuration has changed.Operation 'addIP4' for rule set vsanEncryption succeeded.
    Firewall configuration has changed.Operation 'removeIP4' for rule set vsanEncryption succeeded.

    これらのメッセージは無視することができます。

    回避策:なし

  • Updated:vSAN データストアでの First Class Disks に対するサポートに制限がある
    vSAN 6.6 では、vSAN データストア内の First Class Disks は完全にはサポートされていません。vSAN データストア内で First Class Disks を使用すると、次の問題が発生することがあります。

    • vSAN 健全性サービスで、First Class Disks の健全性が正しく表示されない。
    • [使用済み容量の内訳] で、First Class Disks に対する使用済み容量が次のカテゴリに含まれる:その他
    • First Class Disks を使用する仮想マシンの健全性ステータスが正しく計算されない。

    回避策:なし

  • vmknic 上で監視トラフィックをサポートするトラフィック タイプ オプションを設定した後、HA フェイルオーバーが発生しない
    vmknic 上で監視トラフィックをサポートするトラフィック タイプ オプションを設定すると、vSphere HA は自動的に新しい設定を検出しません。HA を一度手動で無効にしてから再度有効にして vmknic を検出できるようにする必要があります。vmknic および vSAN クラスタを最初に構成し、次にクラスタ上で HA を有効にすれば、vmknic が検出されます。

    回避策:クラスタ上で vSphere HA を手動で無効にしてから再度有効にします。

  • iSCSI ターゲット サービスを無効にして削除した後、一部の iSCSI オブジェクトが vSAN データストア内に残ったままとなる
    Web Client を使用してすべての iSCSI ターゲットおよび LUN を削除し、iSCSI ターゲット サービスを無効にしても、iSCSI ホーム オブジェクトが vSAN データストア内に残ったままとなります。

    回避策:iSCSI ホーム オブジェクトと、iSCSI ターゲット サービスに関連付けられたすべてのメタデータを削除するには、次のコマンドをクラスタ内の任意のホスト上で実行します。esxcli vsan iscsi homeobject delete

  • iSCSI ターゲットのフェイルオーバー中に、iSCSI I/O 操作が中断される場合がある
    iSCSI ターゲットのフェイルオーバー中に、iSCSI I/O 操作が中断される場合があります。ホスト障害やホストの再起動によって、iSCSI ターゲットのフェイルオーバーがトリガされることがあります。

    回避策:iSCSI イニシエータからセッションを再試行します。

  • iSCSI MCS がサポートされていない
    vSAN iSCSI ターゲット サービスでは、Multiple Connections per Session (MCS) がサポートされていません。

    回避策:なし

  • すべての iSCSI イニシエータで iSCSI ターゲットが検出される
    vSAN iSCSI ターゲット サービスでは、ネットワーク上のすべてのイニシエータで iSCSI ターゲットが検出されます。

    回避策:ESXi ホストを個別の VLAN に配置することによって、それらのホストを iSCSI イニシエータから隔離します。

  • ネットワーク パーティションの解決後、リンク クローン仮想マシンでの一部の仮想マシン操作が失敗することがある
    ゲスト OS 内に I/O が発生していないリンク クローン仮想マシン上での一部の仮想マシン操作が失敗することがあります。失敗する可能性がある操作には、スナップショットの作成や仮想マシンのサスペンドが含まれます。この問題は、ネットワーク パーティションが解決された後、親ベース仮想マシンのネームスペースにまだアクセスできない場合に発生する可能性があります。親仮想マシンのネームスペースがアクセス可能になった場合、HA には仮想マシンをパワーオンするように通知されません。

    回避策:I/O 操作がアクティブに実行されていない仮想マシンの電源を入れ直します。

  • [vSAN を構成] ウィザードを使用した後、Web Client からログアウトすると、一部の構成タスクが失敗することがある
    [vSAN を構成] ウィザードでは、構成タスクを完了するのに最大数時間かかる場合があります。ウィザードが構成を完了するまで、Web Client にログインしたままにする必要があります。通常この問題は、多くのホストやディスク グループが含まれるクラスタ内で発生します。

    回避策:一部の構成タスクが失敗した場合は、その構成を再度実行します。

  • 古い ESXi ソフトウェア バージョンのホストで新しいポリシー ルールが無視される
    この問題は、複数の vSAN クラスタがあり、一方のクラスタで最新のソフトウェアが実行されていて、他方のクラスタで古いバージョンのソフトウェアが実行されている場合に発生することがあります。vSphere Web Client には、最新の vSAN ソフトウェアのポリシー ルールが表示されますが、それらの新しいポリシーは古いホストではサポートされません。たとえば、「RAID-5/6(イレージャ コーディング) – 容量」は、6.0U1 以前のソフトウェアが実行されているホストではサポートされません。新しいポリシー ルールを構成して、任意の仮想マシンおよびオブジェクトに適用できますが、古いソフトウェア バージョンが実行されているホストでは無視されます。

    回避策:なし

  • vSAN キャパシティ モニターの [使用済み容量の内訳] にスナップショット メモリ オブジェクトが表示されない
    ハードウェア バージョンが 10 未満で作成された仮想マシンの場合、スナップショット メモリは [使用済み容量の内訳] の [vmem オブジェクト] に含まれます。

    回避策:[使用済み容量の内訳] でスナップショット メモリ オブジェクトを表示するには、10 以上のハードウェア バージョンで仮想マシンを作成します。

  • vSAN 6.5 以降にアップグレードすると、仮想マシンの [サマリ] ページに表示されるストレージ使用量が増えているように見えることがある
    vSAN の以前のリリースでは、仮想マシンのストレージ使用量の値は、データの単一のコピーで使用されている容量でした。たとえば、ゲストが 1 GB を 2 つのミラーがあるシンプロビジョニング オブジェクトに書き込んだ場合、ストレージ使用量は 1 GB として表示されていました。vSAN 6.5 以降の [ストレージ使用量] フィールドには、データのすべてのコピーを含む実際の使用量が表示されます。そのため、ゲストが 1 GB を 2 つのミラーがあるシンプロビジョニング オブジェクトに書き込んだ場合、ストレージ使用量は 2 GB として表示されます。vSAN 6.5 にアップグレードすると、一部の仮想マシンで表示されるストレージ使用量が増えているように見えることがありますが、実際の使用量は増加していません。

    回避策:なし

  • 監視ホストをメンテナンス モードに切り替えることができない
    監視ホストをメンテナンス モードに切り替えようとしても、ホストの状態は変わらず、次の通知が表示されます。指定されたパラメータが正しくありませんでした。

    回避策:監視ホストをメンテナンス モードに切り替える場合、[データの移行なし] オプションを選択します。

  • 監視ホストを拡張クラスタ内に移動し、その監視ホストを拡張クラスタの外に移動すると、クラスタの構成が誤った状態のままになる
    vSAN 対応の vCenter Server クラスタに監視ホストを配置すると、監視ホストをクラスタに配置できないことがアラームで通知されます。ただし、監視ホストをクラスタから移動しても、クラスタの構成が誤った状態のままになります。

    回避策:監視ホストを vSAN ストレッチ クラスタから移動し、ストレッチ クラスタを再構成します。詳細については、ナレッジベースの記事 2130587 を参照してください。

  • HA ハートビート データストアのあるクラスタ内でネットワークのパーティション分割が発生した場合に、他のデータ サイト上で仮想マシンが再起動されない
    vSAN クラスタ内の優先サイトまたはセカンダリ サイトで他のサイトへのネットワーク接続が失われた場合、ネットワーク接続を失ったサイト上で実行中の仮想マシンが他のデータ サイト上で再起動されず、次の内容のエラーが表示される場合があります:「vSphere HA 仮想マシンの HA フェイルオーバーに失敗しました」

    これは、vSAN クラスタにおいて想定されている動作です。

    回避策:クラスタで vSphere HA を構成中は、HA ハートビート データストアを選択しないでください。

  • アンマウントされた vSAN ディスクおよびディスク グループが、vSphere Web Client の [動作ステータス] フィールドで [マウント済み] として表示される
    ディスクの待ち時間が継続的に長くなっている場合に、esxcli vsan storage disk group unmount コマンドまたは vSAN のデバイス監視サービスを実行して vSAN ディスクまたはディスク グループをアンマウントした後で、vSphere Web Client の [動作ステータス] フィールドに [マウント済み] として誤って表示されます。

    回避策:[動作ステータス] フィールドの代わりに、[健全性] フィールドを使用してディスク ステータスを確認します。

  • オンディスク フォーマットのアップグレードで、vSAN 上にないディスクが表示される
    ディスク フォーマットをアップグレードする際に、vSAN で、クラスタから削除されたディスクが誤って表示されることがあります。また、ユーザー インターフェイスに、バージョンのステータスが [混合] として表示される場合があります。この表示の問題は、通常、1 つまたは複数のディスクがクラスタから手動でマウント解除された場合に発生します。これは、アップグレード プロセスには影響しません。マウントされたディスクのみがチェックされます。マウント解除されたディスクは無視されます。
  • 回避策:なし

  • すべての vSAN クラスタで、同じ外部プロキシ設定が共有される
    プロキシをクラスタ レベルで設定した場合でも、すべての vSAN クラスタで同じ外部プロキシ設定が共有されます。クラスタが直接インターネットにアクセスできない場合、vSAN は外部プロキシを使用して、Support Assistant、カスタマ エクスペリエンス改善プログラム、および HCL データベースに接続します。

    回避策:なし

  • 優先サイトが分離されると拡張クラスタ内の仮想マシンがアクセス不能になり、その後監視ホストへの接続のみが回復される
    優先サイトが使用できなくなるか、セカンダリ サイトと監視ホストへのネットワーク接続を失うと、セカンダリ サイトが監視ホストとクラスタを形成してストレージ操作が続行されます。優先サイトのデータは、時間の経過とともに古くなる可能性があります。その後優先サイトが監視ホストに再接続されてセカンダリ サイトには接続されない場合、監視ホストは参加していたクラスタを離れて、優先サイトと一緒にクラスタを形成します。このとき、一部の仮想マシンが、このクラスタ内の最新データにアクセスできないために、アクセス不能にあることがあります。

    回避策:優先サイトをクラスタに再接続する前に、セカンダリ サイトを優先サイトとしてマークします。サイトが再同期された後、使用するサイトを優先サイトとしてマークできます。

  • [仮想マシン ストレージ ポリシー] ウィザードのストレージ使用量モデルに正しくない情報が表示される
    vSAN クラスタ内の 1 台以上のホストでソフトウェア バージョン 6.0 Update 2 以降が実行されていない場合、フォールト トレランスの方法として RAID 5/6 を選択すると、[仮想マシン ストレージ ポリシー] ウィザードのストレージ使用量モデルに正しくない情報が表示される場合があります。

    回避策:すべてのホストを最新のソフトウェア バージョンにアップグレードします。